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企業情報研究開発

2013年7月24日

発表者からのレポート


図1 夜間の充電集中
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2013年7月1日から4日の4日間、東京の明治大学駿河台キャンパスにおいて、IEEE Power & Energy Societyが共催するInternational Conference on Intelligent System Applications to Power Systems (ISAP2013) が開催されました。

ISAPは1994年にInternational Conferences on Expert System Applications to Power System (ESAP) と the International Forum on Applications of Neural Networks to Power Systems (ANNPS) が統合された国際会議です。初回開催 (ISAP1994) 以来2年おきに開催されており、前身の国際会議時代を含め今年で通算17回目となります。例年200人余の参加者が訪れ、電力系統制御、スマートグリッドに関する基礎理論からアプリケーションに至るまで、電力システムに関する広範な議論が展開されています。

日立製作所横浜研究所からは、「Intelligent system of the EV smart charging based on PV curve analysis」と題し、電気自動車 (EV) 普及時における、普通充電の集中を回避するためのスマート充電に関する発表を行いました。


図2 スマートチャージの概要
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本発表では、EVが全車両の5〜10%程度普及した状況を想定します。まず、EVユーザーの利用形態を考察すると、通勤やレジャーに用いて帰宅した後に、すぐさま次の利用に備えて充電を開始する形態が考えられます(図1)

このような充電の形態で、充電の集中による配電系統の電圧低下という問題が発生することを簡単なシミュレーションで検証しました。この問題を回避するため、本発表では充電の集中を分散させるために、電力系統の電圧安定度をPVカーブ解析の結果をもとに、各EVに充電する電力量と時間を決定するスマート充電方式を開発しました(図2)

この方式を電気学会標準系統に適用し、対象系統全体で、送電ロスが適用前と比較して2.5%低減される結果について報告しました。

(石田 隆張    記)

関連する論文

  • T. Ishida: "Feasible Study for the Availability of Electric Vehicles for the Stable Operation in Power System Network". EVTeC'11, SS-5-20117248, May 2011.
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