クラウドサービスによるテレビ会議の活用で業務効率の向上とBCPの両立を実現
福島県郡山市に本社を構え、日本全国に約580店舗ものスポーツ小売業を展開するゼビオ株式会社(以下、ゼビオ)は、本部/店舗間での情報共有やバイヤーによる商品選定業務の効率化を図るため、クラウド型のビジュアルコミュニケーション「Wooolive」*1を導入。
ランニングコストを抑えながら業務効率のさらなる向上を実現する一方、2011年3月11日に発生した東日本大震災の際にも、BCP*2の1つとして中核拠点をWoooliveで結び、1日も業務を停滞させないリスクマネジメントを成功させました。

ゼビオ株式会社
執行役員
首都圏ブロック統括部門長
木原 正剛 氏
1962年の創業以来、スポーツ事業を中心にファッション事業、クレジットカード事業、スポーツチーム運営事業、保険事業など多角的なビジネスを展開しているゼビオグループ。特に国内有数のシェアを持つスポーツ事業では、「スーパースポーツゼビオ」「ヴィクトリア」「ゴルフパートナー」などのブランド展開で580もの店舗を擁し、「お客さまの信頼と満足の向上」を共通の価値観に、スポーツ業界におけるオンリーワン企業をめざした活動を続けています。
「当社では、スポーツの持つ楽しさや感動を体感できる売場作り、店舗ごとのきめ細かな品ぞろえと魅力ある商品のタイムリーな投入などを通じ、お客さま満足度の向上に努めています。そのため私たち本部スタッフはこれまで、全国の売場で日々発生する問題点やお客さまの声などに対する意思決定を本部会議で確認した後、各拠点へ電話で通達していました。しかしそれだけではスピードが遅く、伝えきれない内容も出てきます。また、リスク分散と本社業務効率化の観点から、東京オフィスとの連携も一段と密にする必要があったため、全国拠点をリアルタイムにつなぐテレビ会議の導入を決断しました」と語るのは、執行役員 首都圏ブロック統括部門長の木原 正剛氏です。
そして2009年末から複数のテレビ会議システムに対する評価検討を開始した同社が選択したのが、日立ビジュアルコミュニケーション「Wooolive」のクラウドサービス「CommuniMax/CV」でした。

ゼビオ株式会社
業務推進部門
業務システム・サービスチーム
赤堀 良和 氏
「簡単、便利、高品位」のテレビ会議システム「Wooolive」は、定額料金のクラウドサービスとして提供することにより、多拠点をつなぐ会議サーバなどの専用設備を購入することなく、先進のコーデックH.264/SVCを採用した映像乱れや音切れの少ない高品質なビジュアルコミュニケーションシステムを低コストかつスピーディに導入することが可能です。
「まずは5拠点からのスモールスタートを予定していたため、導入コストが安価で、サーバ運用やメンテナンス負担もないクラウドサービスで効果を試してみようと考えました」と説明するのは、業務推進部門 業務システム・サービスチームの赤堀 良和氏です。
一方、木原氏はコストや運用面だけでなく操作性のよさも「採用の大きな決め手になった」と語ります。また、「Woooliveはリモコン操作だけですぐに会議を始められるので、面倒な事前準備の必要がありません。不特定多数のユーザーが使う機器ですので、私たちにとっては使いやすさと操作性のよさが何よりも重要な選定ポイントになりました」と続けます。
さらに木原氏はWoooliveならではのHD*3画質の美しさについて「スポーツ用品販売では、お客さまに求められている商品の仕様や素材感、色味などをいち早くバイヤーに伝え、スピード感を持って全国店舗へ展開していくことが競争優位性に直結します。そこでは“百聞は一見にしかず”という言葉どおり、商品そのものを詳細にチェックしながら、お客さまへの提案方法なども含めた意見交換を行うことが重要です。その点Woooliveは画質のクオリティが非常に高いので、忙しいバイヤーもオフィスに居ながらにして遠隔地にある商品を手に取るようにしっかり確認できます。この画質の高さと容易な操作性が、業務効率の向上と付加価値の高い提案活動に大きな効果をもたらすと判断したのです」と語ります。
当初は幹部会議や商品選定会議など、限られたメンバー間での活用がメインだったWoooliveですが、しだいに広範なミーティングや社員間の日常的なコミュニケーションでも活用が進んできました。「現在は朝から夜までほぼフル稼働の状態です。ボタンを押せばすぐに接続できる手軽さや、PC資料も画面上で共有できる便利さなどが稼働率を高めています。クラウドサービスは定額料金なので使えば使うほど費用対効果が高まりますし、出張旅費の削減にも確実に効果が出ています」と赤堀氏は喜びます。
木原氏も、「システムがフリーズしたり映像が乱れることのない安心感もうれしいですね。起動が速く、操作も簡単、画質もいいというストレスのなさが、テレビ会議を普段使いのツールとして浸透させた大きな要因になっています。テレビ会議によって、限られた時間内に問題解決を図るという習慣が根づいたせいか、意志決定の迅速化はもちろん、各自が事前に課題を整理したり、プレゼン能力が自然に高まってきたりという副次的な効果も生まれてきました」と評価します。
さらにWoooliveの真価が発揮されたのが、2011年3月11日に発生した東日本大震災への対応でした。ゼビオは従来からいかなる時でも営業を継続するというポリシーのもと、さまざまな不測の事態に対応できるBCPの一環としてコンティンジェンシー・プラン(緊急時対応計画)を準備していました。今回の震災においても発生直後から、会津若松、東京それぞれのオフィスに本社機能の一部を分散する一方、Woooliveを通じてリアルタイムに震災対策活動の指示や情報共有を図ることで、1日も業務を停止することなく営業活動を継続することに成功したのです。
「移転先へ持っていくツールの筆頭となったのがWoooliveの会議端末(セットトップ)でした。会議サーバはクラウド上にありますので、端末と回線さえあればすぐに各拠点や取引先とのコミュニケーションが取れるようになる。これは心強かったですね。震災前は売場からの情報をいかに早く本部にフィードバックするかに利用の重点が置かれていましたが、震災後は経営判断や事業継続にも欠かせないツールとして存在感が増してきました」と木原氏は笑顔で語ります。
続けて赤堀氏も、「いちばん助かったのは震災で交通手段が断たれた時です。通常なら東京の取引先との商談ができなくなるため、店舗に商品が入らないことも懸念されました。しかしWoooliveを通じて滞りなくコミュニケーションが図れたため、ビジネスではまったく問題が発生しませんでした」と当時を振り返ります。

離れた拠点間でも鮮明な映像とクリアな音声で商品選定が行える
「物理的な距離を乗り越えるテレビ会議システムをうまく使えば、地方に本社を持つ企業でも、そのポジショニングリスクや震災リスクを分散化した、競争優位性の高い経営を成り立たせることができる――ここにIT活用を経営戦略にまで高めるための大きな意味があると思うのです。今後も当社ではWoooliveの導入拠点や台数をさらに増やしながら、意思決定の迅速化やコミュニケーションの活性化を通じた企業力の強化につなげていきたいと思います」と木原氏は期待を寄せます。
スポーツの持つ感動と可能性を追求するため、小売業の枠にとらわれず、幅広いフィールドで事業を展開する「スポーツコングロマリット構想」を掲げるゼビオ。M&Aや世界進出も視野に入れながら進化を続ける同社のビジネスを、これからも日立はWoooliveやクラウドサービスなどの多様なITソリューションで力強くサポートしていきます。
ゼビオ株式会社


[本社] 福島県郡山市朝日3-7-35
[設立] 1973年7月
[資本金] 15,935百万円
[社員数] 1,517名(2011年3月31日現在)
事業内容: スーパースポーツゼビオをはじめとするスポーツ事業およびネクスト事業を行う。また、ゼビオカードは「ポイント機能」と「クレジット機能」の一体型カードとして、お客さまへのサービス還元を行うことにより、現在約60万人が利用している。
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