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用語解説

超音波を対象物に当てて、跳ね返ってきた超音波(エコー)を基に、対象物の内部の形状を画像に映し出す装置。医療分野で、内臓や胎児などの検査をするために用いられる。

1910年代から潜水艦探知機や魚群探知機として利用されていた技術が、1940年代に医療分野に応用されるようになった。当初は超音波を一方向しか発射できず、二次元の静止画像しか得られなかった。1970年代には、扇状に超音波を発射し、内臓や胎児の動きをリアルタイムに映し出せるようになった。近年では、画像処理技術が進歩し、三次元でより鮮明な画像を得られるようになっている。

超音波診断装置は、放射線ではなく音波を用いるため、患者にとって被ばくの危険性がない。また、大がかりな準備を必要としないため、検査が容易で、患者の苦痛が少ないといった利点がある。一方で、超音波は骨や空気を伝播(でんぱ)しないため、頭蓋骨内や、空気を含む肺、胃腸の観察には適さない。

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