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Hitachi

街中の家電でウィルスの広がりを可視化し、
街の人たちの行動を変える

人々はいつまで風邪に悩まされるのか

重い病気の治療法が開発される一方で、なぜ風邪はなくならないのでしょうか?
マスクをする、うがいをするなど個人でいくら気をつけていても、風邪を完全に防ぐことはできません。大事なイベントの日の朝に子供が風邪をひいて保育園や学校へ行けなくなり、自分も家から出られずやるせない思いにさせられることは、親たちの共通の、しかも大きな悩みになっているといえるでしょう。このネットワークの時代に、みんなが協力することで風邪の流行を食い止めることはできないでしょうか。

全国の空調機器が流行マップをつくる

学校や家庭の空調機器が流行前の風邪ウィルスを検知します。地域全体からデータを集め、風邪の流行予測マップをつくります。ウィルスを検知した場所で注意をうながすだけでなく、多くの家庭のわずかな情報を共有することで、これから風邪がどのように流行していくのかを、みんなが知ることができるようになるのです。

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マップを見て街が動く

流行予測マップを見て、街の事業者がそれぞれに対応策を考えます。
八百屋で風邪の予防に効くショウガが売られるように、「買う」という行動を住民が主体的に選択できるサービスもあれば、学校給食に免疫力を高めるヨーグルトが追加されるように、住民が受動的に行動を変えていくサービスもあります。
このように街全体が動き出すことによって、住民の間で風邪予防の意識が高まります。

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家電が家をウィルスから守る

自宅の空調機器からデータを提供した家庭は、そのお返しとして、風邪予防のための情報を受け取ります。
その情報によって各家庭では、例えば洗濯機は高温度のお湯洗いでウィルスを消そうとし、空気清浄機は強制的に空気を入れ換え、加湿機能で湿度を上げてウィルスから守ります。情報提供のお礼を家電の作動として返すことで、直接住民の生活を変えていくのです。

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その日に飲んで欲しい薬が届く

予測マップによる流行の傾向と各家庭の情報を合わせて、個々にカスタマイズされたサービスを行う事業者も登場します。
例えば、この流行予測マップサービスと提携した製薬会社が、これから流行地域に入ろうとしている家庭に対して、免疫力を高めるサプリメントを1日分だけ家族の人数分送ります。大きなパッケージではなかなか買わない家庭でも、小分けにされた利用しやすい形態で配布されることで、サプリメントを飲みやすくなるでしょう。このようにして、街全体で風邪の流行を食い止めるような行動を起こしていきます。

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