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2011年6月15日(水)から 17日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにて「スマートグリッド展2011」が開催されました。
本展示会では、技術の視点から日立の取り組みを特別講演で紹介し、具体的なソリューション・技術をご紹介しました。
スマートグリッド展2011と併催された「スマートグリッドサミット2011」では、日立製作所 執行役常務 齊藤 裕が講演し、多くのお客さまにご聴講いただきました。

講演会場の様子

執行役常務 情報制御システム社社長
兼スマー
トシティ事業統括本部 副統括本部長 齊藤 裕
日本の社会インフラは今まで、精緻なモノづくりと消費者の厳しい目によって育てられてきました。その結果、日本の都市生活は、世界で誰もが認める高水準な利便性と治安のよさを実現してきました。しかし今、私たちは東日本大震災を経験し、社会インフラについて改めて考え直す時期に来ています。日立は、この震災復興を通じて日本の社会インフラをさらにレベルアップさせ、社会に貢献したいと考えています。
この取り組みの一環として、日立はすでに、スマートグリッドなどの高度な社会インフラを構築するスマートシティ実証事業を世界各地で進めています。

風力や太陽光などの再生可能エネルギーを大量に導入しているスペインでは、電力需給の安定化が政府の課題となっています。日立はEV(*1)インフラ構築や、給電に必要な電力システム、それらを連携させるITシステム構築などで実証に向けた調査事業に参画しています。

アメリカのハワイでは、日立が全体を取りまとめる離島型のスマートグリッド実証事業に向けた準備作業がスタートしています。日立は、マウイ島でのEVインフラや、再生可能エネルギーの大量導入時に起こる配電や電圧などの問題を解決する離島型スマートグリッドを構築します。
中国・天津では「住宅、エネルギー、交通、資源循環」などを考慮した環境都市をめざす『天津エコシティプロジェクト』が、また広州では「Smart」、「ECO」、「Learning」をテーマに、研究所や教育機関、クリエイティブな産業の集積地をめざす『広州ナレッジシティプロジェクト』が進行中です。日立はこれらのプロジェクトに、エネルギーやITプラットフォーム構築などの分野で参画しています。
日立の使命は創業当時から「技術を通じた社会貢献」であり、幅広いパートナーやお客さまと共に、その国、その地域に最適な価値を協創していきます。
展示会場では、
『「技術を通じて社会に貢献」〜スマートグリッド、そして次世代都市づくりにむけて』
をテーマに、スマートシティを支えるエネルギー分野での取り組みを中心にご紹介しました。

日立グループブース外観

日立グループブース展示の様子
日立グループブース正面のステージでは、スマートグリッド実現の中核となる地域エネルギーマネジメント(CEMS)の基本的な考え方についてご紹介しました。

CEMSに使う、高度エネルギーマネジメント機能のパッケージのことを、私たちは地域エネルギーマネジメントの「基本モデル」と呼んでいます。
「基本モデル」は、
の3つを、ITを活用したエネルギーマネジメントシステムにより、制御し、エネルギーの需給をバランスさせる構成です。
日立はこの3つの機能で構成される基本モデルを組み合わせ、「需要」側から大規模な発電所が結ばれている「電力系統」側までを無理なく柔軟につなぎ、国や地域のニーズに合った最適な電力インフラを構築できると考えています。

日立の考える地域エネルギーマネジメントの「基本モデル」
日立は、気象特性やニーズ、社会の発展段階など、それぞれの地域に合わせた最適なスマートシティ構築をめざして活動中です。そのうちいくつかの事例をご紹介しました。


青森県六ヶ所村では風力と太陽光だけでエネルギーをまかなう住民居住型のスマートグリッド実証が進められています。日立は再生可能エネルギーを最大限に活用するための基本技術を検証しています。

沖縄ではEV普及が推進されています。第一歩として、2011年2月に観光客向けレンタカーにEVが加わりました。役割を終えたEVレンタカーは県内で一般に提供される見込みです。日立は、EV普及に必要なインフラとしてEV管理システムを提供し、沖縄型EV普及モデルの確立をめざしています。
世界各地で進むスマートグリッド事業でキーとなる技術を中心に、エネルギーの供給側から需要側までのトータルソリューションをご紹介しました。
日立グループブースの展示


展示の様子
風力発電や太陽光発電などの再生可能エネルギーから、電力制御やパワーエレクトロニクスの技術を使い、効率よく電力を届けるためのソリューション。
![画像:需給バランスを保つ「IT] 地域エネルギーマネジメント基盤](../images/20110615/event_110615_14.jpg)

展示の様子
電力の「供給」側と「需要」側の間のエネルギー計画を調整し、電力需給を最適化するための地域エネルギーマネジメント基盤。

スマートグリッドシミュレーター


展示の様子
家庭内でエネルギーの制御を行う家庭用エネルギーマネジメントシステム(HEMS)や、スマートシティで活躍が期待されるEVのインフラ構築などの需要サイドソリューション。

急速充電器
(EV Quick Charger)


展示の様子
工場地域でのスマートグリッドを実現するためのソリューションと、インドでの実証プロジェクト事例。

「スマートグリッド展2011」を通じて、日立の取り組みが、スマートグリッド構築にとどまらず、国や地域にあわせた最適なスマートシティ構築をめざしていること、そのために、世界各地で推進しているスマートシティプロジェクトの一部をご紹介しました。
日立はこれからも、スマートグリッドをはじめとしたより高度な社会インフラ構築を通して技術で社会に貢献し、皆さまと共にスマートな次世代都市づくりに取り組んでまいります。
今後の取り組みにご期待ください。