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企業情報研究開発

2017年1月17日

発表者からのレポート


写真1 発表風景

2016年12月7日から9日までの3日間、福岡市博多区で国際会議 IDW2016 (International Display Workshop 2016) が開催されました。IDW2016は、ディスプレイ、メガネ型ウェアラブルデバイスに関する光学系技術やそれらの活用方法などを含む、幅広い領域のセッションが集まる国際会議です。IDW2016では、約1200人が参加し、529件の論文が集まりました。本学会にて、筆者は「Common Platform for Maintenance System with Wearable Devices」と題して、保守作業にてウェアラブルデバイスを適用するときの開発方式について発表を行いました。

日立システムズを始めとして、日立グループでは保守・物流・製造などにウェアラブルデバイスを適用させるべく各社で検討を進めています。今回の発表では、その一例として保守作業の中でウェアラブルデバイスを適用するときの開発上の課題と解決方法を報告しました。


図1 CYDEENの構成
拡大図



図2 提案するAbstraction Layer
拡大図

保守作業の対象分野はさまざまあり、各種分野でウェアラブルデバイスの適用が期待されています。しかし、使われるデバイスの要件や搭載しているOSは分野によって異なることが多く、各分野に対応させるには工数がかかります。日立システムズでは、HTML5を採用することでデバイスやOSの差異を吸収した作業支援システムを開発し、公共事業のライフサイクルをトータルサポートするソリューション「CYDEEN」のラインナップとしてお客様に迅速に提供できるようにしました。

この作業支援システムには作業品質と作業効率向上の観点でさらなる要望があります。たとえば、保守対象機器と直接通信して機器データを取得することで作業員の入力ミスを防止する、インターネットが使えない環境で音声認識や画像認識機能を用いて操作や確認を効率化させる、などです。OS別に開発することでこれらを実現できますが、HTML5ではOS依存機能の使用が困難という問題がありました。

そこで、HTML5を用いて各OSの固有機能を使う方法を検討し、HTML5とOS間の差異を吸収するAbstraction Layerを開発しました。Abstraction Layerは、HTML5からOSの機能を呼び出し、OSからの応答受付をHTML5の標準的な方式に変換します。

この仕組みにより、利用できるOSの数が、従来はLinuxのみであったのに対し、Windows、iOS、Androidにも対応可能になったことで、4倍に増やすことができました。

(藤原 貴之    記)

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LinuxはLinus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標あるいは商標です。
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Windows は米国 Microsoft Corporation の米国およびその他の国における登録商標です。
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iOSは、Apple Inc.のOS名称です。IOSは、Cisco Systems,Inc.またはその関連会社の米国およびその他の国における登録商標または商標であり、ライセンスに基づき使用されています。
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Androidは、Google Inc.の商標または登録商標です。
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