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株式会社イオン銀行(以下、イオン銀行)では、銀行幹部や内部監査担当など、出張や外出する機会が多い社員が、約50台のセキュリティPCを活用している。 採用したのは、日立の「セキュアクライアントソリューション」の中でも、ASPサービスを利用しリモートアクセスを実現する簡単導入パック「リモートアクセスパック」である。
ディスクレスPCを用いることで、銀行ならではの高度なセキュリティを確保しつつ、メールをはじめとする業務処理を外出先でも行えるようになった。

1台からすぐに導入できるASPサービスの活用により、利用台数や利用者を臨機応変に変えながら、成長期にある企業ならではの柔軟な使い方を展開している。

石原 政明氏の写真
株式会社イオン銀行
事務システム部長
石原 政明氏

田村 聖子氏の写真
株式会社イオン銀行
事務システム部システム企画グループ
田村 聖子氏

新しい銀行ならではの頻繁に起こる出張や外出

「商業と金融の融合」を目指してスタートしたイオン銀行は、24時間稼働ATMの設置、土曜・日曜・祝日を含め毎日夜9時までの窓口営業、電子マネー「WAON(ワオン)」との連携など、充実した金融サービスを提供。イオンならではの強みを活かしたフルバンキングサービスで、順調な事業拡大を続けている。

 しかし、新しく開業する銀行ならではの課題もあった。

 「ATM提携先との交渉や全国にわたっての有人店舗とATMの設置、各地区を回っての社内研修など、生まれたばかりで成長期にある当行では、経営幹部も担当者も、とにかく外出する機会が多い。出張から帰ると、メールボックスがパンクしていて、みんな悲鳴をあげていました」と石原氏は説明する。

 高度なセキュリティが求められる銀行では、機密性の高い情報をノートPCに保存して持ち歩くことなど、考えられないのだ。

 開業にあたって同行は、FISCの安全対策基準に沿った高いセキュリティ環境を構築。オフィスでも、データはすべて日立の「秘文」で暗号化されており、クライアントPC側にはデータを保存しないというルールも徹底している。

 「銀行にとってセキュリティは、最優先事項です。しかし、外出中にメールが見られないということでは、業務効率が非常に悪い。また、メールだけを携帯電話などでチェックできる体制にすると、仕事の流れが複雑になり、二重の手間がかかったりします。完全にリスクを遮断しつつも、外出先でも効率的な仕事をしたい。この要求に応えてくれたのが、日立のソリューションでした」(石原氏)。

わずか1台から導入可能なセキュリティPCのASPサービス

リモートアクセスパックの概要
リモートアクセスパックの概要

 同行が注目したのは、日立の「セキュアクライアントソリューション」の多彩な導入形態の中でも、セキュリティPCとリモートアクセスASPサービスをセットにした簡単導入パック「リモートアクセスパック」だ。

 リモートアクセスパックは、ASPサービスなので、新たなサーバの導入などの初期投資をおさえ、また、ネットワーク環境の構築などの手間をかけることなく、セキュリティPCと認証用の専用デバイスによる、強固なセキュリティ環境を実現できる。

 こうしたコスト面での特長にも増して、同行が評価したのは、わずか1台からでもすぐに導入できて、ライセンス台数を自由に増減できる利用形態の柔軟性である。

 「急激な成長期が過ぎ、事業が安定すれば、出張や外出の機会も減り、外出先で使用するPCの使用台数を減らすことも考えられます。あるいは、オフィス内にあるPCの一部をセキュリティPCに置き換えるために、台数を増やすことも考えられます。どちらの場合でもすぐに対応できて、それまでの投資が無駄になりません。変化の激しい成長期だからこそ、ASPサービスは魅力でした」(石原氏)。

安心で、軽くて持ち運びも便利 外出先での業務効率が向上

KeyMobileによる本人認証で、どこでも自席と同じ環境で仕事ができる。
セキュリティPCで、どこでも自席と同じ環境で仕事ができる。

 同行では、2008年5月、モバイル型のセキュリティPC「FLORA Se210」を、まず2台導入して実業務で試用。セキュリティPCの使いやすさを確認したうえで、約50台の導入に踏み切ったのである。

 現在の利用者は、出張や外出が多い経営幹部や管理職に加えて、ATM提携業務の担当者や社内の内部監査担当者である。

 ビジネススピードが要求される経営幹部や管理職は、メールの確認や決裁処理のためだけに、外出先からオフィスへ戻っていた。

 しかし現在では、通信カードやADSL回線など、その場にあるネットワーク環境を使って、外出先でも迅速に対応できる。

 外出が多い社員も、メールや社内業務システムなど、社内のデスクトップ環境がそのまま使えて便利になった。客先で次回の打ち合わせの日程をすばやく決めるために、グループウェアへアクセスして、関係者のスケジュールを確保することなども可能になった。

 また、各店舗を回る内部監査担当者は、膨大な紙の資料を持ち歩かなくても、監査業務がスムーズにできるようになった。セキュリティPCの画面を見ながら監査項目をチェックし、その場で監査報告書を作成し、次の店へそのまま移動できるである。オフィスに戻って再入力するというプロセスが不要になったため、時間が有効活用できるようになった。

 「接続情報などは認証用の専用デバイスに格納されていて、PC端末側には設定情報が一切残らないので安心です。簡単な操作で確実にセキュリティを守りながら、軽くて持ち運びも便利ということで、利用者からは好評です」と田村氏は語る。

成長期ならではの激しい変化にも迅速かつ柔軟に対応

 日立のセキュアクライアントソリューションの導入によってイオン銀行では、高度なセキュリティレベルを確保しつつ、業務効率を格段に向上させることに成功した。紙の書類を持ち歩かなくなった分だけ、セキュリティも強化された。しかも、コミュニケーションや意思決定の流れもスピードアップできた。

 ASPサービスであるだけに、管理する事務システム部の負荷は極めて少ない。また、セキュリティPCは、ディスクレスであるため故障が起きにくいのも、PCの管理負荷の低減に貢献している。

 「利用者を変更するときは、日立から利用者のメールアドレスへ直接ダウンロード用のメー ルを送ってもらいますが、朝連絡すれば、数時間後には『使えるようになりました』と連絡してくれる程のすばやさです」(田村氏)。

 すぐに使える利用形態だからこそ、迅速な対応が求められるのだ。

 今後は、組織変更や利用状況に合わせ、台数を変更したり、利用者を入れ替えたりすることで、活用の度合いをさらに深めていく。

 「変化の激しい成長期にある当行にとって、『利用者がすぐに使える、利用者をすぐに変更できる、ライセンス台数を自由に増減できる』といった、セキュリティPCとリモートアクセスパックの特長は、大切なことです。変化へすぐに対応できるからこそ、新たなサービスも生まれてくるのです」(石原氏)。

 柔軟性が高く迅速な対応ができる日立のセキュアクライアントソリューションのリモートアクセスパックは、今後も成長を続けるイオン銀行のビジネスを支えていく。

[お客さまプロフィール]株式会社イオン銀行

AEON Bank

[本社] 東京都江東区枝川1-9-6
[設立] 2006年5月15日
[資本金] 262億5,000万円
[従業員数] 819名(2008年10月1日現在)

イオングループの一員として、「商業と金融の融合」という事業コンセプトに基づくリテール・フルバンキングサービスを提供している。イオンのショッピングセンターに店舗を開設するほか、全国にATMネットワークを展開。電子マネー「WAON」を利用したサービスも提供。

特記事項

  • 2009年02月12日掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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