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Hitachi

OCRとイメージスキャナ

バーコードによる高精度な読み取りを実現した
通販向け注文はがき自動処理システム

全国の幅広いお客さまを対象とする通信販売事業では、何よりも迅速・確実に注文どおりの商品を届けることが、信頼性とリピート率の向上に欠かせない要件となります。
そこで、「ケフィア倶楽部」、「かぶちゃん農園」をはじめとしたケフィアグループ各社の成長を支えるグループ・リーダーとしての株式会社 ケフィア事業振興会(以下、ケフィア事業振興会)では、膨大な注文はがきの仕分けとデータ入力の精度向上を図るため、日立の高機能OCR*1「HT- 4139」を導入。
注文はがきの大量一括データ処理を実現し、お客さまサービスと業務効率の向上をともに実現しています。

*1
OCR : Optical Character Reader(光学式文字読取装置)

注文データ入力の精度向上を模索

 世界的な健康食品として知られるケフィアヨーグルトの販売・普及を目的に、1996年に創業した「ケフィア事業振興会」。 同社はお客さまからの要望に応え商品ラインの拡充を図る中、“おいしい健康”をコンセプトとした多彩な商品を取り扱う「株式会社ケフィア倶楽部」や、南信州特産の「市田柿」を中心とした産直品の販売を行う「かぶちゃん農園株式会社」などのグループ企業を設立。現在は、オリジナリティに富んだ食品・雑貨の通信販売事業のほか、グループ共通のクレジットカード事業、南信州の地域伝統と文化のテーマパーク「伊那谷道中」の経営といった幅広いビジネスを展開しています。

写真:南 隆昭氏
かぶちゃん農園株式会社
社長室 室長
南 隆昭氏
写真:雨宮 寿利氏
株式会社ケフィア事業振興会
取締役 システム部長
雨宮 寿利氏

 「当グループの中核事業となっているのが、農産物を含む食品および雑貨など、4種類のカタログをベースに展開している通販事業です。 お客さまからのご注文は、電話、はがき、FAX、Webと4チャネルで受け付けており、それらの集約をめざしたケフィアグループの受注センターを、ここ長野県飯田市にある『かぶちゃん農園』内に設置しています」と説明するのは、かぶちゃん農園株式会社 社長室 室長の南 隆昭氏。

 数ある受注チャネルの中でも、処理負担が最も大きかったのが「はがき」でした。 従来は仕分けからデータ入力まで、すべて人手に頼っていたとのことですが、お客さまの増加にともない、「はがきを見ながらの入力に、読み間違いや打ち間違いが増えてきたことが問題となりました」とケフィア事業振興会 取締役 システム部長の雨宮 寿利氏は振り返ります。 「センターには1日約3,000枚のはがきが届きます。そこで1枚でも入力ミスが発生すると、1個頼んだつもりが10個届いたというトラブルに直結し、お客さまにたいへんなご迷惑をかけてしまう。 そこで文字や数字を自動的に読み取るOCRを精度向上に役立てられないかと考えたのです」(雨宮氏)。

バーコードの適用で認識率が99.96%にまでアップ

 システム選定にあたった雨宮氏らは、複数のOCRベンダーのショールームなどを訪れ、500枚程のテスト用注文はがきを使って実データの読み取り精度やスピード、使いやすさなどを詳細にチェック。 その結果、「装置としての精度と安定性、またわれわれの課題解決に真摯に取り組んでくれる姿勢でも日立さんが最もすぐれていると判断しました」と雨宮氏は語ります。 日立はケフィアグループの通販システムと連携するOCR用プログラムを開発するとともに、省スペース性にすぐれた「HT- 4139」モデルを受注センターへ納品。 テスト稼働の段階では、既存のはがきフォーマットと手書き文字での認識率が97%だったため、両社共同で認識率をさらに向上させるための取り組みを精力的に進めていきました。

 「例えば従来、カタログ会員のお客さまには名前や会員番号を印刷した“お客さまシール”を同送し、それを注文はがきにはっていただく方法を採用していました。 しかしシールが傾いてはられると誤認識につながってしまうため、あらかじめ注文はがきに活字やバーコードを印刷する方式に改良したのです」(雨宮氏)。 同じく手書きで記入されていた商品番号もバーコードによるプレ印刷とし、お客さまには数量のみを記入してもらう方法に変更。 これにより読み取り精度は99.96%にまでアップしました。

写真:前島 隆氏
かぶちゃん農園株式会社
制作部 部長
前島 隆氏

 「もう1つ、大きな課題となっていたのがドロップアウトカラーへの対応でした」と語るのは、カタログ制作責任者である、かぶちゃん農園株式会社 制作部 部長の前島 隆氏。 「記入時に書きやすく、またOCRで読み取りやすくするためにはどうしても、淡い色のドロップアウトカラーで記入欄をプレ印刷しなければなりません。 しかし通常4色のカラー印刷にドロップアウトカラーを加えると合計で5色となり、コストだけでなく印刷期間も増すことになり、お客さまに鮮度の高い情報をお届けするのが難しくなってしまいます。 そこで既存印刷の枠内でドロップアウトカラーを表現するための試行錯誤を重ね、日立さんにもパラメータ調整でご協力いただいた結果、今までどおりの4色印刷でドロップアウトカラーとなる色を生み出すことに成功しました」(前島氏)。

10人で処理していた業務が1人で終了

 認識率の高いバーコードの活用とドロップアウトカラーを工夫した帳票改善への取り組みにより、注文はがきの処理業務は大幅な精度向上とスピードアップを実現しました。

写真:坂井 計一氏
株式会社ケーツーシステム
取締役
坂井 計一氏

 「これまでは約10種類の注文はがきの選別からデータ入力まで、10人のスタッフが丸一日かかって処理していました。 しかしOCRの導入で、全業務がほぼ自動化できるようになったため、現在はスタッフ1人がいれば3時間程度ですべて終了します」と、システム運用を担う株式会社ケーツーシステム 取締役の坂井 計一氏は笑顔を見せます。

 2008年10月から本稼働を開始した「注文はがき自動処理システム」は、ケフィアグループの通販事業に、データ精度と業務効率のアップ、人材配置の適正化といったメリットをもたらし、顧客サービスのさらなる向上を実現する重要な基盤となりつつあります。

 「当面の目標はOCRによる認識率を99.98%にすることです。そして電話やFAXによる受付も、徐々にお客さまにとって確実性と利便性の高い、はがきとWebへ集約させながら、間違いのないクリーンデータ運用を推進していきたいですね」と期待を寄せる雨宮氏。 お客さまの日々の健康と、うるおいある生活を支える多彩な商品群により、オリジナリティあふれる通販事業を展開するケフィアグループ。その躍進を、これからも日立はOCRの機能強化と関連ソリューションの拡充により、力強くサポートしてまいります。

写真:セキュリティルーム内に設置された「HT- 4139」。注文はがきの大量一括データ処理を高精度かつスピーディに実現
セキュリティルーム内に設置された「HT- 4139」。
注文はがきの大量一括データ処理を高精度かつスピーディに実現

かぶちゃん農園ロゴ

特選市田柿15個入り3,000円(税込)
通年でお届けできるように、良質な市田柿の品質を保つことができる最適な温度で冷凍保存。また、貯蔵出荷施設「柿蔵」にて、丹念に選別して発送される。

ケフィアグループのかぶちゃん農園(株)は、産直商品のカタログ制作および販売、直営農園における農産物生産、加工など幅広い事業を行っています。 主力商品として、南信州の特産物で地域ブランド(地域団体商標)にも登録されている市田柿を、通信販売にて全国各地にお届けしています。

[お客様プロフィール] 株式会社ケフィア事業振興会

[東京本部] 東京都千代田区神田須田町1-21-5
[事業内容]
食料品、雑貨品などの輸入・販売・広告制作、カタログ発行、健康事業および文化振興事業、飯田市テーマパーク(温泉)事業
[関連会社]
ケフィア倶楽部、かぶちゃん農園、ケフィアカルチャーカード、ケーツーシステム、コラボ南信州など全12社
ホームページへ

ソリューション

お問い合わせ

本件に関する詳細など、お問い合わせは下記までご連絡ください。

  • * お問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリングが承っております。
    上記リンクをクリックすると、株式会社日立情報通信エンジニアリングの「OCRソリューションサービスに関するお問い合わせ」ページへ進みます。

特記事項

  • 2009年2月「はいたっく」掲載
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • * 本サイトで紹介しておりますソリューションについてのお問い合わせは株式会社日立情報通信エンジニアリング イメージソリューションセンタ(営業統括本部 販売推進センタ)が承っております。掲載団体への直接のお問い合わせはご遠慮願います。
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