2006年12月12日
NGN やFMC による市場の変化を見据え、企業のコミュニケーションシステムを革新する
次世代IP コミュニケーションプラットフォーム「新IPTOWER-SP シリーズ」を発売
株式会社日立コミュニケーションテクノロジー
株式会社日立コミュニケーションテクノロジー(取締役社長:青木榮司)は、「ビジネスクラスVoIP ソリューションパッケージVoxiP(ボクシップ)*」の中核製品であるIP テレフォニーサーバIPTOWER-SP シリーズをフルモデルチェンジし、業務アプリケーション連携や映像連携などのIP テレフォニーによるワークスタイルの変革、さらに企業の通信インフラにふさわしい信頼性の高いネットワーク構築が可能となる、新IPTOWER-SP シリーズを2007 年1 月22 日より発売します。
近年の企業は、コミュニケーションシステムに対して、コスト削減とともに業務効率・生産性の向上を目的としたワークスタイルの変革を促すコミュニケーション手段を求めています。一方、ネットワークの信頼性、既存端末やPBX 機能の継承を求める企業も少なくありません。
また、通信事業者が提供する次世代ネットワーク(NGN:Next Generation Network)や、固定通信と移動通信を融合するFMC(Fixed Mobile Convergence)など、新サービスへの柔軟な対応が求められています。
2001年9月にIPTOWER-SP シリーズを初めて発売して以来、SIP 対応やモバイルセントレックス対応など、市場動向や顧客ニーズに合わせた機能強化、製品ラインアップ強化を行ってまいりましたが、市場動向の変化および顧客ニーズの多様化に対応するため、このたびフルモデルチェンジを行います。
IPTOWER-SP シリーズは、「TM(テレフォニーマネージャ)」と「TU(テレフォニーユニット)」から構成されます。企業内のIP セントレックスを考えた場合、センタ拠点・本社に全ての機能を制御する「TM」を、支社・支店には従来回線を収容できる「TU」を導入する構成となります。
新IPTOWER-SP シリーズでは、「TM」を一新し、「TM-II(セカンド)」として発売致します。また、特にIP セントレックスの小規模拠点向けに、アナログ局線を収容するための「TG(テレフォニーゲートウェイ)」と、カーソルキー搭載による使いやすさを重視した IP 多機能電話機」も併せて発売致します。
弊社では、新IPTOWER-SP シリーズをIP テレフォニー製品の中核と位置付け、お客様のニーズにお応えしIP テレフォニーをより安心して導入頂けるよう、提案から構築までワンストップで提供してまいります。
複数の拠点を収容する企業内IP セントレックスは、維持・管理などのコスト削減に大きな効果を発揮しますが、ネットワーク規模が大きいほど障害発生時の影響も大きくなります。新 IPTOWER-SP シリーズ「TM-II」は、サーバの二重化やバックアップ装置による拠点運用確保、障害によるサーバ切り替えが発生した場合の通話中の呼の継続など、さまざまな障害対策により障害の影響を最小限に抑えます。
システムの規模に応じた3 タイプの「TM-II」をラインアップ。支社や営業所では、回線規模に応じて「TU」や「TG」などを選択できます。さらに、IP-PBX 「NETTOWER CX9000IP」と連携すれば、TM 配下のIP セントレックス構成で運用しながら、障害時は「NETTOWER CX9000IP」の制御に切り替わり、支社や営業所内の電話システムの運用を確保します。
グループウェアなどの各種業務アプリケーションとの連携により、電子メール、スケジューラからの、ワンタッチ電話発信が行えます。2 つ目として、プレゼンスサーバと連携することで、相手の状態に応じたアクセス手段の選択などが可能となり、円滑なコミュニケーションが図れます。そして、ビジュアルコミュニケーションサーバ「NetCS」と連携することで、自席でもTV 会議が実現でき、PC アプリケーション間のデータ共有機能と相まって、すばやい意思決定が可能となります。
IP 多機能電話機は、フリーファンクションボタンを24 個搭載している標準タイプと、36 個のボタンを搭載しハンズフリーに対応したハンズフリータイプの2 機種をラインアップしています。バックライト付き「半角20 文字×6 行」の大型ディスプレイを搭載しており、電話帳登録(500 件×3 番号)は仮名漢字変換で漢字入力が可能となっています。
標準タイプIP 多機能電話機
IP-24D-TELSDA
ハンズフリータイプIP 多機能電話機
IP-36D-TELHFA
無線LAN 携帯デュアル端末やPHS を利用して、企業内モバイルIP セントレックスを構築できます。事業所間を同一内線番号のまま移動できるため、支社や営業所などへ出張してもいつもの内線番号が利用できます。また、無線 LAN 携帯デュアル端末なら、外出時には携帯電話として利用可能です。内線エリアから外れた場合は自動的に携帯番号へ転送するので、社内・社外を意識することなくシームレスなコミュニケーションが行えます。
無線LAN 携帯デュアル端末は、NTT ドコモのFOMA(R)N900iL、KDDI のE02SA のほか、FOMA(R)N902iLなど、今後携帯事業者が提供していく端末にも対応を予定しています。PHS 端末についても、「HI-D6PS」をはじめとする弊社の事業所用PHS 端末やウィルコムの端末が利用可能です。利用環境に応じて各社の端末を組み合わせて使用できます。
PBX で長年培ってきた多彩なサービス機能を継承しているため、多機能電話機を利用したグループ着信やグループ内での保留・転送など、従来PBX の使い勝手もそのまま生かすことができます。また、一般電話機、PBX との各種インタフェースにも対応しているため、既設設備を流用しながら順次IP 端末へ移行することも可能です。また、IP コールセンタシステムや集中課金管理などにも対応しており、幅広い業種のお客様へ導入して頂くことが可能です。
3年間で3,000システム
機種 | システム価格 | 出荷時期 |
---|---|---|
IPテレフォニーサーバ IPTOWER-SPシリーズ |
525万円〜(税抜き500万円) (IP電話機100台の構成) |
2007年2月28日 |
「FOMA」は株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモの登録商標です。
その他記載の会社名、製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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