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SPECIAL TALK 先輩社員 日立発祥のこの地から、未来を守り抜く原子力発電を。Yukiko Kushima SPECIAL TALK 先輩社員 日立発祥のこの地から、未来を守り抜く原子力発電を。Yukiko Kushima

串間 有紀子

設計開発

串間 有紀子日立GEニュークリア・エナジー株式会社 
原子力エンジニアリング・調達本部 原子力計画部 プラント計画グループ/
2005年入社 理工学研究科修了(機械工学系)

暮らしも産業も、
電力の安定供給があってこそ。

振り返ると、点と点がつながって線になる。人生とはそういうものかもしれません。実家が建設業を営んでいた私には、ある原風景があります。橋やトンネルが創られていく風景。そこには技術者だった祖父が立っています。理系の道を選んだ私は、大学で機械工学科へ。材料強度学に興味を抱き、繊維強化プラスチックの研究に夢中になりました。キャリア選択の焦点が定まり始めたのは、大学院へ進んでから。「インフラに関わる仕事がしたい」。やはり祖父の影響があったのでしょう。技術で広く社会の役に立ちたいという想いが、私のベースになっていました。

とはいえ、インフラといっても色々あります。何のインフラをやるべきか?たまたま聴講した授業で、全てが一点に集約されていきました。原子力メーカーの技術者を講師に招いた、原子力発電所の予防保全をテーマとする授業。原子力発電エンジニアリングの世界では、理系のさまざまなバックグラウンドを発揮できる。材料強度学の知識を持っている自分でも役に立てそうだ。そう理解できたのです。電力の安定供給は、私たちの便利な暮らしや産業の発展を守っている礎。まさに広く社会の役に立てる仕事でした。

日立に決めた理由は、いくつもあります。会う人会う人から受けた、誠実で飾らない印象。それと同時に感じられた、技術と品質への自信。さらに、立派な研究所の存在。「これほど大きな研究所が幾つもあるなんて」と驚きました。そして現在の私の勤務地であり、日立発祥の地でもある、茨城県日立市の魅力。日立駅に降りた途端に、広大な青い海のパノラマが飛び込んできます。就活で慌ただしかった私を包み込んでくれるようでした。

串間 有紀子

設計者は、設計室を出て、
現場へ行こう。

現在、私は原子力発電所における原子炉まわりのシステム設計に従事しています。"システム"とはITシステムではなく、多くの機器・設備から構成される原子炉の注水系統や冷却系統などのこと。そのため系統設計とも呼ばれ、20〜30種類あるシステム全体の基本構造から仕様検討まで全ての計画を立てる仕事です。2005年の入社以来、現在も進行中の国内原子力発電所建設に携わり続けています。入社6年目となる2010年には試運転のために現地に常駐。貴重な経験になりました。

常駐期間は約4ヶ月。この間に、実際に据え付けられた自分の設計したシステムの機能・性能などの設計評価をします。品質保証チームと共に毎日、系統試験や機器・設備試験を進めました。まず感銘を受けたのは、やはりシステムが試運転を開始した瞬間。私は海を臨む屋外で、巨大な揚水ポンプを目の前にしていました。そのポンプから海水が揚水され、数百メートルにわたる配管を通じて各設備につながっています。勇ましいモーター音と共に、その巨大な系統が動いていく。自分の設計した通りに、動いていく。

私は延々と続く配管を辿りながら、通水状況などを確認。感慨深さが増していきましたが、胸中は緊張感で張りつめていました。原子力発電所の試運転は、日々の綿密なスケジュールを厳守しながら進めます。しかも注水系統や冷却系統などのシステムは、運転中、時々刻々と状況が変化していきます。細心の変化の注視と機敏な対応が求められました。設計室で資料を作る日常とは、時間の流れ方も、切迫感も違う。稼働状況に大きな不具合はなく設計通りでしたが、私は現場を知る重要性を直覚しました。日立は、"品質の日立"とよく言われます。その日立品質とは、徹頭徹尾プロダクトが使われる現場のことを考え抜くからこそ実現されるものです。現場を知らなければ、現場のことは考え抜けず、日立品質もあり得ない。安全性向上も含めた徹底品質が求められる原子力事業の設計者は、特に現場に精通すべきと考えています。

串間 有紀子

原子力の技術と人材は、
これからも永く重要であり続ける。

不断の安全性向上に努めるため、原子力事業部門では様々な取り組みを実践しています。例えば、”基本と正道徹底集会”という定例集会。社内幹部が安全に対する思いを伝えたり、鉄道、ガス業界など社会インフラを担う他業界の社外有識者も含め幅広く講師を招き、平常時の安全対策、災害発生時の対応体制等について、横断的に知見を共有するのです。また、原子力人財育成のための充実した体制構築にも注力してきました。原子炉物理、流体力学、熱力学、伝熱工学、構造力学など、研修プログラムも多彩。必要となる基礎知識は全て習得できます。私自身、学生時代よりも入社後のほうが、圧倒的に多くのことを学びました。

未来の暮らしや産業を守るためには、確実な安全性が確保された電力の安定供給インフラが不可欠です。しかし、日本の原子力事業を取り巻く現状を考えれば、原子力発電所の一層の増設はハードルが高いことも事実。そのため原子力分野のキャリアを決断することに、躊躇する学生の方々もいらっしゃるかもしれません。けれどもたとえ増設が難しい場合でも、原子力の技術はきわめて重要なものであり続けます。例えば福島第一原子力発電所の廃炉・除染は、今後も長期にわたって取り組んでいかなければなりません。他の地域で運転中の原子力発電所にしても、運転開始後の数十年にわたる予防保全活動は必要不可欠なものですし、営業運転終了後は廃止措置を行う必要があります。将来的にどのような状況変化があるにせよ、原子力人財はこれからも永く必要とされるのです。そのことをぜひ、知っていただきたいと思います。

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