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Hitachi

企業情報研究開発

2014年6月10日

発表者からのレポート


写真1 講演の様子



図1 システムイメージ
拡大図



写真2 実験の様子
(講演で用いた写真と差し替えています)

2014年4月26日から4月28日にかけて、札幌にて、情報科学、電気・電子工学に関する国際会議ISEEE 2014が開かれました。中国・欧州・米国・日本などの、実務専門家・大学研究者など約180名が参加しました。省エネルギーを指向するシステム技術、情報セキュリティ、チップ設計などの多様なテーマについて、活発な意見交換が行われました。

横浜研究所からは「動画電子透かし検出を行うスマートフォンアプリにおける粗い画像分析の利用」と題して、日立ソリューションズおよび日本放送協会(NHK)と共著で発表を行いました。

スマートフォンで動画像から電子透かしを検出する際に有効な画像分析方式を開発しました。開発方式をアプリとして備えたスマートフォンを用いて電子透かし入りの動画を撮影した時に、電子透かしを効率よく検出して関係する情報をユーザに提示できます。図1を参照ください。

高精細な撮影画像を処理する計算負荷は、ガウシアンフィルタを用いて画像領域の絵柄の複雑さをおおまかに分析しておくことによって削減できます。電子透かしは絵柄の複雑な領域に強く埋め込まれていると期待されるので、複数の小領域について絵柄の複雑さの順に電子透かしを検出していきます。検出を試みる小領域の数をハードウェア性能に応じてあらかじめ調整しておくことによって、リアルタイム処理かつ高信頼な電子透かし検出ができるようになります。

システム実験を行い、カメラがディスプレイに正対する良好な撮影条件の元で、開発方式を備えたアプリは実用的に利用できることを示しました。電子透かしはバーコードのようにサイバー空間と物理空間をつなぐ多様なサービスに利用できます。

今回の会議では、実務家らと意見交換ができるとともに、スマートデバイス向けの最新のシステム実装技術や効率的な画像符号化技術などを知ることができ、有意義な時間を過ごすことができました。

(山田 隆亮    記)

関連する論文

  • Takaaki Yamada, Motoki Kamitani, Haruyuki Nakamura, and Tsuyoshi Ohta: "Use of Rough Image Analysis in Smartphone Application for Video Watermark Detection", in Proc. of Int'l Conf. on Information Science, Electronics and Electrical Engineering (ISEEE 2014), pp. 474-478, 2014.
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