グローバルビジネスにおける競争力を強化すべく「AP8800」で基幹システムを刷新。
タイムリーな情報活用と業務効率化を実現
車載用計器類や民生製品、ディスプレイ製品などの開発から製造・販売を手がける日本精機株式会社(以下、日本精機)は、基幹システムを刷新。
世界中の製造・販売拠点との情報連携をさらに強化し、競争力の向上につなげていくのが狙いだ。
重要なシステムを支えるインフラとして採用されたのが、日立のエンタープライズサーバ「AP8800」である。
大量の業務データを迅速に処理できる環境を構築することで、ビジネススピードのさらなる向上を実現。
また、「アクセラレートプロセッサ」や「仮想MTL(磁気テープライブラリ)」などの活用により、バックアップの効率化やコスト削減など、さまざまなメリットを実現している。

日本精機株式会社
経営管理本部
企画管理部
シニアマネジャー
野々村 均氏
車載用計器類や民生製品、ディスプレイ製品などの開発から製造・販売を手がける日本精機。
特に車載用計器類については業界トップクラスの技術力を有しており、国内外の大手メーカーに多数採用されている。
拡大する需要に応えるため同社は、早くからグローバル化を推進してきた。
近年はグローバルでの競争に勝ち残るため、「 もの造り総合力」の強化に取り組んでいる。
「グローバルでの競争に勝ち残るためには、情報の一元管理や迅速な伝達が重要な意味を持ちます。
我々ITの企画推進を一業務として手がける部門としても、海外拠点を含めたグループ全体の情報力強化に力を注いでいます」と野々村氏は説明する。

日本精機株式会社
経営管理本部
企画管理部
管理3
マネジャー
若林 崇氏
同社では2008年末頃より、基幹システムの刷新に向けた取り組みを開始。
その背景にあったのは、先に述べたグローバル化への対応である。
事業構造の変化に伴って、業務データ量が飛躍的に増大。
このままでは、既存システムのキャパシティを超えてしまう可能性があった。
「たとえば、当社の強みである車載用計器類は、電子化が進み部品点数が大幅に増加しました。
また、仕向け地によっても細かく仕様が異なるため、同じ車種に対して、約150種類のバリエーションを用意することもあります」(野々村氏)。
こうした多品種・少量生産の流れは、必然的にデータ量の増加を招くことになる。
「国内だけで製造していた頃は、従来の環境でも充分に対応できました。
しかし、既存システムのままで、世界各地の情報を収集し、タイムリーな事業展開につなげていくのは困難。
早急な改善が必要だと感じていました」と若林氏は振り返る。
同社は高い性能や信頼性を評価し、基幹システムを支えるインフラとして、日立のエンタープライズサーバ「AP8800」を採用。
「当社のシステムは24時間稼働が大前提。
この点で、AP8800の高信頼性・高可用性は大きなアドバンテージでした。
また、既存アプリケーション資産を有効活用できる点も考慮しました」(若林氏)。
最大の懸案だった処理能力についても、高い評価が与えられた。
AP8800は、レギュラータイプでもメモリー搭載量拡大などプロセッサリソースが強化されており、命令プロセッサの処理を分担して業務効率の向上を図る「アクセラレートプロセッサ」を利用できる点も評価された。

株式会社
NS・コンピュータサービス
ソリューション本部
製造ソリューション部
チームリーダー
池上 心也氏
AP8800の導入メリットとしては、第一に飛躍的な性能向上が挙げられる。
既存システムではオンラインのレスポンスが低下しており、結果が返ってくるまでに数十秒かかることもあった。
しかし現在では、こうした問題は解決。
「データセンターでは、全トランザクションのオンライン応答時間を毎日計測していますが、ほとんどの処理が1〜2秒で終了します」と鈴木氏は評価する。
バッチ処理の速度も大幅に向上した。
「昼間の処理では、複数のバッチを組み合わせて実行するケースがありますが、一つひとつのバッチ処理時間が短縮されたため、業務全体を前倒しできるようになりました」と池上氏は続ける。
飛躍的な性能向上は、当然ビジネスにも好影響をもたらす。
「業務処理を短縮できれば、それだけ協力工場にもスピーディに情報を流すことができます。
生産リードタイムの短縮を図っていく上で、大きな効果が見込めます」(若林氏) 夜間バッチ処理などでは、アクセラレートプロセッサと、MTLのエミュレーションを行う「仮想MTL」が威力を発揮。
以前は月末や期末などのピーク時になると、夜間バッチ処理が翌朝のオンライン開始時間ギリギリまでかかることもあった。
しかし現在では、2時間半以上も処理時間を短縮している。
「構築前の検討段階では、既存システムの2倍の性能が必要だと考えていました。
しかし、アクセラレートプロセッサや仮想MTLの活用により、1.5倍程度のスペックでも性能的に充分。
少ない投資で大きな効果を得ることができました」(池上氏)。

株式会社
NS・コンピュータサービス
IDC 事業部
IDC サービス課
鈴木 雅亮氏
新システムでは、バックアップ業務についても改善が図られた。
以前は磁気テープを利用してバックアップを行っており、テープ巻数が年間約1,000本にも上っていた。
そこで、今回の刷新を機に、仮想MTLとLTOライブラリ装置を使った運用に変更。
その結果、テープ巻数は年間約10本に減少。
物理的なテープのハンドリング作業が不要になり、運用効率も大幅に向上した。
ビジネスの根幹を支えるシステムだけに、トラブルへの備えも万全だ。
万一の障害発生時には、ディスクに出力したセルフダンプをLTOに取得し、日立側で障害原因を解析する仕組みを構築する予定である。
「これまでも大規模な障害の経験はありませんが、いざという時の備えがきちんとあるということは安心です」(鈴木氏)。
日立のサポートに対しても、高い評価が寄せられている。
「我々ユーザー企業にとって一番気になるのは、何かあった場合の支援体制です。
その点で日立は、群を抜いています」(野々村氏)。
新潟県中越地震で被災した際にも、日立のエンジニアがすぐに駆けつけて復旧にあたった。
こうした手厚いサポートが、強い信頼感に結びついているのだ。
同社では現在、夜間無人運転を検討しているが、「VOS3/US」では、CPUとメモリーの稼働状況を監視する「JP1/Cm2/SNMPAgent for VOS3稼働監視」など、豊富な付加価値機能を「VOS3/US標準パッケージ」として提供。
適切なコストで新しい環境を構築することができるのだ。
「今後は業務プロセスの見直しも実施し、『もの造り総合力』の強化をしっかりと支えていきたい」と野々村氏は抱負を語る。
日本精機の「 もの造り総合力」の強化を、AP8800と日立がしっかりと支えている。

[お客さまプロフィール]
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[本社]新潟県長岡市東蔵王2-2-34
[設立]1946年12月24日
[資本金]144億9,400万円(2010年4月1日現在)
[従業員数]10,396名(連結、2010年3月31日現在)
車載用計器類を開発から製造・販売する部品メーカーとして、国内外の有力メーカーに数多くの製品を提供。そのほかにも、OA機器用操作パネルや空調・住設機器コントローラー、液晶/有機ELモジュールなど、多彩な製品群を提供している。
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[本社]新潟県長岡市金房3-3-2
[設立]1985年4月1日
[資本金]3億2,300万円(2010年4月1日現在)
[従業員数]494名(2010年4月1日現在)
日本精機グループ各社の情報システム構築・運用を手がけるほか、製造業、公共、教育など幅広い分野にわたり、ソリューション事業、エンベデット事業、IDC事業を展開している。
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