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ADSS

Autonomous Decentralized Service System

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用語解説

ADSSとは

ADSSは、生命体のアナロジーで構築されたメタネットワークシステムです。ADSSの前身となる自律分散システムの研究は、日立製作所横浜研究所において1977年からスタートしています。自律分散システムとは、システムを構成する個々の要素に自律性を持たせ、システムの機能の実現は要素の相互作用を通 じて達成するようなシステムです。日立が開発した自律分散システムは、鉄道の運行管理システムや大規模工場のFA化に貢献してきました。この自律分散システムを、サービス機能を中心とした情報処理ネットワークに応用しようというのがADSSです。

わたしたち生命体を構築しているのは、小さな細胞の集合体です。膨大な細胞が集積して、特定の機能を実現する器官となり、複数の器官が連携して、より高次の役割を担う個体となります。生命体を構成する細胞や器官は、それぞれ独立し自律して存在しながら、全体として高次の機能を実現するための要素として機能します。現実のネットワークも一つ一つ独立して稼働していますが、ADSSは、個々のネットワークを生命体のように関連づけることで、より高次の機能の実現をめざします。

ADSSの基本的な特徴

ADSSを構成するネットワークは、追加したり削除したりすることが簡単にできます。システム全体はつねに拡大したり縮小したりしますが、個々のネットワークとは自由な関係を保ち、相互の依存関係はありません。個々の構成要素の存否によってシステムの本質が左右されることもありません。個々のネットワークから見ると、ADSSに参加するのも退去するのも自由となります。

第二の特徴は、知識の自己再構成機能です。この自己再構成機能には、知識レベルと資源機能があります。知識レベルでは、現在、ネットワークには、膨大で多様な知識が集積されていますが、ADSS上ではそうした多様な知識が共有され、ADSSはいわば複数のネットワーク上の頭脳となり、関連して使われることの多い知識同士は連合し、より高次の知識に統合されます。
また、ある知識の量が増大すれば、それを格納する記憶装置の容量を拡張したり、回線容量 を増やしたり、キャッシュメモリの容量を増やしたりする必要が出てきます。知識を最新状態に維持するために、計算量 の割り当てを増やさなければならないかもしれません。ADSSはコンピュータや記憶装置、交換機、通 信回線、端末機などの物理的資源を動的に再構成して、つねにシステムを最適の状態に保ちます。これが資源レベルの自己再生機能です。この機能は、物理的資源の一部が故障したり、修理中でも、システム全体としては正常に動作するように自己修復を図ります。ADSSではディペンダビリティ(Dependability)と呼んでいますが、大規模なネットワークシステムではディペンダビリティは必須の条件となります。

第三の特徴は、動的なセキュリティ機能です。ADSS上では複数のネットワークが重なって存在しますが、それぞれのネットワークは自律していなければなりません。それを可能にするのが動的なセキュリティ機能です。これには認証機能、暗号化機能、電子透かし機能などが含まれます。

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