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IT(情報・通信):日立

Realitas [レアリタス]

最新号

Vol.21 [2018年1月発行]

Vol.21 [2018年1月発行]

【辺境の息吹】野町和嘉の見た世界(3) ガンジス

【対談】矢野直美(文筆・写真家)

【REAL INNOVATION】デジタル×デザイン

【寄稿】歴史に見る交渉人のストラテジ−(3)

【Interview】世紀を超えて旬・人

【アルティザンの魂(3)】青山工房 手植えブラシ製造・青山大輔

編集後記

「旅の時間にいつしか潜む 創造のインスピレーション」

 坂本龍一、武満徹、ヴィラ=ロボス、ロドリーゴと著名作曲家ゆかりの作品を収めた『村治佳織ベスト〜4COMPOSERS』は、聴きごたえがある。音楽家や愛する曲との出会いが作品となって昇華するとき、村治さんの奏でるメロディーは、聴衆の心をとらえて離さない。ギターの音色は、どこか哀愁をおびて、心地よく風のように通り過ぎていく。
 村治さんは、これまで外国暮らしや旅をたくさん経験されてきた。その土地の空気を吸い、土地の言葉の会話に耳を澄まし、出会った忘れえぬ人たちと過ごした時間が、つま弾く音の一つひとつに宝石のようにきらめいている。
 対談の矢野直美さんもまた旅に暮らしてきたひとりである。鉄道の旅をとおして、そこで知りあう人たちと交流し、土地の風習や隠れた名所や郷土食など、そこに行かなければ得られない体験を積み重ねてきた。矢野さんもそんな旅の時間を大事にしている。車の旅では見過ごしがちな地方の暮らしぶりを垣間見られるのも鉄道旅の魅力といえよう。
 鉄道旅には、その風景にあう音楽がきっとあるにちがいない。日本海に沈む夕日を車窓に見ながらの村治ワールドなら、映画音楽『ディア・ハンター』(カヴァティーナ)や『バグダッド・カフェ』(コーリング・ユー)などが思い浮かぶ。自分ひとりだけの「オリジナル旅曲集」をつくって旅に出るのも一興であろう。

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