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Hitachi

EMIEW3とロボットIT基盤

ロボティクス

概要と特長

全体構成

「EMIEW3」は、「EMIEW1」「EMIEW2」をベースに自律性をより高めたロボット機体です。クラウド上に実装した制御機能と機体の監視システムからなるリモートブレイン構成のロボットIT基盤との組み合わせにより、接客・案内の支援が可能です。
ITを用いた高度なサービスの出現によって、デジタルデバイドの拡大、グローバル化やライフスタイル多様化により複雑化するコミュニケーションなど、ひとりの人間では対応が難しくなってきているさまざまなサービスシーンで、管轄地域の事を広く・深く把握し、聞けばその場で何かしら答えてくれる頼もしい存在として、ユーザー満足度、業務効率の向上に寄与します。

EMIEW3とロボットIT基盤の全体構成
EMIEW3とロボットIT基盤の全体構成

適用分野

活用シーンの例
活用シーンの例

利用シーン デモ映像
利用シーン デモ映像

さまざまな言語対応が求められる空港や駅での施設内案内。一つの店舗で複雑なサービスを複数取り扱う銀行などの窓口業務。高齢者や子供など、情報サービスに精通していないユーザーへの案内業務など、ますます高度化が進む対人サービスでの活用をめざしています。

能動性

環境認識(環境センサ連動、人物検知)と対話機能(雑音の中での聞き取り、自動翻訳)により、お客さまから話しかけられてからイベントがスタートするのではなく、例えば、EMIEW3が困っていそうなお客さまを見つけて、自らサポートしにいくことが可能です。

環境センサ連動型人物検知
環境センサ連動型人物検知

雑音に頑健な音声処理
雑音に頑健な音声処理

機動性

転倒からの起き上がり
転倒からの起き上がり

起き上がり機能 デモ映像
起き上がり機能 デモ映像

高さ90㎝、重量15kg、人間と一緒に活動するのに受容性の高いサイズ、突起の少ないデザインおよび走行性(人と同じ速度、段差乗り越え、姿勢復帰)により、スピード、段差乗り越え、障害物回避など屋内でのスムーズな移動を可能にしました。また、万が一倒れても自分で起き上がることができます。

運用性

リモートブレインをクラウド上に構築することで、計算能力の柔軟な拡張と業務システムとの連携が行えます。また統合監視機能を開発し、複数の拠点の複数のEMIEWをまとめて監視します。これらにより、複数台のEMIEW3が情報を共有し、サービスを引き継ぐことが可能です。例えば、一台目が二台目に道案内を引き継ぐときに、目的地が引き継がれるといった複数台連携制御が容易に実現できます。

監視画面
監視画面