NUCLEAR ENERGY FIELD NUCLEAR ENERGY FIELD
原子力分野

BUSINESS ACTIVITIES BUSINESS ACTIVITIES 事業領域

  • 海外展開

    将来のエネルギー問題を解決する小型軽水炉(BWRX-300)を、パートナー会社である米国GE Hitachi Nuclear Energyをはじめとする国際協力により開発、推進しています。小型軽水炉は次世代炉として注目されており、安全性を保ちながらの建設や発電コスト抑制を可能とし、市場競争力の強化にもつながります。BWRX-300はカナダ・オンタリオ州の州営電力公社Ontario Power Generation社の炉型に選定が、2028年の建設完了をめざしてカナダでの建設許可申請も開始しています。また、すでに実績があるABWRについても、GE Hitachi Nuclear Energyと連携して拡販活動を展開しています。

    海外展開
  • 国内新規建設

    2011年3月の福島第一原子力発電所事故以来、国内のBWR原子力発電所は停止しており、再稼動のためには新規制基準への適合が要求されています。日立は、新規制規準審査支援、および安全対策設備の技術開発・改造工事によりBWR早期再稼動を支援しています。また、日立は安全性、運転性、経済性の高いABWRを国際共同開発し、これまで初号機である東京電力HD(株)柏崎刈羽原子力発電所6・7号機をはじめ、中部電力(株)浜岡5号機、北陸電力(株)志賀2号機を建設してきました。設計の最適化、標準化と豊富な建設経験に基づく高度な建設技術を活用し、中国電力(株)島根3号機、電源開発(株)大間1号機、東京電力HD(株)東通1号機を建設中です。

    国内新規建設
  • 原子力燃料サイクル

    持続的な原子力エネルギーの活用のためには、使用済み燃料の貯蔵、再処理を行って原子力燃料サイクルを完遂させることが必要不可欠です。再処理では、青森県六ヶ所村の商用使用済燃料再処理工場(日本原燃(株))の建設・試運転に取り組んでいます。また、使用済み燃料の中間貯蔵では、施設建設へ参画して搬送装置等を納入しているほか、輸送・貯蔵兼用金属キャスクの開発、製造を行っています。さらには、資源の有効利用や放射性廃棄物の減容・有害度低減等を実現する高速炉サイクルの開発を進めています。

    原子力燃料サイクル
  • 次世代BWRおよび高速炉の開発

    原子力発電を導入・新規建設する国のニーズに応えるために、ABWRをベースに新たな安全メカニズムを実装し、安全性、運転性、経済性をさらに高めた大型革新軽水炉HI-ABWR、高い安全性と経済性を維持しつつ立地地域の特性に応じた柔軟な構成を提供する小型軽水炉BWRX-300、金属燃料と空冷の受動的安全系設備により高い安全性を実現する小型高速炉PRISMを開発しています。また、水冷却炉でプルトニウムやマイナーアクチノニド(MA)などの超ウラン元素(TRU)を燃料として再利用することを可能とする軽水冷却高速炉RBWRも開発しています。

    次世代BWRおよび高速炉の開発
  • 福島第一原子力発電所の廃止措置

    福島第一原子力発電所の廃止措置を完了させるための技術課題の一つは、原子炉建屋内に残存する核燃料の取り出しを実現することです。核燃料取り出しの実現に必要な、原子炉建屋内の調査、除染、補修、環境整備等の作業を推進するために、さまざまな手法を検討しています。人が容易に近づけない放射線環境下での作業については遠隔操作ロボットの活用が有効であり、核燃料取り出しの作業に向けて、今後も遠隔操作ロボットや取り出し工法の開発を着実に進め、一日も早い福島第一原子力発電所の廃止措置完了(福島復興)に貢献していきます。

    福島第一原子力発電所の廃止措置

    資源エネルギー庁の廃炉・汚染水対策事業費補助金にて国際廃炉研究開発機構の業務として製作したもの

SIGNATURE TECHNOLOGIES SIGNATURE TECHNOLOGIES 特長的な技術

  • 機械設計

    原子力、火力等の発電所は、いずれも熱交換器、ポンプ、圧縮機、ディーゼル機関、配管、弁等、機械設備・部品で構成されています。原子力発電所特有の原子炉圧力容器は、中に蒸気を分離・乾燥する機器や核反応を制御する制御棒を出し入れする機構を付けています。これらは、機械4力学(機械、材料、流体、熱)や振動、機械要素、工作・加工、計測制御等、幅広い技術分野で成り立っています。

    機械設計
  • メカトロニクス

    原子力発電所では、定期検査時の省力化、原子炉本体やその周辺機器の検査や修理、そして作業者の被ばく低減を目的として、自動や遠隔で動くメカトロ製品が多数使われています。燃料取扱装置、制御棒駆動機構交換装置や福島第一原子力発電所内部の調査ロボットなどの開発・設計に、機械工学、電気・電子工学や材料工学等の知識が活かされており、製作した製品が原子力発電所の中で活躍しています。

    メカトロニクス
  • 水化学・材料

    国内外の基礎技術・最新の知見を踏まえ、原子力発電所全体の設計・課題に対し、最適な材料構成・水化学管理を提案し、高信頼性・高経済性プラントの実現に寄与します。また、データの拡充や理論的裏づけ等について、原子力材料・水化学技術を持つ研究機関と積極的に連携を行っています。近年では国内初となる運転中の原子炉一次冷却水への貴金属注入の導入検討を行い、プラント健全性の維持に取り組んでいます。

    水化学・材料
  • 計装制御・電気

    計装制御技術は発電所の脳神経系統に関わり、センサや伝送路、制御系を適切に構成することで、発電所の安全性と高効率運転に寄与します。また、発電所の多種多様な機器の動作には電力が必要であり、発電所内の電源系構築も重要な設計業務です。このような「つなぐ」技術の分野では、原子力だけでなく、情報や制御、電気、人間工学といった幅広い分野からの人財が連携して活躍しています。

    計装制御・電気
  • *原子力事業では多くの専門知識を必要とします。上記技術分野以外にも、原子力、物理、建築、土木、経営工学/管理工学等幅広い専門知識を活かすフィールドがあります。皆様のご応募をお待ちしております。

LOCATION, etc. LOCATION, etc. 所在地・その他

所在地

  • 日立事業所 海岸工場

    日立事業所 海岸工場

    〒317-8511
    茨城県日立市幸町三丁目1番1号

  • 日立事業所 臨海工場

    日立事業所 臨海工場

    〒319-1221
    茨城県日立市大みか町五丁目2番2号

  • 東京地区

    東京地区

    〒101-0021
    東京都千代田区外神田一丁目18番13号 (秋葉原ダイビル)