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13.ヒストリ管理

UPSのステータス情報およびイベント情報は、ログファイルに自動的に記録されています。いつでもテキスト情報として確認できます。

ステータスログ

UPSのステータス情報は、監視対 象UPS毎にupslog1,upslog2,・・・・・upslog8ファイル(/usr/ups/log /)に記録されます。計測ログを表示する場合は、下記のように監視対象UPS毎に指定します。

/usr/ups/bin/upslog -dev 1<Return>  # 監視対象UPS1のログを表示
/usr/ups/bin/upslog -dev 2<Return>  # 監視対象UPS2のログを表示
   ・・・・・・・・・・
/usr/ups/bin/upslog -dev 8<Return>  # 監視対象UPS8のログを表示

下記のようなステータスログが表示されます。

日本語環境の場合

******* UPS情報(1) *******
時刻 : Tue Dec 17 10:34:17 2002

入力電圧 : 104.0V, インバータ電圧: 101.0V, バッテリ電圧 : 41.0V
入力周波数: 60.0Hz, 周囲温度 : 28.0度, 直流電圧 : 380.0V
入力電流: 0.0A, 負荷率 : 12.0%, ステータス : 正常
詳細情報1:
詳細情報2:

英語環境の場合

******* UPS information(1) *******
TIME : Tue Dec 17 10:34:17 2002
INPTVOLT : 104.0V, INV.VOLT : 101.0V, BAT.VOLT : 41.0V
INPTFREQ : 60.0Hz, EXT.TEMP : 28.0dC, DC VOLT : 380.0V
INPTANP : 0.0A, LOAD PER : 12.0%, STATUS : Normal
Detail1 :
Detail2 :

表計算ソフトなどで読み込み可能なCSV形式のテキストファイルとして出力したい場合は、以下のようにリダイレクトします。
/usr/ups/bin/upslog -csv -dev 1 > $HOME/ups1.csv <Return>  # 監視対象UPS1のログをcsv形式で記録
/usr/ups/bin/upslog -csv -dev 2 > $HOME/ups2.csv <Return>  # 監視対象UPS2のログをcsv形式で記録
   ・・・・・・・・・・
/usr/ups/bin/upslog -csv -dev 8  > $HOME/ups8.csv <Return>  # 監視対象UPS8のログをcsv形式で記録

CSV形式テキストファイルの例
2002/12/17, 10:34:17, 104.0, 101.0, 041.0, 060.0, 028.0, 380.0, 000.0, 012.0, 0000
年月日 時刻 入力
電圧
インバータ
電圧
バッテリ
電圧
入力
周波数
周囲
温度
直流
電圧
入力
電流
負荷
ソフト
内部
コード

UPSに障害が発生した場合は、ステータスログの詳細情報1、2(Detail 1, Detail2)の覧に次のような項目が記録されます。 該当障害の処置については、「UPSに障害が発生した場合」を参照してください。

ステータスログは、動作条件設定のUPS監視時間間隔で設定し た間隔で記録されます。
障害発生時は、設定したUPS監視時間間隔にかかわらず、10秒ごとに記録されます。

イベントログ

停電発生や復電、シャットダウンなどのイベント発生時には、イベントの内容がイベントログファイルに記録されます。テキスト情報とし て確認したい場合は、次のコマンドを実行します。
/usr/ups/bin/upslog -ev  <Return>
下記のようなイベントログが表示されます。

Jun 17 00:08:36 moon upsd[9815] :(moon) Power trouble!
Jun 17 00:08:41 moon upsd[9815] :(moon) Solve the problem quickly
Jun 17 00:08:46 moon upsd[9815] :(moon) Power trouble!
Jun 17 00:08:51 moon upsd[9815] :(moon) Solve the problem quickly
Jun 17 00:08:56 moon upsd[9815] :(moon) Power trouble!
Jun 17 00:09:00 moon upsd[9815] :(moon) Recovered...
日付 時刻 ホスト名 プログラム名 ホスト名 イベントメッセージ

その他UPSに障害が発生した場合やスケジュール運転で長時間コ ンピュータを停止させる場合は、イベントログにその内容が次のような英文で記録されます。()内はその日本語訳です。 UPS障害の詳細は、各UPS毎のステータスログ (upslog1,upslog2,・・・upslog8)の詳細情報1に記録されています。

Power Trouble, UPS Trouble のメッセージ表示条件は、マルチUPS環境設定で設定した判定条件によります。
Bypass のメッセージ表示条件は、マルチUPS環境設定で設定した 判定条件(alarm-cond)に準じます。
AIX5Lの場合、syslogファ イルが最大5ファイル作成されます。upslog -ev を実行した場合、最新のsyslogファイルのみ参照します。古いファイルの内容も確認する場合は、例 cat /var/adm/ras/syslog* | grep upsd | sort  等で確認してください。

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