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CROSSTALK 人事対談
「働く」を考えるヒント。 Hitachi x TOYOTA ホンネの人事対談 前編
川下俊輔 トヨタ自動車株式会社 人材開発部 採用・計画室 グループ長
株式会社日立製作所 人事教育総務センタ 採用グループ 主任 CROSSTALK 人事対談
「働く」を考えるヒント。 Hitachi x TOYOTA ホンネの人事対談 前編
川下俊輔 トヨタ自動車株式会社 人材開発部 採用・計画室 グループ長
松井理人 株式会社日立製作所 人事教育総務センタ 採用グループ 主任

日本を代表するグローバル・メーカーである、日立製作所とトヨタ自動車。その二社の採用担当者が、
就職活動を始めるにあたって必要なことや心構え、大手メーカーだからできる仕事について語り合いました。
その内容を【前編】と【後編】に分けてお送りいたします。
普段から熱い議論を交わし合う二人だからこそ、多くの本音が見える熱い展開になりました。

【前編】では、「就職活動を始めるにあたっての必要なことや心構え」を
中心にお伝えします。何を考え、意識するべきなのでしょうか。二人の熱い意見から感じてみてください。
(所属は2016年10月末取材当時)
※ インタビュアー:(株)リクルートキャリア、corewords株式会社(株)佐藤タカトシ

「できるか・できないかは別として、社会を良くすると“決めた”」それから、私の就職活動は始まりました。

「できるか・できないかは別として、
社会を良くすると“決めた”」
それから、
私の就職活動は始まりました。

まず、お二人の入社動機とこれまでの仕事について教えてください。

松井理人

【松井】 小学生のとき、英国でホームステイをする機会があったのですが、たまたまホストマザーがケンブリッジ大学の教授で、キャンパスに連れて行ってもらいました。「大きくなったら、この大学にいらっしゃい」と言われ、強烈に憧れたことを覚えています。そこで海外の大学に入ることを見据えて、両親を日本に残しヨーロッパの高校に進学することにしました。この高校時代の3年間、自分の足で世界を見て回ったことが、原体験の一つになっています。ベルリンの壁を触ったり、昔のオリンピックが行われた競技場で走ったりすることで、文字で理解していた世界史が、自分の体の中に色彩を帯びて入ってくる感覚とでも言うのでしょうか。また、小さい子供が道端で物乞いをしている様子や、色んな格差を目の当たりにして、自分にはどうすることも出来ない不平等に、凄く違和感を覚えました。

【川下】 貴重な体験ですね。日本を飛び出すと、価値観を揺さぶられることがあるのはよく分かります。でも、その感じた問題意識をどうやって解決しようと思ったのですか?

【松井】 社会に広がる大きな課題に立ち向かうには、自分一人の力だけでは難しいと思っていました。同じ想いや優れた技術を持った人と一緒にチームをつくっていくことが必要だろうと。何を勉強すべきか悩みましたが、結局米国ペンシルバニア州の州立大学でHR(人事)を学びました。在学中には色んな出来事がありましたが、大きな衝撃を受けたのは2001年9月11日、アメリカ同時多発テロ事件です。「国家とは、社会とは、正義とは何か」と考えるきっかけになり、これから社会に出るに当たって、国全体や社会のことをあまりにも自分が意識していなかったことを痛感しました。そこから、できるか・できないかは別として、「社会を良くする」「次の世代に素晴らしい世の中を残す人を増やす」ことに一生をかけて取り組むと決め、企業を探すことにしました。多様な企業を見て回りましたが、特に業界を決めて活動したというよりは「その会社の変化が、社会を大きく変えるインパクトを与えられるかどうか」「できれば周囲から変わりそうにないと思われている方が、変えた時のインパクトがより大きそうだ」と考え、日立製作所に入社しました。入社後は、予想以上に会社の変化が激しくて、良い意味で裏切られることになるのですけど(笑)。職種は当初の希望通り、入社後からずっと人事を担当させてもらっています。配属後は四国四県の営業部門を人事として担当し、地道な仕事もコツコツと着実に対応し経験を積みました。仕事がうまくいかなくて、何度家に帰る途中で悔し泣きしたことか(笑)。上司や先輩は非常に苦労したのではないかなと思いますが、その後入社して7年半で本社に転勤になり、会社全体の方向性を人事の側面からサポートする仕事につきました。主に若手や幹部の育成業務に携わってきたのですが、去年から、特にビジネス・マネジメント系(事務系)職種の採用担当を務めています。川下さんは、どんな就職活動をされましたか?

川下俊輔

【川下】 私が就職活動を行ったのは、1999年です。1997 年に、大手の証券会社を始め、色々な会社が倒産していたこともあり、非常に暗い雰囲気が漂っていて、就職できない人も多かった時代です。学生時代には、バックパッカーとして色々な国を回っていたのですが、世界各地で大きな文字で「TOYOTA」と書かれたクルマを目にしたのが凄く印象的でした。こんなに世界中で元気に活躍しているのかと驚いたし、「Made In Japan」という言葉にも勇気づけられたというか、海外で自分自身がトヨタに元気付けられました。特にアジアの訪問先では「日本」と聞くと「サムライ」か「忍者」か「TOYOTA」という認識で、トヨタってすごい会社だと海外ではじめて知りましたね(笑)。当時は世界4位の会社でしたが、この「TOYOTA」という文字が入ったクルマをもっと多く世界中で走らせることは、暗い日本を明るくしていくきっかけにもなると思い、入社を決めました。

「働く目的って、タマネギみたいなもの」

「働く目的って、タマネギ
みたいなもの」

では、これから就職活動を始めるに当たって、準備しておいた方が良いことはありますか?

【松井】 就職活動は、自分自身の大切な時間や情熱を賭けて、誰の、何を、どう解決するのかを決めて、一歩踏み出すことなんだろうと思います。現在から未来という「時間軸」、個人から地球といった「空間軸」、世の中の全ての問題はこの時間・空間軸の中に発生します。この時間と空間の中で、何に対して違和感や問題意識を持ち、何を解決する人になるのかという、自分の意志を決める必要があると思うのです。「今の日本で起こっていること」なのか、「10年後のアジアに起こりうる何らかの課題」なのか、はたまた「100年後の世界で起こる何か」なのか。働くということは、誰かの、何か困った・あったらいいなということに立ち向かい、何らかの手段で解決する行為です。とはいえ、言葉でいうのは簡単ですが、実際に自分が何に「賭けるのか」を決めることは本当に難しい(笑)。気づき方は人それぞれですが、川下さんはどう思いますか?

【川下】 頭で考えるだけでは無くて、自分の目で見て、体で感じることが大事だと思います。世界を回って、色々な国の色々な人たちの話を聞いてみて、その町の空気を感じて、そして自分の頭でも突き詰めて考えることで、進むべき道が見えてくることもある。一方、その問題を解決するための「手法」については、社会に出てから気づくことも多いのかなとも思います。目的地に向かう道筋まで限定しすぎてしまうと、貴重な成長の機会を失うこともなりかねません。たとえば、「数字が苦手」「語学が苦手」「チームプレイが苦手」などといった意識がもとで、「●●という部署には配属されたくない」という学生の方もいるけど、苦手意識は自分がそう思い込んでるだけの可能性もある。私自身、これまでやってきた調達や人事の仕事が向いているとは、学生時代には全く思わなかった(笑)。人間は、やってみれば意外となんでもできる。本当です。自分自身の枠を自分で決めてしまわないで欲しいと思います。

松井理人 x 川下俊輔

【松井】 何をやりたいのか、と真正面から考えてしまうと難しいですが、そもそも働く目的って身近なところにもあるはずだと思いますね。世界平和を成し遂げるっていう前に、自分の家族を幸せにできた方が良いと思いますし。私自身にとっても働く目的の根幹は、家族と生活していく糧を得ることにあります。ただ、それだけだともったいないから、自分の仕事が他人の成長に繋がったり、世の中が少しでも良い方向に動いていけば良いなと。そういう意味で、働く目的ってタマネギみたいなものでしょうか。中心には生活があるのだけど、その外側に色んな層が重なっているイメージ。
社会への貢献と生活の安定、どちらも追い求めたらいいじゃないですか。別に崇高な「何か」だけを無理して見つける必要は無くて、「まず自分は何のためだったら頑張れるのか」を考えるのも良いと思います。頑張れる理由は人それぞれだし、別に他人に納得してもらえなくても良いのではないかなと。自分自身が「これなら興味を持てそうだ、頑張れそうだ」と思える何かあれば、一度踏み出してやってみればいいのではないでしょうか。逆に言えば、やってみないと、それが自分にとって本当にやりたい事なのかもわかりませんから。

【川下】 仲間の存在も非常に大事です。自分が今まで描いてきた理想が、確信に変わったのは、実は、松井さんとの出会いがあったからこそなんです(笑)。一緒に取り組んできたイベントの後に飲みに行き、夜な夜なFacebookを通じて語り合い、励まし合うことができたから、今の自分があると思っています。私は弱い人間なので、同じ理想を掲げられる人たちとの交流を通じて、自分の軸を見つけられたり、立ち止まって改めて自分の想いを再確認することもできた。そういう仲間を探すことも大切だと感じています。

【前編】はここまでです。「自分のために」だけではなく、「国や社会のために」という視点を持って、
就職活動を行う大切さを二人は語ってくれました。さて、【後編】では、「大手メーカーだからできる仕事」について、
二人のエピソードも交えながら、より具体的に語ってくれます。
学生の皆さまが、進路を決めるのに参考になることも多いかと思います。ぜひ、ご覧ください。

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