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Hitachi

ネットワーク

ニュースリリース

2005年1月24日

企業向けSIP 対応VoIP ゲートウェイに、大容量回線をサポートした「NT-8X」と
小型で低価格な「NT-4S(BRI)」を追加発売
−ラインアップ強化で企業内ネットワークのVoIP 化に柔軟に対応−

製品の写真
NT-8X(上段)、NT-4S(BRI)(下段)

株式会社日立コミュニケーションテクノロジー(取締役社長:青木 榮司)は、「ビジネスクラスVoIP ソリューションパッケージ VoxiP(ボクシップ)」として提供する「IP 電話化ソリューション」に対応した製品として、大容量回線をサポートした「NT-8X」と小規模拠点向けに小型、低価格な「NT-4S(BRI)」の2機種を製品化し、1 月25 日より発売します。

昨今、IP 電話サービス/IP セントレックスサービスを始めとした様々なVoIP ネットワークは急速に拡大しており、音声系ネットワークとデータ系ネットワークを統合することで、通信費の削減のみならず、管理コストの削減や業務の効率化、生産性の向上などVoIP ネットワーク導入に対するニーズが拡大しています。

弊社では、IP 電話サービス/IP セントレックスサービスとの接続性の高い、SIP*1対応製品の拡充を図ることで、こうしたニーズへ対応してまいります。また、SIP 対応VoIP ゲートウェイNT シリーズについては、豊富なPBX インタフェースへの対応や、小容量クラスから大容量クラスまでのラインアップ展開により、ユーザの様々な運用形態に適用することで、VoIP ネットワークへの移行段階にも柔軟に対応します。

*1
SIP(Session Initiation Protocol):VoIP ネットワーク等で用いられる通話制御プロトコルの一つ。

今回製品化する「NT-8X」は、PRI インタフェース*2とTTC2M インタフェース*3に対応した製品で、PRI インタフェースを最大8 ポート/音声184 チャネル、またはTTC2M インタフェースを最大8 ポート/音声240 チャネルを制御可能なVoIP ゲートウェイです。コールセンタなどの多くの回線収容を必要とするシステムのIP 化など、大規模拠点のIP 化を1台のVoIP ゲートウェイで対応可能となり、複数のVoIP ゲートウェイを設置する場合と比較して 、機器の管理コストの削減や設置スペースの省スペース化が可能となります。

「NT-4S(BRI)」は、既に発売しているBRI 対応ゲートウェイ「NT-40i」の後継機種で、BRI インタフェース*4を2 ポート搭載し、音声4 チャネルまで制御可能なVoIP ゲートウェイです。主に小規模拠点のPBX/ボタン電話のISDN インタフェースをVoIP ネットワークに接続するのに適しています。また、本製品は迂回ポートを搭載しており、IP 電話サービスでは利用が制限されている緊急電話(110 番や119 番など)への発信など発信電話番号を識別しての公衆網への迂回接続や、LAN障害や停電時など障害発生時に自動的に公衆回線へ接続することが可能です。さらに音声インタフェースはターミナルモード/ネットワークモードの設定が可能で、これによりPBX/ボタン電話のISDN インタフェースだけではなくディジタル公衆網と接続でき、ディジタル公衆網とIP ネットワークの相互接続が可能となります。

*2
PRI インタフェース:ISDN 回線のインタフェース規格。合計で1.544Mbit/s の帯域を提供する。
*3
TTC2M インタフェース:日本の通信技術標準機関TTC(Telecommunication Technology Committee)が標準化している規格。
*4
ISDN 回線のインタフェース規格。合計で192kbit/s の帯域を提供する。

NT-8X、NT-4S(BRI)の主な特長

1.PRI、TTC2M インタフェース対応(NT-8X)

NT-8X は、基本キャビネットと回線モジュールから構成し、モジュールの選択によりPRI インタフェースとTTC2M インタフェースの2 種類のインタフェースに対応可能で、PRI とTTC2M を混在して搭載することも可能です。また、音声ポート数もモジュールの搭載により4ポート単位で増設が可能で、最大8 ポートまで対応可能となり、既設PBX 設備などに合わせてインタフェースやポート数を増設することが可能です。

2.迂回対応(NT-4S(BRI))

NT-4S(BRI)は、迂回ポートを搭載しており、IP ネットワークに障害が発生した場合や、停電等で「NT-4S(BRI)」に電源が供給できない場合等には公衆網に迂回接続し障害発生時にも公衆網経由での発信が可能となります。また、IP 電話サービスでは規制されている緊急電話(110番や119 番など)への発信も自動的に公衆回線へ接続することで可能となります。

3.ターミナルモード/ネットワークモード(NT-8X、NT-4S(BRI)共通)

音声インタフェースは、ターミナルモード/ネットワークモードの両モードに対応しており、ディジタル公衆網をIP ネットワークへ接続が可能で、閉域なIP ネットワークにディジタル公衆回線を接続することで、拠点からの公衆発信をIP ネットワーク経由で発信する専−公、公−専接続により通信コストの削減が可能となります。また、ISDN 網からの発信者番号を透過的に送出できるため、IP 網内の端末でも発信者番号を認識できます。

4.IP アドレス管理機能(NT-8X、NT-4S(BRI)共通)

IP アドレス管理機能により、閉域ネットワーク内にSIP サーバを設置することなくNT シリーズのみでネットワークを構築することが可能です。また、端末から受信したダイヤル情報に番号を付加/削除可能で、既存のネットワークからの置き換えにも柔軟に対応可能です。

VoxiP
VoxiPは、株式会社日立製作所が提供する「通信・情報システム融合ソリューションCommuniMax」に基づくソリューションです。

販売計画

NT シリーズとして年間10,000 台

価格および出荷時期

機種 本体価格 出荷時期
VoIPゲートウェイ「NT−8X」
(PRI 4ポートの場合)
4,441,500円
(税抜 4,230,000円)
2005年2月28日
VoIPゲートウェイ「NT−8X」
(PRI 8ポートの場合)
7,728,000円
(税抜 7,360,000円)
同上
VoIPゲートウェイ「NT−8X」
(TTC2M 4ポートの場合)
4,441,500円
(税抜 4,230,000円)
同上
VoIPゲートウェイ「NT−8X」
(TTC2M 8ポートの場合)
7,728,000円
(税抜 7,360,000円)
同上
VoIPゲートウェイ「NT−4S(BRI)」 312,900円
(税抜 298,000円)
同上
  • * 上記価格には、ルータ等の周辺機器費、SE費、工事・保守費、消費税は含みません。

商品名称に関する表示

VoxiPは、日立コミュニケーションテクノロジーの登録商標です。その他、記載の会社名・製品名はそれぞれの会社の商標もしくは登録商標です。

製品についての問い合わせ先

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー
企業ネットワーク事業部 システム部 [担当:菊池]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-0522(ダイヤルイン)

報道についての問い合わせ先

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー
コーポレートサポート室 [担当:市川]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-1232(ダイヤルイン)

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