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Hitachi

生産システム連動物流カート

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生産システム連動物流カート

自動運転を活用して、新しいモノづくりの仕組みを
作ることはできないだろうか?

さまざまに組み変わる小さな生産拠点を結び"大工場"を作る

消費者を起点としたモノづくりへのシフト

消費者のニーズが多様化する中、3Dプリンターなどの新しい生産方法や、クラウドファンディングなどの新しい資金調達方法を利用して、これまでにはない新しい製品が生まれ始めています。モノづくりの起点は、計画的な大量生産をしてきた大企業から、多様なニーズを持つ消費者へとシフトしていくものと考えられます。しかし、これらの新しい製品が大きな需要に対応するには、現状では生産システムに課題があります。どうすれば、これらの商品を消費者が簡単に手に入れられるようにすることができるでしょうか?

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複数の工場を結ぶ物流カート

ここで提案するのは、複数の小規模な生産者をネットワーク化し、製造するものによって必要な設備や技術を持つ生産者同士を結ぶ生産システムと、複数の工場間を正確かつ高頻度な配送で結ぶ自動運転カートを用いた物流システムです。
さまざまに組み変わる生産者の組合せの中、必要なものを必要とされるタイミングで運ぶことで、複数の工場をひとつのラインのようにつなぐことができれば、多様なニーズや変動する需要の大きさに素早く応えられるでしょう。

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新しい領域の生産者の参加

ここでは、例として車いすのカスタマイズ生産について挙げています。個人の身体特性や利用目的に合わせた機器のニーズはますます多様化し、新しい機能を加えたりメンテナンスを確実に行うために、センサーなどのIoT技術のニーズも高まってくることが予想されます。生産者のネットワークの中に、IoT技術などの新しい技術を持つ生産者が加わりやすくすることで、多様化するニーズに応える製品を作りやすくできます。

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部品の在庫をためない最適なタイミングの配送

各工場が生産方法・工程や生産状況を共有することで、工場間を最適なタイミングで物品が配送され、それぞれの生産者が物流のことを気にしなくても良い環境を作ります。現在、大きな工場で行われているのと同じように、各工場で部品などの在庫を保有する量を最低限に抑えることができれば、小さなスペースで運営している工場も新しい生産のネットワークに参加しやすくなるでしょう。

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本件は、経済産業省の平成28年度スマートモビリティシステム研究開発・実証事業(自動運転による新たな社会的価値及びその導入シナリオの研究)の研究成果である。