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Hitachi

OCRとイメージスキャナ

マークシートに対応した日立の高性能OCRシステムで
試験採点業務のスピードアップと汎用的な活用を実現

日本の医師国家試験はマークシート方式で膨大な設問を解くことが求められています。
このため医師を養成する医科大学でも、定期試験などでは多設問のマークシート方式が採用されており、その採点業務の効率化や運用性の向上が大きな課題となっています。
そこで愛知県を本拠とする愛知医科大学は基幹システムのオープン化を契機に、PCベースで稼働する日立のイメージングOCR*1「HT-4139」を導入。
採点処理の負担を大幅に軽減するとともに、授業評価や入学志願書の読み取りなど、文字認識機能を使った適用範囲の拡大にも期待を寄せています。

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Optical Character Reader:光学式文字読取装置

汎用的に活用できるOCRを導入したい

 名古屋市の東に隣接する長久手町に広大なキャンパスと大学病院を構える愛知医科大学。 「良い臨床医をつくり、臨床に基づいた基礎的研究を行う」ことを大きな目標に掲げ、2011年に創立40周年を迎える同大学は、この間3,000名を超える優れた医師や研究者を世に送り出してきました。 隣接する大学病院では2002年よりドクターヘリ事業を開始し、高度救命救急センターと一体となった救急医療に注力。愛知県のみならず近県の患者の救命にも多大な貢献を果たしています。

 幅広い知見を持った医師の養成をサポートするため、愛知医科大学では情報処理教育の促進と学術研究の振興への寄与を目的にIT環境の整備・運営を担う「情報処理センター」を擁しています。 同センターでは2010年、これまでマークシート方式の試験採点に活用していたOMR*2システムを、日立のイメージングOCR「HT-4139」へとリプレースしました。 その理由を情報処理センター事務長 安田 治郎氏は次のように説明します。

 「日本の医師国家試験は楕円形のマークを塗りつぶすマークシート方式で行われます。 このため本学でも年間約50回行われる一般試験と、卒業生のための総合試験を同じ方式で実施しています。 採点処理には従来、専用のOMR装置を活用していましたが、装置の老朽化と、基幹システムをメインフレームからオープンシステムへと変更したのを契機に、PCベースで、より汎用的な活用が期待できるOCRシステムを導入したいと考えました」

 機種選定にあたっては、採点業務の効率化と作業時間の短縮、採点処理結果の信頼性向上といった観点から、複数のモデルが候補にあがりました。 そして最終的に選ばれたのが、幅広いドキュメントソリューションに対応するコンパクトな卓上型モデルであるHT-4139でした。

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Optical Mark Reader:光学式マーク読取装置

業務効率を向上させる機能で評価

写真:小林 広人氏
愛知医科大学
情報処理センター
小林 広人氏

 「HT-4139はスピード、精度、信頼性といった要件をすべて高いレベルで兼ね備えていました。 また、紙詰まりやマーク汚れなどでうまく読み取れなかった答案用紙などを、読み取りに成功した答案用紙とは別のスタッカへ振り分けて排出するという他社にはない機能を備えていました」と語るのは、情報処理センターの小林 広人氏です。

 従来システムでは読み取りミスが発生しても、それがどの答案用紙なのかまではシステム側で判別できず、担当者が手作業で該当答案用紙を探し出し、それを見ながら再入力する手間が発生していたと小林氏は振り返ります。 その点、HT-4139は画面上に読み取りミスのあった答案用紙番号を表示するだけでなく、専用のスタッカに排出したうえ、そのイメージを画面上で確認しながら修正できるため、作業の効率性が格段に高まります。

 「こうした細かな使い勝手と、答案用紙の設計を相談した際のていねいなアドバイス、全国に広がるサポート拠点の存在などから、日立さんの製品を選ばせていただきました」と小林氏は続けます。

A4一枚に1,000個のチェックマークを配した緻密な答案

 導入にあたり日立は小林氏とともに、読み取り効率と精度をさらに向上させる新たな答案用紙の設計に着手。 従来は縦書き・横書きそれぞれで固定問題数だった答案用紙を、試験内容に応じて柔軟に増減できるフォーマットにするとともに、縦横答案用紙を混在させても一気に読み取れるマーキングを付加するなど、数々の工夫をこらしました。

 「新しい答案用紙では1試験で100問、各選択項目が10あるため合計1,000個のマークがA4一枚に並びます。 また名前や学籍番号などを書き込む欄も設ける必要がありました。 この条件ですと、1つのマークあたり0.1ミリレベルの精度が必要で、読み取りパラメータの調整にはかなり複雑な作業が発生したと思います。 それでも日立の担当者さんは面倒がらずに一生懸命対応してくださいました。本当に感謝しています」と安田氏は笑顔で語ります。 小林氏も、「答案用紙の開発をExcelベースとしたことで、これまで外部業者に委託していた答案用紙の印刷もセンター内のプリンタでオンデマンドに印刷できるようになりました。 発注負担や印刷コストの低減につながっていくはずです」と喜びます。

授業評価や志願書の読み取りにも活用していく

 2010年11月から本稼働を開始した新OCRシステムにより、これまで縦横別々に読み取らせるしかなかった答案用紙の仕分けや修正チェックなど、複数人で行っていた試験採点処理が1人で行えるようになり、「作業時間や人件費の大幅な削減につながりました」と小林氏は評価します。 また、試験採点業務全体の所要時間の短縮は、試験結果の通知を早める効果ももたらし、学生サービスの向上にもつながっています。

写真:幅広い業務の効率化に活用される日立のイメージングOCR「HT-4139」
幅広い業務の効率化に活用される日立のイメージングOCR「HT-4139」

 「もう1つの大きなメリットは、マークシートだけでなく、活字や手書き文字も読めるようになったことです。 マークシートの作成も学内で柔軟に行えるようになったことで、これからは定期試験だけでなく、健康診断や入学志願書の読み取りなど、文字認識機能を生かした、さまざまな業務に適用していきたいと思います」と安田氏は構想を語ります。 その第1弾として実際に動き出しているのが「授業評価のアンケート」です。

 「本学では毎年、各教員の授業内容や指導方法の改善を目的とした学生による授業評価を実施しています。 従来その集計は、マーク記入部分をOMRで、フリーの手書き部分を手作業で確認していました。 当面は、OCRでマーク記入部分の読み取りとフリーの手書き部分のイメージ取得を実施していきますが、将来的にはフリーの手書き部分もOCRでテキストデータとして出力することで、作業量が大幅に軽減できると期待しています。 いまそのためのマークシートづくりを、日立さんの協力を得ながら進めている最中です」と小林氏は語ります。

 OCRシステムの費用対効果を高めるため、「これからも新業務を積極的に開発し、教育・研究・事務といった多分野での業務効率化につなげていきたい」と意気込みを語るお二人。 その期待に応えるため、日立はOCRの継続的な機能強化と関連ソリューションの拡充により、同大学における高付加価値なOCR活用を力強くサポートしていきます。

写真:120台の日立パソコンが並ぶマルチメディア教室
120台の日立パソコンが並ぶマルチメディア教室

写真:地域の救命救急医療に大きく貢献をしているドクターヘリ
地域の救命救急医療に大きく貢献をしているドクターヘリ

[お客様プロフィール] 愛知医科大学

愛知医科大学

[所在地] 愛知県愛知郡長久手町大字岩作字雁又21
[創立] 1971年12月25日(設置認可)
[学生数] 1,086名(2010年5月31日現在)
[教職員数] 1,945名(2010年5月31日現在)
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ソリューション

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特記事項

  • 2011年1月「はいたっく」掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • * 本サイトで紹介しておりますソリューションについてのお問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリング イメージソリューションセンタ(営業統括本部 販売推進センタ)が承っております。掲載団体への直接のお問い合わせはご遠慮願います。
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