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ストレージソリューション

Hitachi

ストレージの黎明期:大型ディスクサブシステム(1967年〜)

大型ディスクサブシステムはメインフレームの外部記憶装置としてランダムアクセス性を特長に1970年代から徐々に普及し、1980年代には外部記憶装置の主流へと発展しました。

日立は国内他社に2年先駆けて磁気ディスク駆動装置「H-8564」を開発し、1967年6月に市場に投入しました。
本装置は、14型の交換可能ディスクパック構造で、磁気ヘッドを円板回転に伴う空気流に浮かせる方式(現在でも採用)を始めて採用しました。
本装置は、2009年2月に社団法人情報処理学会より「情報処理技術遺産」の認定という栄誉を受けています。

図:磁気ディスク駆動装置「H-8564」

コントローラの高機能化

1982年、日立の磁気ディスク装置技術の粋を集結し、当時世界最大容量を実現したH-8538/H-8598を製品化、装置1台当り2.5Gバイトの容量を持ち、デバイスクロスコール機能による高いシステムスループットを実現しました。
1988年、大容量化、高性能および省スペース化のニーズに対応し業界初の9.5型の小型高性能HDDを採用したH-6581/H-6586を製品化し、最大15Gバイトの記憶容量を実現。
1990年には、ディスクコントローラにキャッシュメモリを搭載しレスポンス性能を大幅に向上させたH-6581-C3を製品化しました。日立で初めて、書き込み処理をキャッシュメモリで行うディスク高速書き込み機能、ミラーリングに相当するディスク二重書き機能など各種高機能をサポートし、ストレージのインテリジェント化の先駆けとなる製品となりました。

図:磁気ディスクサブシステム「H-6581-2/H-6587-3」

大型RAIDの登場(1995年〜)

1995年、それまでの大型ディスクサブシステムに代わるメインフレーム向け記憶装置としてH-6591/H-6595を初めて製品化。RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)技術の採用と主要コンポーネントの冗長構成化により無停止運転を可能とし、高性能とコストの最適化を実現し、最大サブシステム容量は747Gバイトでした。

図:ディスクアレイサブシステム「H-6591/H-6595」

1997年、H-6592/H-6595でメインフレームに加えオープンシステムとの接続をサポート、最大サブシステム容量は1.6Tバイトとなり、1998年、H-6593/H-6596でオープンシステムプラットフォームとのコネクティビティを向上し、最大サブシステム容量は6Tバイトに。さらに1999年、バックアップや障害回復などストレージの運用管理を容易にするインテリジェント機能をサポートするなどの進化をとげました。
2000年、RAID技術を更に進化させた「SANRISE2000シリーズ」を発表。ストレージとして世界で初めてクロスバスイッチをベースとする階層スターネットアーキテクチャを採用し、大幅な高性能化を実現、大規模なストレージ統合を可能にしました。また装置内・装置間コピー機能を備え、バックアップや災害対策のためのソリューションを実現。最大サブシステム容量は27Tバイトでした。

図:ディスクアレイサブシステム「SANRISE2000シリーズ(H-65A1/H-65A5)」

2004年、世界で初めてディスクアレイ自体でストレージ仮想化を実現した「SANRISE Universal Storage Platform」を製品化しました。これにより機種の異なる複数のストレージを接続し、仮想的に1台のストレージとして統合管理することが可能となり、ストレージ管理を大幅に効率化しました。2007年には、エンタープライズアレイとして世界で初めてボリューム容量仮想化機能を搭載した「Hitachi Universal Storage Platform V」を製品化。ストレージの物理容量に依存せず任意のサイズで仮想ボリュームを定義でき、ストレージ容量の設計、管理の簡素化が可能になりました。
2010年にはさらに仮想化の技術を進化させたストレージの階層の仮想化と3Dスケーリングを実装した「Hitachi Virtual Storage Platform」を製品化しました。

図:「Hitachi Virtual Storage Platform」

ミッドレンジディスクアレイ

分散システム向けストレージであるミッドレンジディスクアレイでは1992年に国産初のRAID技術を採用したA-6511を製品化しました。ファイルサーバや画像処理システム向けに大容量、高速転送かつ高信頼性を提供しました。

図:ディスクアレイサブシステム「A-6511」

1995年、ミッドレンジディスクアレイの第二世代として初めてRAID5を採用したA-6531を製品化。1997年には、A-6531のプロセッサおよび内部バスを高速化し約2倍のデータ転送性能を実現したA-6533を製品化し、サーバ接続インタフェースとして初めてファイバチャネルを採用し高速化と高信頼化を実現しました。
2002年、ミッドレンジ市場でのSAN浸透に対応するため「SANRISE9500Vシリーズ」を製品化しました。筐体高さ3Uの市場で最もコンパクトな設計で、かつ高性能化を実現しました。また、装置内/装置間コピー機能を初めてミッドレンジクラスでサポートし、高まるバックアップの高速化や災害対策ニーズに対応しました。
2008年、「Hitachi Adaptable Modular Storage 2500/2300/2100」を製品化。世界初の自動ロードバランス機能付きのダイナミックロードバランスコントローラを実現し、複雑な構成設計やチューニングで性能の最適化を実現しました。
さらに2010年には、ストレージの容量に依存せずに任意のサイズで仮想ボリュームを定義できるボリューム容量の仮想化を実現しています。

図:ディスクアレイサブシステム「Hitachi Adaptable Modular Storage 2000」

ファイルストレージ

2010年には、メールや画像、映像などのコンテンツデータを集約し、データの一元管理とストレージ容量の柔軟な利用を可能とするコンテンツクラウドを実現する仮想ファイルプラットフォーム「Hitachi Virtual File Platform」(以下VFP)を製品化。センターに集約・一元管理されたデータを複数の拠点・部門のVFPから透過的にアクセスすることにより、VFPをクラウドへの入り口(Cloud on-Ramp)として機能させることができます。

図:「Hitachi Virtual File Platform」