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Hitachi

通信事業者さま、通信を活用する事業者さま向け

拡張型メッセージキュー Advanced Message Queue

インメモリデータグリッド技術を活用し複数サーバにまたがるインメモリキューを分散管理。
突発的なトラフィックを平準化します。

お知らせ

カタログのご案内

タイトル 容量(PDF形式) 発行年月
3.1Mバイト 2017年9月

概要

「拡張型メッセージキュー Advanced Message Queue(以下AMQ)」はインメモリデータグリッド技術(*1)を活用し、ビッグデータの受け皿としての機能を追求しました。
AMQは複数サーバにまたがるインメモリキューを分散管理することにより、突発的なトラフィックを平準化し、無停止かつ高速な大量データ処理システムを実現します。

AMQ概要

*1
インメモリデータグリッド技術 : 複数サーバのメモリ空間を統合した単一の仮想メモリ空間上にデータを分散配置し、大量データを複数サーバで分散処理する技術。AMQは日立のインメモリデータグリッド「Hitachi Elastic Application Data Store」を採用しています。

特長

【 平準化 】メッセージ制御により設備規模を最適化

メッセージの優先度に従い、バックエンドシステムにメッセージを送信、優先的に処理することができます。
また、瞬間的に増減するトラフィックを受信し、バックエンドシステムが処理可能な量にして送信することで、バックエンドシステムの負荷を平準化します。これによりバックエンドシステムの設備規模をピークトラフィックではなく平均トラフィックにあわせて最適化することができます。

特長1平準化


【 無停止化 】分散処理によりサービスの無停止化を実現

複数のサーバにデータを分散して保存し、すべて稼働系として動作します。
サーバ間で同じデータの複製を分散して持つことができるため、一部のサーバが停止してもサービスを継続できます。

特長2無停止化


【 高速化 】インメモリにより高スループットを実現

受信したメッセージをストレージに格納するのではなく、サーバのメモリーに保持するため、より高速に大量メッセージを処理できます。

特長3高速化

活用例

【 スマートメーター運用管理システム 】集中するトラフィックを平準化し、システムを最適化

スマートメーター運用管理システムでは、各世帯や企業に設置された数百万台におよぶスマートメーターから30分ごとにデータを受信して消費電力量を計算し、決められた時間内に電力量データを業務サーバに送信することが求められます。
このようなトラフィックの偏りが大きいシステムでは、ピークトラフィックに対応するため、余剰な設備が必要になります。AMQを適用したシステム構成では、集中するトラフィックを平準化し、大量のデータ処理を適切な規模のシステムで実現できます。

活用例 スマートメーター運用管理システム


【 メール中継システム 】インメモリの高速処理により、サービス品質を向上

メール中継システムでは、例えば、災害時に多くのユーザーが一斉にメールを送信した場合、メールサーバにメールが集中し、メールの配送遅延が発生してしまいます。
AMQを適用したシステム構成では、メールトラフィックを平準化し、インメモリによる高速処理が可能なため、配送遅延を極力抑えたシステムを実現できます。

活用例 メール中継システム


【 加入者管理システム 】複数サーバの順序制御で、システムのスケールアウトを実現

加入者管理システムでは、周辺システムと連携して処理の順序を遵守することが求められる場合があります。
AMQを適用したシステム構成では、複数サーバにまたがった順序制御を実現できるため、加入処理数の増加に合わせてシステムを最適化できます。

活用例 加入者管理システム


【 チケット予約・販売システム 】優先順に処理し、ユーザーの利便性を向上

チケット予約・販売システムでは、人気が高いチケットは、予約開始直後に申込者からリクエストが集中することがあります。その時、締め切り間近のチケットを希望するユーザーは、大量のリクエストに阻まれチケットを購入できない場合があります。
AMQを適用したシステム構成では、締め切り間近のチケットのリクエストを優先的に処理できるため、ユーザーの利便性を向上できます。

活用例 チケット予約・販売システム



  • 記載の仕様は、製品の改良などのため予告なく変更することがあります。