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ネットワーク

ニュースリリース

2003年10月30日

企業向けSIP 対応VoIP サーバ「IPTOWER-SP」シリーズの発売
−「SIP サーバ」機能でフルIP 化をさらに加速−

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー(取締役社長:青木 榮司)は、「IPTOWER-SP シリーズ」にVoIP のオープンなプロトコルSIP*1に準拠した「SIP サーバ」機能を追加し、10 月31 日より発売を開始します。

本製品は2001 年9 月の発売開始以来、従来PBX の優れた機能・性能を活かしつつ、オフィスのVoIP 化、さらには企業ネットワーク全体のIP 化を実現するIP-PBX として高い評価を頂いております。さらにVoIPのオープンなプロトコルSIP サーバ機能を搭載することで、IP 電話機だけでなく無線LAN を利用した携帯端末やPDA など、SIP に準拠した多彩な端末の接続が可能*2となります。当社では、業界でもトップクラスのラインアップを誇るSIP 対応VoIP ゲートウェイ「NT シリーズ」やキャリア向け「SIP 対応PHS リモートサーバVS-3000P」など、多くのIP 電話サービス事業者との接続実績を有しており、これらのノウハウにより本製品はIP 電話サービスとの接続性を確保しております。また、ユーザのセンタ拠点への制御装置の設置によるIP セントレックス*3の構築も可能なシステムです。

近年の急速なブロードバンドネットワークの普及により、IP 電話サービスの利用やIP セントレックスによるシステム構築など、通信コストや運用コストなどのTCO 削減手段としてVoIP は注目され、企業のネットワーク環境が大きく変化を遂げています。これら企業VoIP ネットワーク構築に求められるニーズに対して、「IPTOWER-SP シリーズ」は最適なシステムを提供します。

「IPTOWER-SP シリーズ」は、呼制御を担当する「TM(テレフォニーマネージャ)」と従来回線を収容する「TU(テレフォニーユニット)」から構成されます。TM は、独自手順によるIP 多機能電話機とTU を制御し、また、SIP に準拠した「SIP サーバ」機能によりSIP 電話機や、SIP 対応VoIP ゲートウェイ「NT シリーズ」の制御が可能です。TU は、アナログ内線や局線インタフェースのほか、PBX との各種専用線インタフェースにも対応し、既設電話設備との接続も柔軟に対応できます。また、TM との接続はLAN 経由の接続となり、広域LAN などのIP 網を利用し、TM から離れたリモート拠点にTU を設置することも可能です。この様にIP電話サービス事業者によるIP セントレックスサービスを利用するだけではなく、ユーザのセンタ拠点に設置したTM で、全てのリモート拠点の端末を集中管理するIP セントレックスが構築可能で、リモート拠点には、IP 電話機のみの設置やTU、NT シリーズによる公衆回線の収容など、設置自由度の高さがユーザニーズに応じたシステム構築を可能にします。

さらに今後は大規模ユーザのIP セントレックス化も視野に入れ、複数のTM を組み合わせることで大容量化を図ります。また、複数の拠点に分散設置されたTM 相互を連携することで、あたかも1 つのシステムとして運用したり、自局のTM が障害時に他拠点のTM でバックアップする拠点間バックアップ機能の強化も実施します。これら機能の強化により、今後企業が求めるVoIP ネットワークへの要求を実現していきます。

今回の「SIP サーバ」機能の対応に併せて、SIP 電話機「IP-12C-S」の発売とパソコン上でIP 電話を実現する「PC-IP フォン」エンハンスを実施します。SIP 電話機「IP-12C-S」は、相手番号や発着信履歴(各30 件)を表示する表示器と、良く掛ける相手先を登録しておくことでワンタッチ発信が可能な12 個のボ2タンを装備しています。また、IP 電話機への標準給電方式IEEE802.3af*4に対応していますので、IEEE802.3af に対応した給電HUB を利用することで、電話機ごとの電源が不要になります。さらに、SIP 対応VoIP ゲートウェイ「NT シリーズ」との組合せにより、IP 網などの障害でセンタ拠点との通信が途絶えた場合でも、局線の発着信をバックアップする機能も備えています。

「PC-IP フォン」はパソコンにUSB ハンドセットを接続することで、IP 多機能電話機の機能を実現します。IP 多機能電話機と同一グループを設定することで、グループ着信や共通保留などが可能になります。さらにAPI*5を開放しているので、ユーザ独自の運用に合わせたアプリケーションの開発を、ユーザ自身で作成することも可能となっています。

*1
SIP(Session Initiation Protocol):IP網で、電話の呼の設定を実現するためのプロトコル。
*2
IPTOWER-SPシリーズと接続検証が必要です。
*3
IPセントレックス:IP網経由でPBX機能を提供するサービス。拠点毎に設置していたPBXを1ヶ所に集約している。
*4
IEEE802.3af:the Institute of Electrical and Electronic Engineers/米国電気電子学会による LAN上に接続された端末への給電規格(CSMA/CD Access Method and Physical Layer Specifications)
*5
API(Application Program Interface):アプリケーションに対して公開しているプログラムインターフェイス

販売計画

年間1,000セット

価格および出荷時期

機種 本体価格 出荷時期
IPTOWER-SPシリーズ「TM2000」 790万円〜
(IP電話機100台、局線16本)
2003年12月26日
  • * 上記価格には、ルータ等の周辺機器費、SE費、工事・保守費、消費税は含みません。

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製品についての問い合わせ先

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー
企業ネットワーク事業部 システム本部 システム部 [担当:菊池]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-0523(ダイヤルイン)

報道についての問い合わせ先

株式会社 日立コミュニケーションテクノロジー
経営企画本部 [担当:市川]
〒140-0013 東京都品川区南大井六丁目26番3号 大森ベルポートD館
電話 03-6404-0533(ダイヤルイン)