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企業情報研究開発

2017年3月29日

発表者からのレポート

2017年2月21日から24日までの4日間、オーストリアのクラーゲンフルトでIEEE主催の国際会議 International Conference on Software Analysis, Evolution, and Reengineering (SANER) 2017が開催されました。SANERは既存ソフト分析・改善に関する主要会議であり、ソースコード分析・理解・支援ツールなどの研究成果が発表されています。今回のSANER 2017では89件の発表があり、この分野の最新の研究に関して活発に議論されました。

SANER 2017では、日立グループより、「Business Process Recovery Based on System Log and Information of Organizational Structure」と題する発表を行い、既存システムのログから業務フローを回復する方法に関する研究成果を発表しました。長年使用されているシステムは、当初の想定とは異なる業務での使い方がされていることがあり、システムの移行や保守の際に開発時の設計ドキュメントを参照していると問題が発生することがあります。提案した方式は、システムのログと組織の構造を示す情報を用いて、システムの使われ方を業務フローという図の形で再生することで、実態としての業務を可視化することができます(図1)。通常のログをそのままフローに再生すると操作単位の細かい粒度のフローしか再生できませんが、システムを操作した人やその組織情報を活用して複数の操作をグルーピングすることにより、抽象度を高めた全体を俯瞰する業務フローを再生することができます(図2)


図1 システム構成
拡大図


図2 再生した業務フロー
拡大図

わたしたちは、この技術を「システムモダナイゼーション」(レガシーシステムを新しい基盤に刷新する)に応用し、お客様のシステムを効率的に移行するお手伝いをしてまいります。

(三部 良太    記)

関連論文

  • Ryota Mibe, Tadashi Tanaka. Et al, "Business Process Recovery Based on System Log and Information of Organizational Structure", in Proc. SANER2017, pp.531-535, Feb. 2017
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