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事例紹介 : 東村山市
AP8000E
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東村山市民の生活を支える住民情報システムを日立の「AP8000EX」で再構築。効率的なシステム運用とセキュリティ強化に成功
 
東京都・東村山市では、市の基幹業務を支える住民情報システムの再構築を実施。業務の電子化や住民数の増加によって、システムが処理するデータ量は年々増加。これによる運用負担増大や処理能力不足を解消し、最適な情報システム環境にするのが狙いであり、なおかつ市民生活を支える重要なIT基盤だけに、新システムには高い信頼性と可用性が求められた。そこで同市では、日立のエンタープライズサーバ「AP8000EX」を導入。バッチ処理時間の大幅短縮やバックアップ業務の効率化を実現すると同時に、情報セキュリティの強化にも役立てている。
 
 

豊かな自然環境と利便性を兼ね備えた東村山市

 
 都心まで電車で約30分という便利な場所でありながら、自然環境にも恵まれた東村山市。
 「緑あふれ、くらし輝く都市」を目指す同市では、庁内業務の最適化や市民サービスの向上のために、電子入札やネット申請サービスの提供など、早くから情報システムの活用に取り組んできた。
 特にユニークなのが、2005年より他市町村に先駆けて運用を開始した電子ロッカーだ。これは住民票などの交付物を電子ロッカーに保管し、住基カードを使って好きな時に受け取れるというものだ。仕事を持つ市民などが、平日に市役所に行かなくとも済むように、時間外でも受け取れるサービスを提供している。
 「今後も安全性を確保しながら、庁内業務の最適化や市民サービスのさらなる向上に取り組んでいきたい」と中村氏は語る。
 
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住民情報システムをAP8000EXで再構築

 
 同市では、2005年初頭より市の基幹業務システムである住民情報システムの再構築プロジェクトに着手した。森澤氏はその背景について「旧システムの保守切れ期限が近づく中で、次世代の基幹業務システムはどうあるべきか検討を開始しました。社会環境が急速に変化する時代ですから、柔軟さや俊敏さが不可欠。また同時に、コスト削減も図りたいと考えました」と語る。
 こうしたニーズに応えるために、基幹業務システムのオープン化を進める自治体も少なくない。しかし今回、同市では引き続きメインフレームで構築する方法を選んだ。
 「市の業務の中核を支えるシステムですから、信頼性・可用性に対するプライオリティは非常に高い。今後も安定的なサービスを提供し続けていくためには、メインフレームを選択すべきと判断しました」と山田氏は説明する。
 もっとも、全体の方向性は決まったものの、まだまだ解決すべき課題が残されていた。
 「人口増加などに伴って、システムが処理するデータ量は大幅に増加。このためバッチ処理が時間内に終わらない、バックアップ作業負担が増大するなど、さまざまな問題が生じていました」と山下氏は振り返る。
 このような問題を解消できる製品として選ばれたのが、日立のエンタープライズサーバ「AP8000EX」である。
旧システムではオンライン用/バッチ用として2台の日立のメインフレームを利用していたが、これを1台のAP8000EXに統合。さらにディスクアレイサブシステム「SANRISE(サンライズ)」やLTOテープライブラリ装置も導入し、システムを支える機器群を全面的に刷新した。
 
 
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バッチ処理時間を大幅短縮 バックアップ業務も効率化

 
 AP8000EXを導入したことで、同市の業務には大きな変化が生まれた。
 まず1点目はバッチ処理時間の大幅短縮だ。今回は2台のメインフレームを1台に統合したため、PRMF機能を利用して、オンライン用/バッチ用にCPU資源を振り分けている。さらに、PRMFの変動共用機能を利用して、オンライン終了後はその分の資源もバッチ処理に活用。CPU能力をフル活用することで、夜間バッチの時間は約40%も短縮できた。
 「夜間バッチ以外にも、処理に2日〜3日掛かるような大規模バッチをしばしば実行します。これも約1日に短縮できるようになったため、現場の業務部門の待ち時間が格段に減りました」と山下氏は語る。
 2点目は、MTL(磁気テープライブラリ)装置のエミュレーションを行う「仮想MTL」の採用だ。従来はバックアップ作業の時間が思うように確保できなかったため、業務を含むシステム全体のバックアップについては月次で行っていた。タイミングを早める検討も行われてはいたが、作業負荷やシステム改修に掛かるコストが大きいため、踏み切れないでいたのである。
 「24時間サービスが一般化しつつある中で、1ヵ月前の状態にしか戻せないということは大きな課題でした。しかし仮想MTLを導入したことで、すべてのバックアップ作業が日次処理で可能に。万一の障害の際にも、データを前日の業務終了時の状態に戻せるようになりました」と中村氏は語る。
 AP8000EXには、仮想MTLなど特定の処理を高速化するオプションとして「アクセラレートプロセッサ」が用意されている。同市でもこれを導入することで、大量のバックアップ処理をバックグラウンドで実行。他のオンライン業務などへ影響を与えることなく、確実に処理が行える環境を実現している。
 保管用の磁気テープについても、大幅削減に成功した。仮想MTLを適用したことで、従来は1000巻必要だった磁気テープ巻数が300巻へと減少。また災害対策などのために外部保管していた25巻の磁気テープは、2巻のLTOテープに置き換えられた。これにより保管庫のスペースは80%も減少した。
 
* Processor Resource Management Feature
 
東村山市の新システム概要     
 
*1 コンビニエンスストアでの料金代理収納用の印刷コード。
*2 System Operation support Controller(システム運転支援装置)
*3 FIBre connection ARChitecture(ファイバークチャネル)
 
 
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情報セキュリティもさらに強化 安心で便利なまちづくりに取り組む

 
 さらに見逃せないのが、情報セキュリティの向上だ。AP8000EXの統合セキュリティ管理ソフトウェアを利用し、ユーザー/パスワード管理のほか、ディスクボリューム/データセットへのアクセス制限、各種ユーティリティをはじめとするプログラム使用制限、ディスクボリューム/データセットへのアクセス履歴の記録・蓄積などを実施。
「住民情報システムは外部公開しているシステムではないため、他のシステムに比べて安全性は比較的高い。しかし、だからと言ってセキュリティ強化が不要ということにはなりません。市民の皆さまに安心して頂くためにも、こうした機能は積極的に活用すべきと考えています」と森澤氏。ちなみに同市では外部保管用のLTOテープについても暗号化を行っており、情報漏洩などが起きないようにしている。
 今回のシステム構築では、VOS3専門部隊によるサポートも大きな役割を果たした。
 「わずか3ヵ月という短期間にも関わらず、大きなトラブルはまったくありませんでした。大規模プロジェクトをこれほどスムーズに進められたのも、日立のサービス・サポートのおかげと感謝しています」と山田氏は語る。
 基幹業務システムの再構築という、大きなステップを乗り越えた東村山市。
 「最適なコストで、ベストな市民サービスを提供することが私たちの役目。今後も安心で便利なまちづくりに貢献していきたい」と森澤氏は意気込みを語った。
 
記載されている会社名、製品名は、各社の商標もしくは登録商標です。
 
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ユーザー名 東村山市
U    R    L www.city.higashimurayama.tokyo.jp
概    要 東京都・北西部に位置する東村山市は、自然環境に恵まれた郊外都市として発展を続けている。
北山公園や八国山緑地など、大規模な公園・緑地が数多く存在。
また市内の正福寺・地蔵堂は、東京都内で唯一の国宝建造物に指定されている。
 
 
 
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