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CROSSTALK 人事対談
何のために、あなたは働きますか? Hitachi x TOYOTA ホンネの人事対談 後編
川下俊輔 トヨタ自動車株式会社 人材開発部 採用・計画室 グループ長
松井理人 株式会社日立製作所 人事教育総務センタ 採用グループ 主任 CROSSTALK 人事対談
何のために、あなたは働きますか? Hitachi x TOYOTA ホンネの人事対談 後編
川下俊輔 トヨタ自動車株式会社 人材開発部 採用・計画室 グループ長
松井理人 株式会社日立製作所 人事教育総務センタ 採用グループ 主任

日本を代表するグローバル・メーカーである、日立製作所とトヨタ自動車。
その2社の採用担当者が、就職活動を始めるにあたって必要なことや心構え、大手メーカーだからできる仕事について語り合いました。
普段から熱い議論を交わし合う二人だからこそ、多くの本音が見える熱い展開になりました。

今回の【後編】では、「大手メーカーだからできる仕事」を中心にお伝えします。
ここで語られた二人のエピソードから、より具体的な「就職後」の
イメージを持っていただけるかと思います。ご覧ください。(所属は2016年10月末取材当時)
※ インタビュアー:(株)リクルートキャリア、corewords株式会社(株)佐藤タカトシ

社会や産業に与える影響を考える・考えざるを得ない仕事

入社後、仕事における困難を、どのように乗り越えて来ましたか?

松井理人

【松井】 仕事で辛いと思ったことは、山ほどあります(笑)。それらを乗り越えることができたのは、周囲の人達が私の様子を見てくれていて、支えてくれたこと。「あいつ最近元気なさそう。飯にでも連れていくか」といったような優しさに触れたことが一番大きいですし、本当に感謝しています。もっと違った観点で考えると、あえて言えば「ライバル」を意識してきたからでしょうか。同期やチームメンバーはもちろんですが、最も意識した人は、日立製作所の創業者である小平浪平さんです。彼は明治時代に国産の技術で工業を興そうと、36歳のときにこの会社を設立しました。その人間としての大きさや志、見ていた世界観には、とても共感しているんです。同じ年齢に差しかかっている今、彼の想いや行動と照らし合わせ、自分は彼と同じように世界を見ることができているのか、挑戦できているのか、行動できているのか、常に問う必要があると思っています。創業者の想いが見据えるべきライバルだと思って、日々の仕事に向かっている気持ちはありますね。

川下俊輔

【川下】 「創業者がライバル」自分も負けてられないですね(笑)。私は、「この国の産業を守る」という意志を持ち、仕事に向き合っています。人事に配属される前は調達部門で、部品を大量に購入する仕事をしていたのですが、「安い」という理由だけでサプライヤーを選定したことはありません。例えば、円高の局面では、日本のサプライヤーから割安な海外のサプライヤーに乗り換えることで、多くの利益が得られるかも知れません。ただし、それは国内企業の業績悪化にも繋がり、働く従業員の生活にも大きな影響を及ぼしかねないわけです。サプライヤーの生産現場に足を運び、真摯に向き合い、力をあわせながら日々改善を繰り返すことで、裾野が広い産業全体を強くして、守っていく。この国の産業を守るという意識で、日々仕事をしてきたと思っています。日立も、同じく大きな影響力を持っている会社だと思うけど、どう感じていますか?

【松井】 日立はインフラ事業を世界中で手がけています。たとえば、イギリスで鉄道事業を展開しているのですが、車体をアルミ製のものに変えて性能が上がり、CO2の削減に貢献したというようなものもありますが、別の側面での貢献もありまして。とあるご家庭の方から、社長宛てに手紙をいただいたんですね。「非常に長かった通勤時間が40分以上も短縮されました」と。これまでは電車が遅れたり、止まったりすることも多かったので、朝早く家を出る毎日だったとのことですが、新しい車両になって鉄道インフラの信頼性も高くなったことで、お子さんと朝ご飯を食べて、いろんな会話をしてから出社できるゆとりが生まれたと。自分たちが想いを込めて仕事をすることで、ちょっとずつかもしれないけれど、世界中の人たちの幸せな時間を創ることができる。大手のメーカーだからこそ、やれることがあると感じますし、逆に言えば、私たちが果たすべき役割や背負っている責任は非常に大きいとも感じています。

【川下】 確かに、責任は非常に大きいですね。海外にメーカーが工場をひとつ建てると、そこには町ができる。工場の従業員だけではなく、サプライヤーをはじめとした色々な企業が集まるから。道路ができて、鉄道ができて、病院や公園もできて、地域の生活そのものが出来上がっていく。その町の起点になれるのが、私たちメーカーだと思います。私たちが頑張れば頑張るほど、その町は発展していく。そのように土壌をつくって、種をまいて、育てていくという、その一連のプロセスが確実に積み重なっていくことも、メーカーの良いところだと感じます。また、製品や技術という意味でも、見ている時間軸は長いですね。トヨタは、MIRAIという燃料電池自動車を2014年に発売しましたが、開発自体は1990年からずっと続けていた。24年という歳月を掛けて、一歩一歩進化してきたのです。それだけ先のことを考え、未来への想いを絶やさずに、一人ひとりが頑張っている。人類の宝とも呼べるようなエンジニアもいて、文系の自分がそういう人から学べるものは、本当に多い。

文系・理系が力を合わせて、世界中で愛される会社を創る

メーカーは特に文系の社員がどういった役割を果たしているのか見えにくいという声を聞きますが、どう思いますか?

【松井】 今の世の中は、変化が激しく、ユーザーが何を求めているのか、定義しづらいのが特徴だと思います。昔のように、良いモノをつくれば売れた時代ではなく、「そもそも何が問題なのか」という、「問い」の設定がより大切になっている。お客様と近い部門ではなおさら世の中やお客様が何を求めているのかを定義するのが重要な役割で、これは文系の大きな役割のひとつだと思いますね。トヨタでは、文系社員はどういう位置づけだと感じていますか?

【川下】 トヨタでは、文系社員(事務系社員)とエンジニアの仕事は、「クルマの両輪」と言っています。両方がかみ合わなければ、何も生み出せないから。文系社員だけだと、モノを形にできないし、エンジニアだけでも、お客様にとって良いモノをつくるのは難しい。私たち文系社員の仕事のメインは、エンジニアが本気でその仕事に取り組める環境をつくっていくことだと思います。たとえば、商品の企画や様々なステークホルダーとのやりとりを行うことで、初めてエンジニアが研究や開発に没頭できる。また、その研究や開発の結集である製品を、きちんとグローバル市場に届けるのも、私たちの仕事でもあると思う。

【松井】 グローバルという観点では、特にインフラ事業はその国の安全保障にも関わることも多いですし、いかにそこに住む人たちやステークホルダーと寄り添いながらビジネスができるかが重要です。アメリカの日立の社員はアメリカのことを考えるし、イギリスの日立の社員はイギリスのことを考える、とても自然だと思います。「日本の日立」ではなく「それぞれの国の日立」が、世界中の人に愛されるような組織になると嬉しいですね。

【川下】 「トヨタは、世界中で桜の木のような存在でありたい」と社長がよく言っています。日本としてのアイデンティティをしっかりと持ちながら、世界中でもしっかり愛される。「愛される」というのは、持続的な成長を遂げ、豊かな社会に貢献するという意味です。浮き沈みがあるのではなく、長きにわたって身の丈に合った形で、その地域の皆さんと共に成長していける企業でありたいと思っています。

あなたの意志は想像している以上に求められる。
「自分はこうしたい」という意志を持ち、努力をすれば
大きな道は拓けていく。どこまでも。

そのようにグローバルで成長していく企業であるために、社員に必要なことは何でしょうか?

【松井】 自分は何を課題だと感じ、何をやり遂げたいのか。やはり意志が重要だと思います。日立では、「あなたは、どうしたいの?」と、新入社員でも常に問われ続けます。それを象徴するように、社内では相手のことを役職ではなく「○○さん」と呼びます。当然果たすべき役割は役職に応じて違うわけですが、一人ひとりの意志や価値を尊重している文化の現れなのかなと思います。だからこそ、「何のためにこの仕事はあるのか?」ということを自分として理解し、確認し、意味づけをしながら進めないと仕事にならないというか。「大企業だから、一人の社員は歯車として動いているだけ」というイメージだと、入社してから相当苦労することになりますね。

【川下】 その通り。同じく、社員の意志は尊重される会社だと思いますね。トヨタには、「現地現物」という言葉がある。これは、「しっかりと現場の最前線で物事を見ている人の意見に、耳を傾ける」という意味でもあります。だから、新人時代であっても、自らの意見を述べる必要があるし、一人の社員の意見が100億円や1,000億円単位のビジネスにおいて重要な要素になることもある。現場の意見を大切にする、ボトムアップ的な発想で、仕事は進んでいくケースが多いですね。ちなみに、日立ではどういう社員が活躍していますか?

【松井】 何かに対して問題意識を持ち、その解決に向けて着実に諦めずに取り組み続けられる人ですかね。色々な苦労はありますが、その先に解決したい何かがあるから、一生懸命頑張る。「大手に入れば一生安泰」という考え方とは真逆です。先日も同世代の営業と飲みに行ったのですが、「本気の人を止められる人はいないんです!」と熱く語ってくれました(笑)。不確実な世の中では、チャレンジしないことがリスクですから。貪欲に成長を求めることに加えて、長期的な視野や意志を併せ持っている方には向いている会社かなと思います。トヨタはいかがですか?

【川下】 大企業に在籍していることに安心せず、自分の志や成し遂げたい理想を持って、立ち向かっている気概のある人には、社会を大きく変えるチャンスを提供していると思う。先輩や大きな組織に対して、物怖じせず、自分の意見を伝えることが、世界を変えるはじめの一歩になる。ぜひ、学生の皆さんには、悔いの無い就職活動を行って欲しいと思う。その先の未来は、きっと大きく拓けていきますから。

日立とトヨタ自動車の人事対談、いかがでしたか。
就職活動を始めるにあたって、多くのヒントを二人は語ってくれました。
ぜひ、大いなる志をもって、社会への扉を開いてください。

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