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理系女子エンジニアが語り合う“日立のリアル” Hitachi de Night Panel Discussion 理系女子エンジニアが語り合う“日立のリアル” Hitachi de Night Panel Discussion

2017年2月。理系学生の方々が参加する『Hitachi de Night』というイベントが東京都内で開催されました。
就職活動を間近に控えた学生の方々との交流イベント。
日立製作所で活躍するふたりの女性エンジニアがパネリストとして登場し、人事のファシリテーションによって、ざっくばらんに語り合いました。
ふたりのキャリア選択の軸、入社後から現在までの仕事などをお話しした後、イベントはいよいよパネルディスカッションへ。
その模様をここに一部ご紹介いたします。“IoT”など最先端のキータームも踏まえた内容となり、
理系学生の皆さんと有意義な時間を共にできました。(所属は2017年2月当時)
※文責:入山光喜

パネリスト:1 大場 希美

パネリスト:1大場 希美

2011年新卒入社/大学院 理学部 物理学専攻 修了/所属:電力システム本部 原子力制御システム設計部

仕事:原子力発電所向け監視制御システム・制御盤等の設計開発
学生時代の志望業界:電機、IT・通信関連
就活時の軸:①モノづくり。②人々の暮らしを支える仕事。③健康的なワークスタイル。

パネリスト:2 中村 早希

パネリスト:2中村 早希

2011年新卒入社/工学部 インテリジェント情報工学科 卒/所属:公共システム社

仕事:旧官公・現民間企業のアカウントSE
学生時代の志望業界:グローバルに活躍できるIT関連
就活時の軸:①10年後の自分の社会人イメージ。②グローバルに活躍できるSE職。③経営方針と国内海外売上高比率。

ファシリテーター 大竹 由希子

ファシリテーター大竹 由希子

2014年中途入社/法学部 政治学科 卒/所属:人事教育総務センタ 採用グループ マネジャー

Discussion Theme1私の仕事とIoTの関係

【大竹】理系学生の皆さんが今後の就職活動で様々な企業研究を進めていくと、きっとIoTという言葉に頻繁に出会うと思います。その時の深い理解のためにも、おふたりの仕事とIoTの関係性についてお聞かせください。まずは大場さん、いかがですか?

【大場】私がいる事業所ではモノづくり工場を併設しているんですね。電力だけではなくて上下水道、鉄鋼関係、産業関係など様々な分野のインフラを担う部署が集まっていて、各分野で必要となる制御盤などをうちの工場でつくっているんです。まさに多品種のモノを一品一様でつくっているのですが、或る制御盤をつくるとなった時に、必要な部品をわざわざ遠くまで探しに行ったりしていました。それだとすごく時間がかかるということで、IoTに着目し始めました。
どの制御盤にどの部品が使われるかをあらかじめデータとして収集しておくことで、各制御盤の製作に必要な部品を全て自動的に集められる。おかげで探しに行く手間がなくなりましたが、IoT活用によるメリットはそれだけではありません。以前は分野ごとにしかしていなかった部品類の管理を工場全体の視点から行えるようになり、調達も迅速かつ的確にできるようになったのです。「工場全体として何百個のボルトが減ったから、今のうちにすぐ調達しておこう」という対応の仕方が可能になり、お客さまが望む納期に対しても万全の体制で臨めるようになりました。

【大竹】中村さんのお仕事では、いかがですか?

【中村】私が担当しているお客さまは、現時点ではIoTよりもAIに強い興味をお持ちですね。日立は研究所でAIの最先端研究をしていますし、AIに関する書籍も出しているので、大きな期待を寄せられています。例えばビッグデータを蓄積してAIを活用することで、人材の採用や配置の最適化に役立てられないか?そんなテーマも頂いていて、昨年から研究所と一緒にお客さまへご提案する動きも始まっています。IoTに関しては、IoTによってお客さまのビジネスにいかに貢献できるかをご一緒に考え始めているところです。その話については後でまた、少しだけ触れる機会があると思います。

Discussion Theme2成長を実感したスペシャルシーン

【大竹】これまでのご経験の中で、おふたりが特に成長を実感したのはどんなシーンでしたか?

【大場】いわゆる「国プロ」と呼ばれる産学官連携のプロジェクトで、災害対応向けロボットの無線通信装置開発をやり遂げた時ですね。ヒトが立ち入れない場所の調査ロボット開発を他社の電機メーカーや大学機関と共同で進め、日立は無線通信装置を担当したんです。まず大変だったのは、ロボットをどんな環境下で稼働させるのかという要件の特定でした。例えば熱い環境なのか?寒い環境なのか?通常のプロジェクトであればお客さまへのヒアリングで分かるのですが、自分たちで仮説を立てていく必要がありました。そして次に、私たちがつくった無線通信装置と各社がつくったモノのインターフェースを合わせること。これって本当に難度が高いんですよ。もちろん打ち合わせを重ねているとはいえ、開発の思想というものは各社で違うので、いざ実証試験をすると期待する動きを実現できなかったりしました。
それにそもそも私自身が無線技術に詳しくなかったんですよね。通信系の部署の先輩に質問しながらキャッチアップしていく必要もあって苦労しました。でも、成長を実感する時って、やっぱり大変な仕事をやり遂げた後なんだと思います。プロジェクトを終えた時、ひと皮むけたと感じました。人とのつながりも、自分の部署をこえて他部署へ、さらに他社の方にまで広がりましたし。

【大竹】ぜひ追加でお聞きしたいんですけど、大場さんのご入社は福島第一原発事故が起きてしまった2011年ですよね。どのような想いで原子力発電関係のキャリアを志されたのですか?

【大場】あの事故には本当に心が痛みました。一方で日本の原子力発電はすぐにはなくせないのでは、とも思っていました。原子力発電所一基が生み出す電力量って、やっぱり莫大なんです。日本では石炭も採れますが、それで生み出せる電力は限られています。太陽光発電も、山地ばかりの日本では急速に進めるには限界がある。ですから、確かに原子力発電事業にとっては厳しい時期の入社でしたが、キャリア選択という意味での不安はなく、胸にあるのはむしろ強い決意でした。「想定外」のことすら二度とあってはならない、福島で起きてしまったことの反省を生かした設計に全力で取り組まねばならないという決意です。

【大竹】ありがとうございます。成長を実感したスペシャルシーン、中村さんはいかがでしょう?

【中村】入社1年目で要件定義フェーズから関わり、3年目でプロジェクトリーダーを務めた大規模システム開発プロジェクトが大きな成長機会でした。ベトナムでオフショア開発を進めるビッグプロジェクトだったんです。プロジェクトメンバーが合計約300人いて、そのうちベトナム人のメンバーが約200人で……日立でもあそこまで大規模なオフショア開発プロジェクトはなかったのではないかと思います。
2年目の時にベトナムのオフショア開発先に2ヶ月常駐しましたが、自分から発信して周りを巻き込んでいくことの大切さを知る貴重な機会になりました。日本人の感覚で仕様書を作成したことで、トラブルを招いてしまうということもあったんです。ベトナム人と日本人のメンバー同士でお互いに腹を割って話し合い、それを立て直せたのが本当にいい経験だったと感じています。
そして提案フェーズになった入社3年目からプロジェクトリーダーを務め、リリースを実現できたことが大きな自信になりました。日立にノウハウを残したいと思っていた自分の想いも達することができ、まさにスペシャルな経験になりました。苦労を共にしたベトナム人エンジニアたちとは今でも良い関係で、私にとっての大きな財産になっています。

Discussion Theme3活躍する人は、どんな人?

【大竹】次のテーマにまいりましょう。日頃ご自身の周りの人たちを見ていて、仕事ではどんな人が活躍していると感じますか?

【大場】相反することのように聞こえるかもしれませんが、「素直であり・頑固である人」のような気がします。仕事って、いざやってみると分からないことだらけだったりするんですよね。そんな時に「これで正しい」と思い込んで自己流にやってしまうと、うまくいきません。素直に「これはどういうことなのでしょうか?分からないので教えてください」と周囲に聞いて吸収できる人ほど、活躍のための技術力や知識を早く身に付けられるはずです。
一方で「頑固」とはどういうことかというと、エンジニアは自分の設計や開発に思想を持っているべきだと思うんですよね。自分の仕事に対する想いや信念。そのような芯を持つことが大事かなって。上司や先輩、品質保証の方などから設計の内容に疑問を呈された時に、あっさり変えてしまうようではちょっと寂しい気がします。たとえ結果として自分の設計が間違っていたとしても、「こういう想いで設計しました」と胸を張って言える人でありたいですよね。素直さと、頑固さ。そのバランスが難しいんですけど……

【中村】私も大場さんと似た考えですね。「臨機応変で、柔軟に対応できる人」。特に日立ってすごく規模が大きい会社で、事業領域も部署も多様です。その上、最近では異なる事業や部署間でコラボする横断型のプロジェクトがどんどん増えてきていますし。各事業・各部署のバックグラウンドを理解して、そこで働いている人たちの考えや想いを汲み取りながら、プロジェクトを進めていく対応力が大切だと思います。

【大竹】中村さんの職種であるSEって、日立ではいろいろな学部・学科の出身者がいらっしゃいますよね。文系の方もいらっしゃるし。その中で、例えばやはり情報系出身の人が特に活躍しているとか、学部・学科に起因するような特徴はありますか?

【中村】学部も学科も全く関係ないですね。やはり臨機応変・柔軟な姿勢をもっている方ほど活躍しているように思います。実際、私が一緒にお仕事をしてきたSEの中には法学部出身の方もいましたが、柔軟性を武器にプロジェクトをどんどん前に進めていく方でした。

Discussion Theme4日立だからこそできるIoTは?

【大竹】ここでもう一度テーマをIoTに戻したいと思います。「日立だからこそできるIoT」。大場さん、いかがですか?

【大場】まず、日立という会社の何よりの強みは、ソリューションをトータルで提供できることですよね。多岐にわたる事業と部署があるので、一部でなく全体を俯瞰したかたちで価値を発揮することができます。例えば発電所をつくるにしても、何もない更地に建屋を建てることから始めて、ケーブルを引いて、制御盤をつくって、発電所を稼働させて、さらにメンテナンスまでを手掛けている。その全て、言うなれば発電所全てをIoT化できるのが「日立だからこそできること」だと思います。
例えば、私たちがつくっている制御盤の中にはRFIDというタグをつけているものもあり、中に何の器具が付いていて・いつ付けられて・いつメンテナンスされたかというような情報を一括で集約できるようなシステムになっています。ですから全ての器具の交換周期などが分かるわけですが、引いているケーブルにもタグを埋め込んでいるので、そのケーブルがいつ引かれて・どんな仕様のものなのかといった情報も全て集約して管理できます。一部しか手掛けていない企業だと、こうはいかないんですよね。限定的にではなくトータルに管理できることが、日立のIoTの魅力だと思います。

【大竹】中村さんは、いかがですか?

【中村】私はまさに今、「日立だからこそできるIoT」を知っていただくために、お客さまを研究所のオープンラボへお招きしたりしているところなんです。日立が保有するIoTテーマの最先端技術と、整備された開発環境。それを実際に見ていただくことで、日立だからこそできるIoTの可能性をお客さまご自身に感じていただくことに努めています。日立の研究所は、その存在自体が稀有な強みですよね。お客さまも驚かれています。

Discussion Theme5IoTで実現したい未来

【大竹】もうひとつIoTテーマで行きましょう。おふたりはIoTでどのような未来にしたいと考えていらっしゃいますか?

【大場】日立は全てのインフラを手掛けています。だからこそ横のつながりを強くして、より大きな目線でIoTを実現していきたいなって思っています。電力・水・鉄道・道路・産業基盤など全てのインフラをつなげて、都市全体をひとつのモノとして考える。そしてさらにその都市を別の都市とつなげていく。IoTを進展させながらそれが実現できれば、例えば都市Aで或るモノが不足しそうになった時に、隣の都市Bからすぐに供給するということもできるはずですよね。そのような巨視的な視点で未来を想い描いています。

【中村】私の場合は先程もお話ししたように、IoT導入の実績づくりはまだまだこれからなんですよね。けれども多くのお客さまが「同業他社がやるならうちもやりたい」とおっしゃっていて、関心度はとても高いです。AIやさらなるビッグデータ活用の提案と併せて、IoTでできることをご一緒に考え、お客さまの成し遂げたいことを支援していきたいと考えています。

学生の皆さんからの質問

【質問1】IoTで実現したい未来についてなんですが、モノがインターネットでつながって、最適化もどんどん進んだとします。その時、その次ってどうなるのか、どうお考えですか?インフラ同士をつなげた都市構想が実現され、さらに都市同士がつながったとして、その次の一手は何になるのでしょう?
【大場】 その頃になるときっと、また次の技術革新が起きてくるんじゃないかという気がしています。そして新しい何かの技術革新があれば、その何かにも挑戦するのが日立という会社です。もちろんその時もIoTの取り組みは続いていくはずですが、次の技術革新との組み合わせによって新しい価値創造が始まるのではないかと思います。
【質問2】 あるモノが生まれたり、技術革新によって社会が変わったりしていく時には、良いことばかりじゃなくてマイナスの面もあると思っています。IoTで社会が便利になるというのは分かるのですが、その実現によって生じるかもしれない負の影響についてはどうお考えですか?
【大場】 IoTはデータを一括で管理するということなので、最も注視しなくてはいけないのがやはり情報漏洩のリスクですよね。そのリスクを社会の負にしないために、万全な情報セキュリティ体制の構築が絶対に必要です。日立に限らず、どの会社でも枢要で急務なテーマに掲げていますけど……
【大竹】 人事をしている私からも付言しますと、あらゆる情報によって、モノだけでなくヒトのことも把握できてしまうからこそ、倫理が問われてくるということが言えると思います。例えば人事の領域でも、社員の名札などにセンサーを付けて行動量を測るということを、やろうと思えばできるところまでは来ているんです。採用の合否にしても、面接なしでテキストマイニングだけで判断するということが、近い将来きっと可能にはなるはずです。でも、少なくとも後者に関しては、やっぱりどの会社も踏み切らないと思うんですよね。やはり例えばこうして皆さんと直接お話しすることが、何よりも大切じゃないですか。IoTが進めば進むほど、最後は「本当にそれをやるの?」という倫理観とのバランスが大切になってくると思います。

キャリア選択に向けたアドバイス

【大竹】それではパネルディスカッションの最後として、大場さんと中村さんから学生の皆さんへ、これから始まるキャリア選択に向けたアドバイスをお願いします。

【大場】自分で自分の可能性を狭めないでほしいなと思います。「私の専門はこれだからこれしかできない」などと決めつけてしまわず、ぜひいろいろな人の話を聞きながら、最初は門戸を開いてください。そしてその上で最終決断は自分ですること、これが大切だと思います。社会人生活に入ると、思ったようにいかなかったり、失敗したりして、しんどい時も多々あります。決めたのが自分でないと、そんな時に他人のせいにしてしまったりしがちなんですよね。自分が決めた道ならば、ある種の開き直りができて、苦しくても頑張れるものだと思います。

【中村】全く同感です。就活は、自分で初めから決めつけないことが肝心だと思います。「SEになるには情報系の学科を出ていないと不利ですよね?」と学生の皆さんによく聞かれるんですけど、本当にそんなことはありません。実は私自身、自分の成長のためにあえて苦手な世界に飛び込んだ感じだったんです。入社後はやっぱり辛い時があって、「なんで私はSEになったんだっけ?」と振り返ることもありました。でも、これもやはり大場さんが言ったように、「自分で決めたことなんだから」「あえて苦労しようと思って飛び込んだんだから」と思い起こすことで、「頑張らなきゃ!」と自分を奮い立たすことができました。最初は決めつけずに、最後は自分で決める。それが何より大切なことだと思います。

日立の女性エンジニア対談、いかがでしたか。
キャリア選択の軸や仕事のエピソード、そして最先端の“IoT”というテーマまで…。
ざっくばらんに、「リアル」を語ってもらいました。
ご自身の会社・仕事選びについて、深く考えるきっかけになればうれしいです。

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