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ストレージソリューション

Hitachi

ストレージ管理の一元化とバックアップの
省力化により事業継続性のさらなる向上を実現
〜日立ストレージソリューション〜

写真:シャッター製品1 ITを基盤としたビジネス活動の進展により、多くの企業では膨大なデータの確実な保全と効率的な活用、事業継続性を向上するためのバックアップ/リストアを、いかに適正なコストで運用するかが重要な課題となっています。
そこでシャッター/スチールドアのNo.1メーカーである三和シヤッター工業株式会社では、 情報システムのストレージ基盤に日立ストレージソリューションを適用。「Hitachi Adaptable Modular Storage 1000(以下、AMS1000)」「Hitachi Network Storage Controller(以下、NSC)」と、高性能テープアレイ装置「TF800」を組み合わせ、バックアップの省力化によるTCO*1削減と事業継続性の向上を実現しました。

*1
Total Cost of Ownership

グループ成長戦略の基盤となるストレージ

写真:シャッター製品2

 1956年の創業以来、シャッターやスチールドアといった住宅用窓回り製品などを通じ、産業や暮らしの発展に貢献してきた三和シヤッター工業株式会社(以下、三和シヤッター工業)。商品開発から製造、施工、メンテナンスまでを一体化した「総合品質保証体制」によってお客さまからの信頼を獲得している同社は、2007年より持株会社体制に移行した三和グループの中核事業会社として、建材業界のトップメーカーたる地位を維持し続けています。

 そして三和グループ全体の長期計画である「2010ビジョン」の中でスタートしたのが、現在に続くIT改革プロジェクトです。その戦略的な位置づけを、情報システム部 部長の今井 章氏は、次のように説明します。

写真:今井 章氏
三和シヤッター工業株式会社
情報システム部 部長
今井 章氏

「2001年にスタートした10か年計画である“2010ビジョン”では、三和グループの体質強化と成長戦略に欠かせないIT基盤の再構築が重要なテーマの1つになりました。そこで、三和シヤッター工業および国内連結子会社を含めた全国の支店や営業所、工場までを見渡せる“新情報システム”を立ち上げることで、社員一人ひとりの生産性を高めながら、透明性の高い経営情報を企業戦略にタイムリーに活かせるIT基盤の構築に取り組んでいます。現在はその核となる販売・営業システムが立ち上がった段階で、その他の管理系や工場系の構築プロジェクトも同時並行的に進めている最中です。この新情報システムでは、さまざまなデータを上流から下流まで確実に共有し、有効活用していこうという思想があります。このためデータを非常に大きな固まりとして保持する必要性が出てくることから、それに耐えうる強固なストレージ基盤を作っていきたいと考えていました」

「AMS1000」と「TF800」による高速バックアップ運用を実現

布川 誠氏
三和シヤッター工業株式会社
情報システム部 二課 課長
布川 誠氏

写真:岩田 充氏
三和シヤッター工業株式会社
情報システム部 二課 担当課長
岩田 充氏

写真:内海 良信氏
三和シヤッター工業株式会社
情報システム部 二課
内海 良信氏

 将来に向けた強固なストレージ基盤を構築したいという構想の中、まずは2007年5月、すでに稼働していた「経営戦略DWH(データウェアハウス)システム」に、日立のミッドレンジストレージである「AMS1000」と高性能テープアレイ装置「TF800」が導入されました。その経緯を情報システム部 二課 課長の布川 誠氏は次のように振り返ります。

 「このシステムは、管理会計という切り口から経営層に的確な経営判断を下してもらうための情報基盤として1999年に稼働を開始したものです。その後、システム規模が膨らみ、サーバが6台まで増えたのを契機にストレージの一元化を図りましたが、システム的なトラブルが少なくなかったため、ストレージ更改に合わせて新基盤の導入を検討していました。その結果、競合した複数ベンダーの中で、ディスクの信頼性に加え、営業・SEが一体となった導入コンサルテーションと技術力を評価し、日立のストレージにリプレースすることを決断しました」

 また情報システム部 二課 担当課長の岩田 充氏も、「純国産製品としての信頼性、システムに対する8年という長期保証、24時間365日の保守サービスによるトータルな安心感も非常に大きな選定理由になりました」と付け加えます。

 一方、AMS1000とTF800の導入に関して、「バックアップ運用の省力化が図れるという点でも大きな魅力を感じていました」と語るのは、情報システム部 二課の内海 良信氏です。内海氏によれば、従来のバックアップ環境ではどうしてもバックアップ専用のサーバとソフトウェアが必要であり、その設定や管理に多大な負担が生じていたとのこと。これに対し、AMS1000をはじめとする日立ストレージシステムには、サーバ非経由で同一ストレージ内に正ボリュームのレプリカ(副ボリューム)を高速に作成できるShadowImageという機能があり、TF800はこのレプリカを利用して、サーバやネットワークに依存することなく、通常のオンライン業務と並行して高速で低負荷のオンラインバックアップを実行することが可能です。これらの手順は三和シヤッター工業が従来からサーバ運用の省力化に活用している日立のジョブ管理ソフトウェア「JP1/AJS2」によって自動化できるため、管理負担を大幅に軽減した高速バックアップ運用が期待されていたのです。

テスト環境にそのまま使える副ボリューム

写真:経営戦略DWHシステムを支えるAMS1000とTF800
経営戦略DWHシステムを支えるAMS1000とTF800

 「実際に導入した結果、思った以上の効果が出ました。AMS1000とTF800を連携することで、サーバもソフトウェアも必要とせず、コマンド1つでストレージからテープへとデータがスムーズに移動できます。またTF800はOSに依存しないので、ファイル形式がSolarisであろうとWindowsであろうと意識する必要もありません」と笑顔で語る内海氏。さらにこのバックアップ環境は、「システム開発の面でも大きな効果をもたらしています」と説明するのは、情報システム部 二課の松尾 和司氏です。 

写真:松尾 和司氏
三和シヤッター工業株式会社
情報システム部 二課
松尾 和司氏

 「バックアップ用の副ボリュームが、そのままテスト環境として利用できるのです。従来なら、別にテスト用サーバを立て、数日前のデータをコピーして使うという複雑な手順が必要でした。しかし新環境ではそうした手間を一切かけることなく、鮮度の高いデータを、サイズも含めて本番環境そのままの状態で使うことができます。例えば組織変更のシミュレーションや、データプログラムの整合性チェックなどに利用していますが、リアルなデータをそのまま使えるメリットは非常に大きいですね」(松尾氏)

 本番・テスト用などのサーバとAMS1000をつなぐファイバチャネル・インタフェースは、日立のデータ入出力パス管理ソフトウェア「Dynamic Link Manager」による冗長構成がとられています。これにより、データアクセスにおけるボトルネックを解消するとともに、障害時には自動切り替えを行うことで、システム全体のスピードと信頼性を一段と向上させています。

新情報システムにも「NSC」と「TF800」を適用

写真:マシン室の省スペース化にも貢献しているNSCとTF800
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マシン室の省スペース化にも貢献しているNSCとTF800

 日立ストレージシステムとTF800とを連携させた高速・高信頼のバックアップ環境は、次期基幹系となる「新情報システム」にも採用されました。

 「2007年11月から稼働を開始した販売・営業システムの統合ストレージとして、NSCとTF800を導入しました。運用方法はDWHシステムと同じなのでJP1/AJS2によって管理が一元化できますし、バックアップスピードの飛躍的な向上により、日次バックアップが安心してとれるようになったことが何よりもうれしいですね」と語る内海氏。従来のストレージとバックアップソフト、テープ装置の組み合わせでは、バックアップの取得に時間がかかりすぎ、2日に1度しかフルバックアップがとれなかったとのこと。それがNSCのShadowImageとTF800との連携によって、6TBの日次バックアップが数時間で終了する環境へと進化。現在は常に4世代のバックアップを保持することで、運用負担の軽減のみならず、万一の際の高速・確実なリストアによる事業継続性の向上を実現しています。

 こうしたストレージ基盤の刷新に合わせて、三和シヤッター工業では各業務システムの担当者が、アプリケーションの管理からバックアップまで担当していた従来型の体制を、バックアップ運用はすべて内海氏のチームが担うシンプルな形へと変革しました。
 「各システムの担当者からバックアップ運用の負担を取り除き、業務アプリケーションの開発や管理といった本業に専念してもらうためです。これは信頼性が高く、バックアップ運用に手間のかからない日立のストレージソリューションを導入したからこそ実現できた体制だと考えています。今後はこの運用方法を横断的に採り入れ、業務効率の向上とTCO削減をめざしていきたいと思います」(布川氏)

仮想化やDLCMにも大きな期待

 今回導入された「NSC」は、複数の外部ストレージのボリュームを仮想的に統合し、一元的に管理できるストレージバーチャリゼーション機能を備えています。ストレージ利用率の向上と既存資産の有効活用が図れるこの機能は、新情報システムの開発が進行中の三和シヤッター工業にとっても期待される要素の1つです。

 「今後、複数のシステムが立ち上がってくると、データも右肩上がりに増えてきます。そこではいかに、運用形態を変えることなくディスクを迅速に追加ができるかが重要な要素になってきます。その際には、われわれユーザー側の判断で柔軟にディスク容量を追加できる仮想化の活用が大きな威力を発揮してくれるでしょう」(内海氏)

 また三和シヤッター工業では現在、テープ媒体の遠隔地保管という手法で災害対策を行っていますが、将来的には事業継続性の向上やコンプライアンス対応の一環として、NSCのリモートコピー機能を活用したディザスタリカバリシステムの構築も視野に入れています。さらに、今後さまざまな経営資産がストレージに集約される時代となれば、その爆発的なデータ増加に備えた維持・管理コストの最適化も重要な課題となってきます。

 「当社の製品はほとんどがオーダーメードで、部品は共通だとしても製品それぞれが固有の設計情報、設置情報を持っています。現在は紙ベースのこうした情報を、今後はデジタルデータとして、製品がお客さま先で寿命を迎える40年、50年先まで保管しなければなりません。そうなれば当然、鮮度が高く頻繁に利用されるデータは高速なストレージへ、使用頻度の低下したデータはミッドレンジストレージへ、さらに時間の経過したデータはテープなどへと自動的に配置して、システム全体のTCO最適化を図りたいというニーズが生まれてきます。こうしたDLCM*2への対応でも、日立の製品やソリューションへの期待が大きいのです」(岩田氏)

*2
Data Life Cycle Management

三和シヤッター工業の企業戦略を長期にサポート

図:三和シヤッター工業(株)のストレージコンソリデーション概要
三和シヤッター工業(株)のストレージコンソリデーション概要

写真:シャッター製品3

  企業価値創造のためのグローバル戦略を展開し、グループ間のシナジーを発揮することで新たな成長への挑戦を続ける三和シヤッター工業。そこでは、経営資産の根幹となるデータベースを強固に支えるストレージ基盤が、ますます重要な位置づけを持ってくると考えられます。日立は信頼性と機能性に優れたストレージシステムの提供と、その利用効率を向上させる「仮想化」や、事業継続に欠かせない「ディザスタリカバリ」、そしてデータの発生から活用、蓄積、保管、廃棄に至る一連の流れをライフサイクルとしてとらえ、トータルコストの最適化を図る「DLCM」といった幅広いストレージソリューションの提供により、これからも同社の企業戦略を強力にサポートしていきたいと考えています。

[お客様プロフィール]三和シヤッター工業株式会社

三和シヤッター工業株式会社

[本社] 東京都板橋区新河岸2-3-5
[設立] 1956年4月(2007年10月1日、持株会社化にともない事業会社として新規発足)
[資本金] 5億円
[代表取締役社長] 中屋 俊明
[従業員数] 2,825名
[事業内容]
各種シャッター、ドア、オーバーヘッドドア、 住宅用窓シャッター、エクステリア製品、ステンレス製品などの製造、販売ならびに住宅リフォーム事業

関連製品、ソリューション

お問い合わせ

本件に関する詳細など、お問い合わせは下記までご連絡ください。

特記事項

  • 2008年4月「はいたっく」掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • *本サイトで紹介しておりますソリューションについてのお問い合わせは株式会社 日立製作所 関東支社 産業情報システム営業部が承っております。掲載団体への直接のお問い合わせはご遠慮願います。
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