SMC 2011にて発表
2012年1月12日

写真1 発表風景
2011年10月9日から12日の4日間、米国のアラスカ州アンカレッジで、IEEE SMC 2011 (2011 IEEE International Conference on Systems, Man, Cybernetics) が開催されました。
SMC学会は、1970年に設立され、39の技術ソサエティからなるIEEEの中でも最も歴史のあるソサエティの1つです。SMC学会は、システムやプロセス、人の相互作用を研究対象とする学会であり、今回は、41の国から600件以上の発表が行われました(採択率は65%)。
横浜研究所からは、「An Authentication System using Smart Phones as Secure Storage」と題し、ユビキタス環境においてさまざまな端末を利用する際に携帯電話を認証デバイスとして利用する認証技術についての提案を行いました。
近年、携帯電話の保持率は一人一台以上になっており、また、さまざまな端末を使ってさまざまなサービスが受けられるようになってきました。サービスを受ける際にはユーザ認証が重要です。ユーザ認証の際に、携帯電話を「鍵」として利用できれば便利です。
本発表では、このようなユースケースを実現するために、ユーザ認証の際に、携帯電話を「鍵」として利用する利便性と安全性を兼ね備えた認証システムを提案しました。具体的には、ID・パスワードやCookie情報のような認証情報を携帯電話内に保管し、非接触IC通信と近距離無線通信を利用して、携帯電話をPC端末にかざすだけでWeb認証が行える認証システムを提案しました。さらに、プロトタイプシステムを開発し、性能の評価を行いました。これにより、ユーザはサービスを受ける端末に携帯電話をかざすだけで自動的に認証が行われサービスを受けることが可能となることを示しました。
今回の発表は、サーバ側で認証情報を連携させる技術と並んで、端末側で認証情報を連携させる基本的な技術であり、いたるところにネットワークに接続された端末が存在するユビキタス環境における必須の技術であると考えます。
本研究成果の一部は、独立行政法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「端末プラットフォーム技術に関する研究開発」によるものです。
(横浜研究所 梅澤 克之 記)