
クライアントブレード「FLORA bd100」
ITリソースの有効活用によるTCO*削減や、セキュリティの強化、ワークスタイル改革にも寄与する日立の「セキュアクライアントソリューション」。その導入形態に「統合型」という新たな選択肢が加わりました。
従来からの「ポイント・ブレード型」と「センター型」を最新技術で組み合わせることにより、お客さまの業務に応じて「クライアントブレード」と「ターミナルサービス」への接続をシームレスに切り替える適材適所のリソース活用を実現。
シン・クライアントの適用領域を拡大しながら、管理負担のさらなる低減と柔軟な拡張性を提供いします。
セキュアクライアントソリューション「統合型」の導入をお勧めします。シン・クライアントのシステムは一般的に、エンドユーザーが手元で使う「端末」と、情報センター側で管理され、OSやソフトウェア、データを格納する「本体」とに分かれています。「端末」内部にはデータを保持せず、万一紛失しても情報漏えいの心配がないこと、ネットワーク環境さえあれば使う場所を選ばないことなどから、セキュリティ強化に加え、フリーアドレスオフィスやテレワークなどのワークスタイル改革を両立できる手段として、近年幅広い企業で導入が進んでいます。
日立は2005年、業界に先駆けてディスクレスのシン・クライアント「セキュリティPC」を核としたシステム構成要素と関連ソリューション を「セキュアクライアントソリューション」として体系化し、すでに300社を超える企業への導入実績を誇っています。セキュアクライアントソリューションではこれまで、(1)オフィスのPCはそのままに、モバイルでセキュリティPCを利用できる「ポイント・ポイント型」、(2)クライアントブレード(ブレードPC)を導入し、モバイルでもオフィスでもセキュリティPCを利用できる「ポイント・ブレード型」、(3)「Citrix XenApp(ゼンアップ)™」を導入し、モバイルでもオフィスでもセキュリティPCを利用できる「センター型」という3つの導入形態をご提供してきました。
「ポイント・ブレード型」は、クライアントブレードのリソースをユーザーが単独利用できるため処理能力が高く、アプリケーションの互換性や環境設定も既存PCと同等という特長を備えています。一方、「センター型」のターミナルサービスは、1台のサーバリソースを複数ユーザーで共同利用するため、ピーク時の処理能力やアプリケーションの互換性には一定の制約があるものの、システム導入・運用コストを大幅に低減できる特長があります。
そして、この双方のメリットを兼ね備えた新たな導入形態が「統合型」です。「統合型」を適用すれば、定型業務を行う一般ユーザーだけでなく、特殊なアプリケーションを利用するナレッジワーカーや、高い処理能力を必要とするパワーユーザーまで、シン・クライアントの適用範囲が広がり、全社的なシン・クライアントの導入がしやすくなるといえます。

図1 シン・クライアントを適用する業務

図2 セキュアクライアントソリューション統合型のメリット
「統合型」では、「Citrix XenDesktop(ゼンデスクトップ)™(以下、XenDesktop)」
というソフトウェアを、セキュリティPCから実行環境であるサーバやクライアントブレードへの接続を管理するサーバとして活用します。
XenDesktopにより、ユーザーはクライアントブレードやターミナルサービスを業務に応じて、しかも同一の操作環境で利用することができます。また、XenDesktop環境下で日立が開発した「FLORA bd Link」を連携させることにより、ユーザーが接続時にクライアントブレードの電源をオンできるようになります。
こうしたユーザーの利便性向上に加え、システム管理者は複数のシン・クライアント方式を一元的に構築・運用できるようになるため、導入・運用の負担も軽減できます。つまりセキュアクライアントソリューション「統合型」は、日立の技術とXenDesktopを組み合わせることで実現した、付加価値の高いシン・クライアントソリューションなのです。
これにより、受発注処理やコールセンターなどの定形業務を行うタスクワーカーや、オフィスソフトの活用などがメインのオフィスワーカーには常にアプリケーションが最適化された高効率なターミナルサービスを、一方設計・開発業務や解析、トレーディングなど高い処理能力と安定性を求めるパワーユーザーには、クライアントブレード上で稼働する個室環境のデスクトップを利用できるようにし、企業内の幅広い業務に対応した適材適所のシン・クライアント環境を実現することができるのです。

図3 統合型のシステム構成例
はい、そうです。ターミナルサービスとクライアントブレードの比率をお客さま業務に合わせて最適化することで、全体コストの低減を図ることも可能です。またXenDesktopの統合コンソール機能や、FLORA bd Linkの統合管理機能によってシステム全体を可視化しながら、混在する複数の接続先や実行環境を一元管理できるため、管理効率や運用性が大幅に向上。セキュリティや内部統制の強化にも大きく寄与します。
さらに「統合型」では、最初は非定型業務中心の部門を対象にクライアントブレードのみを導入し、本格展開時に定型業務中心の部門向けにターミナルサービス方式を追加、といった段階的な導入ができます。また、将来新たなシン・クライアント方式が現れる場合でも、統合型なら容易に取り込んで混在利用できるのも特長です。
省エネによるコスト削減や、地球環境保全に対する企業の社会的責任を支援するため、日立はセキュアクライアントソリューションにおいても、積極的な省電力化対応を進めています。
例えば、FLORA bd Linkと連携できる日立の省電力運用ソフトウェア「SAVINGDA Pro(セービングディーエープロ)」を利用すれば、夜間や休日など業務に使用しない時間帯にクライアントブレードを自動的に休止できるため、一般的なデスクトップPCに比べ、年間最大で65%*減の省電力化が可能となります(*日立の試算。デスクトップPC(FLORA350W DE7、2005年発売)とFLORA bd 100とFLORA Se330 BU1を組合わせたシン・クライアントシステムを比較)。起動時間も設定できますので、始業前に自動的に電源投入しスキャンディスクとウィルスワクチンソフトの動作を業務開始時点までに完了させておけるなど、ユーザーの利便性も向上します。
また管理者はSAVINGDA Proを通じ、部署や勤務地に合わせた省電力スケジュールを一括配信でき、ユーザー一人ひとりが細かい設定をしなくても、全社的な省電力運用を徹底することができます。さらに、各ユーザーが画面で自分の省電力量やCO2排出削減量を確認できるのはもちろん、管理者は全社の削減量を集計し確認できるため、日常の取り組みの可視化を通して社員の環境意識を一段と向上させる効果も期待できます。

図4 SAVINGDA Proによる省電力運用