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Hitachi

企業情報研究開発

2013年8月21日

発表者からのレポート

2013年7月4日から7日にかけ、エンタープライズ情報システムに関する国際学会15th International Conference on Enterprise Information Systems (ICEIS 2013)がフランスのアンジェにて開催されました。本学会ではエンタープライズ情報システム、データベース、システム統合、意思決定支援システムなど幅広い分野での発表がありました。


図1 従来方式の問題点
拡大図



図2 提案方式の概要
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横浜研究所からは、「Data Location Optimization Method to Improve Tiered Storage Performance」と題した発表を行いました。

近年、情報技術の進展に伴い、企業が利用する情報システムへのアクセス負荷が増加しています。一般的に、アクセスされる領域に配置されたデータの種別や用途によりアクセス頻度は異なり、偏りがあります。この点に着目し、アクセスが多い領域を高性能・高価格なSSD (Solid State Drive)に、少ない領域を低性能・低価格なHDD (Hard Disk Drive)に配置することにより、全てのデータをSSDに配置することなく、システムの性能向上を見込むことができます。これにより、SSDへの置換によるシステム構築コストの増加を低減できます。

しかし、HDD・SSD間のデータ配置適正化の頻度が高い場合は、HDD・SSD間のデータ移動が多くなるという課題があります。この頻度が低い場合は、アクセスが集中する領域がHDDに配置されたままとなることがあり、性能が向上しないという課題があります。

そこで、報告者は、SSDの領域を二分割し、異なる頻度で、それぞれのSSDに割り当てる領域を決定する方式を提案しました。長期間アクセスが集中した領域は、短期間でアクセスが減少した場合においても、それは一時的であり、再度アクセスが集中すると考えられます。したがって、分割した一方のSSD領域のデータ配置を、24時間おきに適正化し、残りのSSD領域を1時間おきに適正化します。

提案方式は、従来方式と比較して、HDD・SSD間のデータ移動量を増加させることなく、アクセス性能を向上できることを、シミュレーションにより確認しました。

(林 真一    記)

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