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OCRとイメージスキャナ

特定検診の問診表データエントリーにOCRを適用し、
業務効率の向上を実現

国をあげての健康増進・疾病予防の取り組みが進む中、特定検診や健康診断などの事業を展開する医療法人では、業務の急増に対応するためのスピード化と効率化が急務の課題となっています。 そこで愛知県刈谷市に本拠を構える刈谷医師会臨床検査センターでは、特定検診問診票の入力手段として日立のイメージングOCR*1「HT- 4134」を導入。 年間約1万人の問診表入力作業を大幅に軽減するとともに、紙帳票保管スペースの削減にも成功。
将来的な業務拡張へ向けた基盤強化とTCO*2の適正化を実現しました。

*1
Optical Character Reader(光学式文字読取装置)
*2
Total Cost of Ownership

三市にまたがる地域住民の医療と公衆衛生に貢献

 刈谷市・高浜市・知立市の三市にまたがる地域住民の医療と公衆衛生に貢献する機関として、1962年に設立された刈谷医師会。 1970年に建設された医師会館内には、協同利用施設として新たに臨床検査センターも設立されました。同センターは当初、会員のための検体検査を主な業務としてきましたが、その後は各市の健康診断や児童・生徒検診における検体検査、さらには企業検診や簡易人間ドックなどの幅広い事業を展開するようになり、地域社会に広く親しまれる存在となっています。

写真:市石 通子氏
刈谷医師会臨床検査センター
技師長
市石 通子氏

 「その旧医師会館の老朽化と、人口が25万人にもなった三市の一次救急医療に対応するため、2008年度に新築されたのが、この新会館です」と説明するのは、臨床検査センター 技師長を務める市石 通子氏。 3種類の白い素材で包まれた美しい外観が印象的な新会館は、休日診療所や臨床検査センターとしての機能を引き継ぐ一方で、医療に携わる専門家と市民が一体となり、21世紀の「医療と地域社会のあり方」を発信する施設をめざしています。

メタボ検診によって業務量が急増

 幅広い検診と検体検査を引き受ける臨床検査センターでは、2008年にスタートした特定検診、いわゆるメタボ検診によって業務量が急増しました。

写真:深井 孝道氏
刈谷医師会臨床検査センター
システム・事務主任
深井 孝道氏

 「三市を合わせた特定検診対象者は年間約2万2,000人にもおよびます。 このため特定検診の問診票入力に多大な負担がかかるようになったのです」と語るのは、システム・事務主任の深井 孝道氏。 深井氏によれば、特定検診の問診項目は通常の市民検診などと比べて2倍程度に増えており、従来のような手入力では「とても追いつかない」と考えたとのこと。 そこで、センターにさまざまな医療・IT機器を導入している代理店に問い合わせたところ、「A3帳票を表裏同時に読み取るOCRなら、日立製がベストだと推薦されました。 また近隣地区の同業施設でも日立さんのOCRを導入しており、見学させていただいたところ非常に読み取りスピードが速く精度も高い。これなら使えると判断したのです」(深井氏)。

 今回導入された日立イメージングOCR「HT- 4134」は、A3帳票の両面読み取りや、帳票の二重読み取り防止機構などを備え、窓口などの限られたスペースにもコンパクトに設置できる箱型スタイルのOCRです。 同センターでは2009年4月にHT- 4134を導入。 問診票のOCR化対応を先行してスタートさせた高浜市と知立市に対し、それぞれのOCR帳票を日立との共同作業で作成し、同年5月から本格稼働を開始しました。

データエントリーの自動化により、作業効率が大幅に向上

 高浜市と知立市における特定検診の受診者は年間約1万人。二市に散在する約50の病院から、毎日2回集められる問診票をOCRで読み取り、データエントリーする業務にHT- 4134が適用されています。

 「すべてのデータエントリーを手作業で行っていた昨年度は、専任スタッフだけでは処理が追いつかず、事務職員の手も借りながら作業を行うケースが少なくありませんでした。 入力後には確認作業として、別のスタッフが問診票と数値とのチェック作業を行っていましたが、ここでかなりの入力ミスが発見されていたことも頭の痛い問題でした」と振り返る深井氏。 しかしOCR導入後は、これらの問題をすべてクリアすることができたと喜びます。

 「データエントリー1回につき、従来は数時間かかっていましたが、現在は約10分で終了します。 自動読み取りのため、人為的な入力ミスもなくなりました。 日立さんの協力により、帳票レイアウトと同じ修正画面を作っていただいたため、特別なトレーニングなしで直感的に修正が行えるようになったのも作業の効率化に大いに役立っています」(深井氏)。

今後は企業検診などにも適用範囲を拡大

 問診表データは、文字認識処理によるデータエントリーと同時にイメージデータとしても電子保存されます。このため、紙媒体として保管する必要性もなくなりました。

写真:桑田 千春氏
刈谷医師会臨床検査センター
臨床検査技師
桑田 千春氏

 「昨年度までの問診票は3枚つづりの複写式で、そのうちの1枚を確認用に保管しておくスペースが必要でした。 しかし現在はイメージデータとしてPCのハードディスクに格納できるようになったため、スペース効率が大幅に向上しました」と語るのは、臨床検査技師の桑田 千春氏。 市の方針により、まだOCRへの対応が行われていない刈谷市の問診票約1万2,000枚については、いまだ手作業に頼らざるを得ないため、トータルな作業効率の向上は次年度以降に持ち越されることになりました。 それでも「自動化によって生まれたアイドルタイムで刈谷市の作業をこなす体制が定着したため、作業負担は大幅に減っています。 すべての帳票がOCR化された際には、今以上のTCO削減が図れるのではないでしょうか」と桑田氏は強い期待を寄せます。 また市石氏も、「OCRの導入によって、データ入力のスピードが向上し、ミスも少なくなりました。 病院に結果をお返しするレスポンスも高まり、効果が非常に大きいことを実感しています。 OCRの有効活用を図るため、今後は企業検診などにも適用していきたいですね」と笑顔を見せます。

 毎年度、項目内容が変化する特定検診や企業検診の問診票など、これから適用シーンが増えるであろうOCRの帳票づくりは、読み取りに適した帳票のレイアウトを設計して、印刷会社へ依頼しますが、ユーザーみずからがPC上で容易に帳票を作成し、同時に読み取りのパラメータ定義が行える「OCRパッケージ3/フォーム印刷」機能を適用したいと語る深井氏は、「これからも日立さんから多くのアドバイスをいただきながら、業務の効率化とスピード化を加速させていきたい」と強い決意を述べます。

 特定検診や健康診断における業務効率の向上とTCO削減により、より迅速で正確な医療サービスの提供をめざす刈谷医師会臨床検査センター。その取り組みを、日立はこれからもOCRソリューションの拡充と継続的なサポートにより、力強く支援してまいります。

写真:日立製の血液検査用装置の前に集まっていただいたスタッフの皆さま
日立製の血液検査用装置の前に集まっていただいたスタッフの皆さま

写真:清潔感あふれるセンター内には、企業検診などに対応できる各種装置が設置されている。写真は心電図の検査のようす
清潔感あふれるセンター内には、企業検診などに対応できる各種装置が設置されている。
写真は心電図の検査のようす

[お客様プロフィール] 社団法人刈谷医師会臨床検査センター

社団法人刈谷医師会臨床検査センター

[所在地] 愛知県刈谷市一色町3-5-1
[事業概要]
集配(各医療機関・施設への検体回収。結果報告書などの配布)、検体検査(医療機関および検診の検体検査)、検診(各施設・企業などの集団検診業務)ほか
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ソリューション

お問い合わせ

本件に関する詳細など、お問い合わせは下記までご連絡ください。

  • * お問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリングが承っております。
    上記リンクをクリックすると、株式会社日立情報通信エンジニアリングの「OCRソリューションサービスに関するお問い合わせ」ページへ進みます。

特記事項

  • 2009年10月「はいたっく」掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • * 本サイトで紹介しておりますソリューションについてのお問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリング イメージソリューションセンタ(営業統括本部 販売推進センタ)が承っております。掲載団体への直接のお問い合わせはご遠慮願います。
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