日立のフェロー制度は、1999年6月に世界の科学技術の発展に多大なる貢献をした者及び当社の技術水準を世界に認知せしめる顕著な業績をあげた者に対して、その功績に相応しい職位かつ資格を与え、研究開発者全体のモラルアップおよび会社のイメージアップを図るに設立されました。任命は取締役会にて決定されます。
フェローの待遇は役員相当で、研究テーマ選択の自由およびそれに伴う研究費用の保証、また、本人の裁量に応じた学会および社外活動の自由およびそれに伴う費用が保障されます。
日立においては現在2名のフェローがおります[神原 秀記 (中央研究所)、小泉 英明 (中央研究所)]。各フェローについての詳細は下記リンク(英語)をご参照下さい。
分野: DNAシーケンサー
就任: 2003年6月
神原フェローは質量分析用イオン化技術に関連して種々の独創技術の開発に取り組み、DNA解析技術の開発に成功しました。特にキャピラリーアレーゲル電気泳動と高感度蛍光検出を用いた高速DNAシーケンサーは、従来装置の20-30倍の能力を持ち、ヒトゲノム解析計画成功のキー技術となりました。ヒトゲノムの早期解析完了は、その後、医療、環境、創薬など遺伝子を中心とする分野の発展に大きく寄与しています。最近は、「1つの細胞に含まれる種々分子を分析する技術」の開発に取り組んでいます。
分野: 光トポグラフィ
就任: 2004年4月
小泉フェローは環境計測や医療計測の分野で先駆的な研究開発を行ってきました。特に、独自に開発した光トポグラフィを用いてヒトの高次脳機能の非侵襲計測、画像化を実現、人間の精神活動の計測や学習・教育への応用などの新しい学際領域を開拓しています。