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Hitachi

OCRとイメージスキャナ

チェーンストア統一伝票の高速読み取りで
作業負担の軽減と仕入処理のスピードアップを実現

日々、さまざまな取引先との間で大量の発注処理を行っているチェーンストア業界では、 統一伝票などに記載された情報を、いかに迅速・正確にデータ化し、システムに反映できるかが、 ビジネススピードと業務品質の向上に欠かせない課題となっています。
そこで国内有数の流通企業グループであるユニー株式会社(以下、ユニー)は、 伝票の自動入力を担うOCR*1を日立のOCRスキャナ「HT-4139」にリプレース。 従来比で5倍となる読み取り速度と認識精度の向上により、 作業負担の軽減と業務コストの最適化を実現しました。

*1
Optical Character Reader

なくならない紙伝票の入力自動化にOCRを活用

 衣・食・住・余暇にわたる「総合小売業のチェーンストア」として、連結売上高1兆円を超える企業グループへと躍進したユニー。 同社は総合スーパーの「アピタ」や「ピアゴ」、ホームセンターの「ユーホーム」、書籍の「夢屋書店」などに加え、さまざまなニーズに対応したショッピングセンターも運営し、名古屋・中部圏を中心に全国で約230もの店舗ネットワークを擁しています。 ユニーの前身のひとつである「西川屋」の創業から102周年を迎える2013年には、株式会社サークルKサンクスの完全子会社化と、ユニーグループの持株会社体制への移行が予定されており、グループシナジーの最大化による企業価値のさらなる向上が期待されています。

 同グループの物流センターにおける仕入れ計上処理は、ASN*2(事前出荷情報通知)による自動計上と、チェーンストア統一伝票による伝票入力という2つの形態で行われています。 伝票入力については20年以上も前から、OCRを使った自動化が推進されてきましたが、既存モデルの老朽化にともない、ユニーは全国5か所の物流センターに日立のOCRスキャナ「HT-4139」を新たに導入しました。

写真:村井 秀紀氏
ユニー株式会社
営業統括本部 IT物流部
物流担当部長
村井 秀紀氏

 「ユニーグループでは現在、ペーパーレスによる物流EDI*3を推進している最中ですが、まだEDIに対応されていないお取引先も残っているため、どうしても紙伝票はなくなりません。 このため、長年使ってきたOCRの老朽化にともない、数年前から新システムの検討を開始していました。 そしてこれまで以上の性能と費用対効果が期待できるという条件のもと、複数のOCRを比較検討した結果、ベストだと判断したのが日立さんのOCRでした」と営業統括本部 IT物流部 物流担当部長の村井 秀紀氏はその経緯を語ります。

*2
Advanced Shopping Notice
*3
Electronic Data Interchange

印字品質の低い伝票も高精度に読み取る日立OCR

写真:大山 尚代氏
ユニー株式会社
営業統括本部 IT物流部
弥富物流センター マネジャー
大山 尚代氏

 物流EDIの進展により、ユニーが処理するターンアラウンド型のチェーンストア統一伝票の枚数は年々減少傾向にあります。 しかしそれでも同グループ最大の物流センターである弥富物流センター(愛知県海部郡弥富町)では、「現在も多い日には約15,000枚もの紙伝票を処理しています」と語るのは、営業統括本部 IT物流部 弥富物流センター マネジャーを務める大山 尚代氏です。 大山氏によれば、カーボン複写型の統一伝票は取引先が利用しているドットインパクトプリンタの種類によって、印字されるフォントの形状や大きさが異なるうえ、紙質や色味も違うことが多く、OCRによる文字の読み取りには「長年非常に苦労してきた」とのこと。 このため、「従来のOCRでは明らかに読み取れないと判断した、印字にムラのある伝票を排除しても認識率は75%程度で、人手による入力作業を併用するしかありませんでした」と、大山氏は当時の状況を振り返ります。

 こうした課題の解決に向け、日立はユニーに対する提案段階から弥富物流センターで実機と実伝票を使ったテストを繰り返し、印字に問題のあるさまざまな伝票をも高精度に読み取るためのパラメータ設定を行いました。 その結果、すべての伝票を読み取り対象としても平均90%の認識率を達成。 さらに価格面についても従来機よりコストパフォーマンスに優れていたことも決め手となり、「日立さんのOCRを5つのセンターで新規導入することを決定したのです」と大山氏は語ります。

写真:弥富物流センターでは「HT-4139」が2台、パラレルで稼働している
弥富物流センターでは「HT-4139」が2台、パラレルで稼働している

業務効率が格段にアップ。人員最適化にも貢献

 ユニーが選定したHT-4139モデルは、高速性と高機能性を兼ね備えたハイエンドタイプの卓上型OCRスキャナです。 省スペース型で置き場所を選ばない同モデルは2011年6月、弥富物流センターに2台導入された後、厚木、足利、静岡、北陸の各センターに順次1台ずつ配備され、統一伝票の入力自動化を担っています。

 日立はユニーのOCRシステムの開発・運用を担当している株式会社スコープ(以下、スコープ)と連携しながら、従来と変わらない入力業務運用と基幹システムとのシームレスなデータ連携を実現。 システムトラブルなどの問題発生時にも、スコープを窓口としたエスカレーションにより、全国どのセンターに対しても24時間365日の迅速な保守サポート体制を構築しました。

 導入効果について大山氏は、「まず入力スピードが大幅に向上しました。 以前は1バッチ500枚の読み込みに50分ほどかかっていましたが、今では10分もかかりません。 業務効率が格段にアップし、伝票の仕分けや入力操作に携わっていた人員も4名から1〜2名で済むようになりました」と喜びます。 大きな課題となっていた認識率についても、日立による導入後の継続的なチューニングによって、当初の90%から95%にまで向上。 「リジェクトされる伝票の多くは、印字された数値を手書きで修正したものや、印字がかすれているものなど、機械的に読み取れないのが当たり前のものばかりです。 その意味で、OCRとしての認識精度にまったく不満はありません。 業務効率の大幅な向上に貢献しています」と、村井氏はシステム品質にも太鼓判を押します。

写真:最新のリニアモーター式仕分け装置が導入されている弥富物流センター
最新のリニアモーター式仕分け装置が導入されている弥富物流センター

他のチェーンストアへのノウハウ適用も期待

 今後ユニーでは、ASNの推進による流通BMSへの移行を加速させるため、紙伝票による仕入れ計上処理は相対的に減少していくことが予想されます。 「しかし紙伝票がゼロにならない限り、OCRの活用もなくなることはありません。日立さんにはこれからも継続的なサポートをお願いするつもりですし、当社と同じ悩みを持つ他のチェーンストアさんにも、今回の導入で培ったノウハウやソリューションを展開していただければうれしいですね」と笑顔で語る村井氏。 その期待に応えるため、今後も日立はスコープをはじめとするビジネスパートナーとの密接な連携のもと、OCRの機能強化と関連ソリューションの拡充により、ユニーの躍進を力強くサポートしていきます。

[お客様プロフィール] ユニー 株式会社

ユニー 株式会社

[本社] 愛知県稲沢市天池五反田町1番地
[設立] 1950年3月13日
[資本金] 221億87百万円(2012年8月現在)
[従業員数] 31,933名(2012年8月20日現在)
[事業概要]
アピタ・ピアゴをはじめとする総合小売業のチェーンストア。世界で通用する「グローバル小売業」の実現をめざしている。
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[パートナープロフィール] 株式会社 スコープ

株式会社 スコープ

[本社] 東京都豊島区東池袋3-23-13 池袋KSビル 8F
[設立] 1985年6月4日
[資本金] 授権資本 6,400万円/払込資本金 2,000万円
[従業員数] 110名(2012年10月31日現在)
[事業概要]
コンピュータシステムコンサルティング、コンピュータシステム運用管理、ソフトウェア開発受託および要員派遣、ソフトウェアパッケージ製作・販売など
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ソリューション

お問い合わせ

本件に関する詳細など、お問い合わせは下記までご連絡ください。

  • * お問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリングが承っております。
    上記リンクをクリックすると、株式会社日立情報通信エンジニアリングの「OCRソリューションサービスに関するお問い合わせ」ページへ進みます。

特記事項

  • 2013年1月「はいたっく」掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • * 本サイトで紹介しておりますソリューションについてのお問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリング イメージソリューションセンタ(営業統括本部 販売推進センタ)が承っております。掲載団体への直接のお問い合わせはご遠慮願います。
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