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Hitachi

ネットワーク

ニュースリリース

2005年4月19日

大規模企業内IPセントレックスに最適な大容量SIP対応IPテレフォニーサーバを発売
−FOMA/無線LANデュアル端末を使用したモバイルセントレックスにも対応−

株式会社日立コミュニケーションテクノロジー(取締役社長:青木 榮司)は、「ビジネスクラスVoIPソリューションパッケージVoxiP(ボクシップ)*」の中核になるIPテレフォニーサーバ「IPTOWER−SP」シリーズのラインナップとして、大容量のテレフォニーマネージャ「TM16000」、テレフォニーユニット「TUM」を4月19日より発売します。また、FOMA/無線LANデュアル端末の接続を制御するモバイルコンバータ「VS− 3000F」も併せて発売します。

  • * VoxiPは、株式会社日立製作所が提供する「通信・情報システム融合ソリューションCommuniMax」に基づくソリューションです。

「IPTOWER−SP」シリーズは、呼制御を担当する「TM(テレフォニーマネージャ)」と従来回線を収容する「TU(テレフォニーユニット)」から構成され、2001年9月の発売以来、企業ネットワークのVoIP化を実現するIPテレフォニーサーバとして高い評価を頂いております。「IPTOWER− SP」シリーズには、中小規模ネットワーク向けとして、「TM500」、「TM2000」及び「TU64」がありますが、今回発売する「TM16000」、「TUM」により小規模から大規模までのネットワーク規模に応じたラインナップが揃いました。

昨今の企業IPテレフォニーシステムに対する要求は、単なる通信コストの削減だけではなくなってきています。企業内IPセントレックス化による運用・保守コストの削減、ソフトフォンを利用した業務アプリケーションとの連携による業務の効率化や生産性の向上、さらには無線LAN環境による場所や時間を意識することのないユビキタスコミュニケーションの実現など、IP電話や電子メールなどの音声とデータを融合した通信機能を活用することにより、企業の付加価値の向上や競争力を高めるためのコミュニケーションツールとしてのニーズが高まっています。本製品は、大容量というだけでなく、これら市場ニーズに全て応えるべく製品化致しました。

「TM16000」「TUM」には、以下の特長があります。

1.大規模企業内IPセントレックスに最適

「TM16000」は、IP電話機を16000台まで収容でき、センタ拠点に設置して大規模企業内IPセントレックスを構築することが可能です。また、複数の「TM16000」を共通線接続することにより、さらに大規模なIPテレフォニーシステムにも対応できます。SIP*1にも準拠、業界最大級の企業向けSIPサーバとしてSIP端末を接続することができます。 「TUM」は、局線や一般電話機を最大128ポートまで収容でき、IPセントレックスにおける中規模拠点の回線収容に最適です。

2.高い信頼性を備えたネットワーク構築が可能

大規模IPテレフォニーネットワークにおいては、信頼性や障害時の対応が不安要素になっています。「TM16000」は、制御部を二重化することができるので、制御部で障害が発生した場合でも制御部を切り替えて運用、通話中の呼を継続させることができます。電源部も二重化可能であり、ネットワーク装置に必要な高い信頼性を確保しています。 また、「TM16000」、「TUM」は、LAN回線を二系統収容できるので、基幹ネットワークが障害になっても、LAN回線を切り替えてサービスの停止を最小限に抑えることが可能です。企業内IPセントレックスにおいては、拠点にバックアップ装置を設置することにより、センタ拠点の「TM16000」の障害や拠点間ネットワークの障害時、バックアップ装置への切替えで拠点内の通信を確保することもできます。

3.モバイルセントレックスの構築

FOMA/無線LANデュアル端末と「TM」との接続制御をするモバイルコンバータ(VS− 3000F)を導入することにより、モバイルセントレックスが構築できます。社内では無線LANによる無線IP電話として、屋外ではFOMA端末として利用できるので、いつでも・どこでもスピーディーにコミュニケーションをすることができます。

4.様々なアプリケーションとの連携

各種グループウェアとの連携により、電子メールの送信者への折り返し発信やスケジューラに登録された相手への発信がクリック操作で行えます。また、グループウェアのコラボレーション環境において、ファイル共有機能により、電話の相手と共通資料を見ながら電話会議やTV会議ができ、時間や場所を意識せずより円滑かつ迅速な業務コミュニケーションを実現します。

5.ソフトフォン*2「PC−IPフォン」(PC連動、PHS−PC連動)

ソフトフォン「PC−IPフォン」を利用することで、PC画面に表示した電子電話帳やWEBブラウザから検索した電話番号をクリックするだけで発信できるので、電話番号検索のスピードアップに繋がり、業務効率を高めることができます。さらに、PC 連動やPHS−PC連動により、IP電話機やPHSをハンドセットの代わりに使用することができ、既設の設備を利用しながらソフトフォンの利便性を享受できます。(PHS−PC連動は近日サポート予定)

6.ビジネスに役立つサービス機能

従来のPBXで長年培ってきた多彩なサービス機能を踏襲していますので、多機能電話機を利用したグループ着信やグループ内での保留・転送操作など、これまでの電話の運用を代えることなくIPテレフォニーシステムが導入できます。また、一般電話機やPBXとの各種インタフェースにも対応しており、導入当初は既設設備を流用、順次IP端末へと移行することが可能です。さらにPHS端末については、LANに直接接続可能なIP対応PHS接続装置により、IP化への移行後もPHSを利用することができ、業種別アプリケーションと連携したブラウジングソリューションの提供も可能です。

日立コミュニケーションテクノロジーは、「IPテレフォニーを、企業の競争力に。」をテーマに、「ビジネスクラスVoIPソリューションパッケージ VoxiP(ボクシップ)」として、設計から構築、運用、保守まで提供致します。今回発売の製品につきましても機器提供だけでなく、お客様の業務と密接に連携するIPテレフォニーシステムのソリューションとして提供致します。

今回製品化する「NT-8X」は、PRI インタフェース*2とTTC2M インタフェースに対応した製品で、PRI インタフェースを最大8 ポート/音声184 チャネル、またはTTC2M インタフェースを最大8 ポート/音声240 チャネルを制御可能なVoIP ゲートウェイです。コールセンタなどの多くの回線収容を必要とするシステムのIP 化など、大規模拠点のIP 化を1台のVoIP ゲートウェイで対応可能となり、複数のVoIP ゲートウェイを設置する場合と比較して 、機器の管理コストの削減や設置スペースの省スペース化が可能となります。

*1
SIP(Session Initiation Protocol):IP網で、電話の呼の設定を実現するためのプロトコル。
*2
ソフトフォン:PC等をIP電話として利用するためのソフトウェア。

販売計画

「IPTOWER−SP」シリーズとして年間1,000システム

価格および出荷時期

機種 本体価格 出荷時期
IPTOWER−SPシリーズ
「TM16000」
「TUM」
価 格: 6,300万円〜
(税抜価格6,000万円)
(IP電話機6,000台の構成)
2005年4月28日
  • * 上記価格には、IP電話機、ルータ等の周辺機器費、SE費、工事・保守費は含みません。

関連情報

商品名称に関する表示

「FOMA」は株式会社エヌ ・ティ ・ティ ・ドコモの登録商標です。
その他、本文に記載の会社名・製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

製品についての問い合わせ先

株式会社日立コミュニケーションテクノロジー
企業ネットワーク事業部 システム部 [担当:杉浦、菊池]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-0522(ダイヤルイン)

報道についての問い合わせ先

株式会社日立コミュニケーションテクノロジー
コーポレートサポート室 [担当:奥井]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
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