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Hitachi

IoTプラットフォーム Lumada

Customer Stories:予兆診断サービス

日立は、予兆診断などによりガスエンジン発電設備の
年間の故障発生率を約70%削減。
この価値を幅広いお客さまの機械設備へ。

Customer Stories:予兆診断サービス

ビジョンVision

稼動率の向上と保守コスト低減を実現

日立では、全国のお客さまのプラントやオフィス、ショッピングモールや病院といったさまざまな施設へ「ガスエンジン発電設備」を提供しています。このガスエンジン発電設備が突然停止すればお客さまの事業に影響を及ぼすことはもちろん、復旧には高価な部品費の他、多くの保守要員が動き、さらには停止分の電力購入費など多大なコストが発生。もし故障が重大で致命的な場合には、経営にダメージを与えかねません。
しかし故障の防止へ万全を期すほどに、問題の有無を問わず部品を一定期間で交換し、また保守・点検作業はベテランの属人的な力量に負う部分が多いため効率化することも難しく、この定期保守のためのコストもお客さまの負担となっていました。

稼動率の向上と保守コストの低減という、相反するお客さまの課題を一挙に解決するためにIoTという言葉もまだ珍しかった2007年、日立はガスエンジン発電設備の予兆診断の実現に取り組みます。
「この仕組みをつくるためには、日立が持っているIT(情報技術:Information Technology)とOT(制御技術:Operational Technology)の力を結集することが必要でした」とプロジェクトのリーダーを務めた塩原伸一は語ります。

デジタル化Digitalization

稼働後、故障発生率を約70%削減

日立は、全国約100か所、約170台のガスエンジン発電設備の1台1台に取り付けた約30種のセンサーで各部分の温度、圧力、回転数などを30秒ごとに測定。これらのデータを「遠隔監視・支援センタ」に収集し、日立が独自に開発した機械学習技術を適用した高精度な診断エンジンにより正常時データと比較することで異常度(正常時のデータからの乖離度合)を診断し、誰でも一覧画面を見れば故障の予兆を抱えた設備を特定できる仕組みをつくりました。

「設備のどの部分のどんな種類のデータを収集し、しきい値をどこに定めるかといった現場の知見は“OT”の力。高精度な診断エンジンの開発やセンサーデータを収集するビッグデータ処理技術は“IT”の力。効果が出る予兆診断にはこの2つの力を組み合わせることが絶対に必要です」と塩原。
2013年、予兆診断の仕組みが稼働を開始。ガスエンジン発電設備の故障発生率は、部品の品質向上などさまざまな改善とも相俟って2007年度に比べ約70%も削減(予兆診断開始後で45%削減)。お客さまは、故障対応コストを大きく削減できるとともに、定期保守においても予兆が見られない部品は交換の必要がなくなり、保守コストも抑制できました。

そして日立は、この仕組みを次のステージへと推し進めます。
「今回のサービスで、日立のガスエンジン発電設備のお客さまは生産効率を大きく高めています。この価値を幅広いお客さまに手にしていただきたいと考え、私たちはこの予兆診断サービスをひな型化し、さまざまな機械設備に適用可能としました」。

センサーデータを収集し、故障の予兆を検知。適正なコストでの予防保守を実現。

センサーデータを収集し、故障の予兆を検知。適正なコストでの予防保守を実現。

Customer Stories:ガスエンジン発電設備

変革Transformation

“性能”から“サービス”による差別化への転換

日立は「Lumada」として、お客さまの機械設備からのセンサーデータの収集・統合から、診断エンジンを活用した故障の予兆の可視化。さらに故障原因の推定による迅速な保守作業のサポートまでを基盤として提供します。
また、センサーデータを日立の「遠隔監視・支援センタ」に収集してバッチで診断する仕組みの他に、エッジコンピューティングを用いて機械設備のそばに設置したゲートウェイで診断を行い、故障の予兆をリアルタイムに知らせる仕組みも用意し、ニーズにきめ細かくお応えしています。

「現在PoC*も含めてこの予兆診断サービスは、機械加工、自動倉庫、鉄鋼、食品など50社を超える多彩な業種のお客さまの、コンプレッサやマシニングセンタ、コンベア、圧延機といったさまざまな設備への適用が進んでいます。日立が創業以来蓄積した機械設備に対する豊富な知見と先進のITを集約して、お客さまごとに収集すべきデータの種別や診断手法などを吟味し、効果があがる最適なサービスの提供をめざしています」と塩原。

いま先進国、新興国を問わず、さまざまな工業製品を低コストで量産することが可能になり、製造業にとって自社商品の差別化ポイントを“性能”から“サービス”へ転換することが競争力向上の要件となっています。このパラダイムシフトへの迅速な対応を、日立は「Lumada」でお手伝いします。

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PoC:Proof of concept

Customer Stories:イメージ

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