日立ビジュアルコミュニケーション「Wooolive」で
高付加価値な遠隔教育システムを構築
企業競争力を戦略的に向上させるには、継続的かつ高品質な人材教育が必要です。
また、情報化を基盤とした現代の人材教育には、時間とリソースを最大限に活用するためのネットワーク活用が欠かせません。
日立グループの研修専門会社 株式会社 日立インフォメーションアカデミー(以下、日立インフォメーションアカデミー)は、ますますニーズが高まる遠隔教育システムの基盤強化を図るため、日立ビジュアルコミュニケーション「Wooolive」を導入。
全国12拠点を高品位な映像と音声で双方向に結び、受講者からの質問へのリアルタイムな対応や、複数教室をまたがったチーム演習の実現など、高付加価値な遠隔教育プラットフォームを構築することに成功しました。

株式会社日立インフォメーションアカデミー
研修サービス部 部長
勝田 清人 氏
日立製作所 情報・通信部門の研修専門会社として発足以来、40年以上にわたって日立グループの新入社員研修やITエンジニア育成研修などを担当してきた日立インフォメーションアカデミー。一般企業向けのIT研修やビジネスマナー、リーダー/マネージャー育成のための研修など、ヒューマンスキル系のカリキュラムにも力を注ぎ、幅広いお客さま層に向けた戦略的人材育成のトータルソリューションを提供しています。
北海道から福岡まで、全国12拠点の研修施設を活用する同社は、ネットワークを活用した遠隔教育サービスの開発に早くから取り組み、1990年には衛星回線を活用した遠隔教育をスタート。2006年からはコスト低減を図るため地上回線に切り替えてサービスを継続してきました。しかし、システム自体の老朽化が進み、新たな研修サービスの提供にも課題が出てきたことから新システムへのリプレースを決断。その経緯を研修サービス部 部長の勝田 清人氏は「衛星回線は双方向に画像と音声を送るスムーズな講義を実現できた反面、回線コストが非常にかさむという課題がありました。地上回線に移行後は、コスト低減は実現したものの、受講者からの質問は別系統のテレビ電話で受ける形となり、講師との緊密なコミュニケーションに支障をきたす状況になっていました。そこでコストの最適化とスムーズな双方向コミュニケーションを両立できる新基盤を導入したいと考えたのです」と説明します。

株式会社日立インフォメーションアカデミー
情報システム部 部長
須貝 泰広 氏
日立インフォメーションアカデミーは、画質、操作性、機能、導入サポートなど多様な面から、遠隔教育のインフラとなるテレビ会議システムの検討作業に入りました。その結果、複数候補の中から選択されたのがWoooliveでした。情報システム部 部長の須貝 泰広氏は、「ハイビジョン画質の美しさはもちろんですが、使いやすさとカスタマイズ性も大きな決め手になりました」と振り返ります。
「運用面からみると、全国のスタッフが迷うことなく使える操作性が何よりも重要です。その点Woooliveはリモコンのボタンを押すだけという家電なみの使い勝手で簡単に操作できるため、導入教育がほとんど必要ありません。また汎用のテレビ会議システムですので、最初から遠隔教育機能が備わっていたわけではありませんが、当社が求める機能をカスタマイズで柔軟に付加していただける点も気に入りました。例えば、受講者が質問したい場合、手元にあるボタンを押すだけで“挙手”のサインが講師に送られ、すぐに質問できる挙手機能を開発していただきました。この機能を追加するため、各拠点にはWooolive本体のほか、質問用のカメラとマイクを取り付ける作業も発生しましたが、日立のSEの協力によって、設置方法や動作確認もスムーズに行え、構築期間を短縮できたことも非常に助かりました」と須貝氏は続けます。

講義の様子と各拠点を結ぶWooolive
2010年4月の導入決定からわずか半年後の2010年10月、東京・大森と神奈川・新川崎の両センタースタジオを含む全国12拠点を広域イーサネット(IP網)によって結んだ新システムが導入され、11月には日立インフォメーションアカデミーの新・遠隔教育システムが本番稼働を迎えました(図1)。

図1 全国拠点を結んだシステム構成図
日立インフォメーションアカデミーが導入したWoooliveは、互いの表情や資料が細部まで見える最大1,280×720画素のHD画質に対応。エラー耐性が強い映像コーデック「H.264/SVC」により、回線状況にかかわらず乱れの少ない映像・音声が送受信できるのが特長です。このため、スタジオで撮影されている講師映像やPC資料映像による講義を、全国どこでもクリアな画面と遅延の少ない音声でリアルタイムに受講できるようになりました。
「映像が非常に鮮明になり、パワーポイントなどで作った資料の細かな文字や数値までクリアに見えると、受講者からは高い評価をいただいています。新開発の挙手機能により、地方会場の受講者も、講師とリアルタイムに質疑応答できるようになったため、受講意欲が一段と高まってきたようです」と勝田氏は語ります。スタジオからの距離を感じさせないリアルな映像と音声、双方向の緊密なコミュニケーションは遠隔教育に不可欠な要素だけに、Woooliveの機能性が教育品質の向上にダイレクトな効果を生み出しているようです。
また、スタジオの講師用コンソールでは、Woooliveならではの「16画面ソフトデコーダ」によって全国すべての教室の様子が一目で見渡せるようになっています(図2)。

図2 16分割画面例
「講師たちは、この分割モニター画面が便利だと喜んでいます。質問を受付中の教室は、画面枠の色が変わって注意をうながしますし、休憩時間をはさんだ講義再開の際は、各教室で受講者がスタンバイできているかどうかを一目で確認できるからです」と須貝氏は笑顔を見せます。
Woooliveの導入によって、距離感を感じさせないコミュニケーションインフラが構築できたことで、今後は既存の研修実施形態以外にも、「双方向性を生かした受講者参加型の効果的な研修スタイルも確立していきたい」と勝田氏は力を込めます。
「これまで遠隔教育では講師が受講者に教えるだけの単方向の形態になりがちでした。しかしWoooliveの応用機能により、拠点をまたがった受講者どうしをチーム編成したグループ演習なども実現できます。各教室で受講者数にばらつきがあっても、少人数の教室どうしを仮想的に1グループとしてまとめれば、互いに画面上で議論しながら1つのアウトプットを作り出していくことができる。ネットワーク社会の中では、今後こういった仮想クラスの実現にも期待が寄せられてくるでしょう」と勝田氏は語ります。
さらに須貝氏は、東日本大震災以降のリスク強化策や受講機会の拡大策にも「Woooliveが役立つ」と言及し、「現状は東京と神奈川のスタジオからしか講師映像を発信していませんが、大阪などの拠点にもスタジオ機能を持たせることで、万一の事態があっても事業継続が可能となります。また日立グループではWoooliveを導入している企業が少なくないため、ネットワーク連携により緊急時の連絡網として機能しますし、これまで当社の拠点から受講していた研修にも自社内の会議室から参加できるなど、多忙な受講者の受講機会を拡大する可能性も広がってきます」と評価します。
Woooliveという強力なコミュニケーションインフラを導入したことで、遠隔教育のサービスレベル向上と受講者メリットの拡大に加え、災害時のBCP*にも有効性を見出した日立インフォメーションアカデミー。その戦略的な人材育成ソリューションのさらなる進化と企業価値向上に向けた取り組みを、これからもWoooliveは製品/ソリューションの強化/拡充によって強力に支援していきます。
株式会社 日立インフォメーションアカデミー
[本社] 東京都品川区南大井6-26-3 大森ベルポートD館13階
[設立] 1995年4月3日
[資本金] 1億円
[従業員数] 275名(2011年4月1日現在)
事業内容: ITを中核に、お客さまの経営戦略に沿った人材育成のための研修ソリューションサービスや人材開発におけるコンサルテーションサービスを提供している