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Hitachi IoT Platform Magazine

2018年10月、東京国際フォーラムにおいて「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」が開催され、多様なテーマについて数多くのセミナーが開催されました。ここでは、「東京駅前常盤橋プロジェクトがめざすまちづくり〜次世代オフィスに向けた取り組みについて〜」と題して開催された三菱地所株式会社 平井幹人氏、株式会社日立製作所 古賀裕司のセミナーの模様をご紹介します。



三菱地所株式会社 平井幹人氏


丸の内での知見を注ぎ込む東京駅前常盤橋プロジェクト

日立のコミュニケーションロボット「EMIEW3」の紹介で、三菱地所株式会社 平井幹人氏が最初に登壇した。

三菱地所株式会社(以下、三菱地所)は現在、東京駅前で10年以上をかけて開発を行う「東京駅前常盤橋プロジェクト」を推進中である。

「1890年、赤レンガの三菱一号館が私どものスタートでございます。それ以来100年を超えて丸の内は世界有数のオフィスエリアに成長いたしました。そして現在は、公的空間を活用したさまざまなイベントの開催、都市観光機能の整備、ビジネスを創発する交流施設の設置など、エリアマネジメントの考え方のもと、地域全体に魅力と賑わいを創り出すことに注力しております」。

こうした100年以上にわたる丸の内におけるノウハウの蓄積が、東京駅前常盤橋プロジェクトの基礎になっていると平井氏は語る。

これからの「働く」を発信するシンボルタワー、タワーA

「この東京駅前常盤橋プロジェクトの大きな魅力は、2027年に日本一の高さを誇る390メートルのシンボルタワー、そして7,000平米の広大な広場が東京駅前に整備されることです。そして、それに先駆けて2021年の竣工をめざし、本年まずタワーAが着工いたしました」。

タワーAは高さ約212メートルで約8,000人の人々がここで働くことになる。共用サービスとして作られるカフェテリアはワーカーのポテンシャルとパフォーマンスを最大化するよう設計され、また約3,000平米の広場がビルとシームレスにつながる多目的空間として設けられるが、人々がここで働くことも見据えている。

「三菱地所はこのタワーAを、これからの『働く』を発信するシンボルタワーとして位置づけております。そのために日立さんなど外部企業の皆さまにご協力いただきながら、就業者向けのICTサービスの本格的な導入を進めております」。

働く人たちを活性化させる「空間」と「ICT」

「例えば、ワーカー交流プラットフォームのようなワーカーズアプリによって、カフェテリアや広場などリアルな空間で会社を超えた出会いを促進する。そしてそこからイノベーションが起こる。そんなことを期待しております」と平井氏は語る。

タワーAで三菱地所がめざすのは、「リアルな空間」と「ICTサービス」の掛け算による働く人たちの活性化だ。そして三菱地所は現在、大手町の本社を活用してそのための実証実験を広く行っている。例えば、オフィススペースの改革もそのひとつだ。

「私どもの本社のコンセプトは、“Borderless!×Socializing!”です。あらゆる境界をなくし、本当の意味で人と人の繋がる力が発揮できる空間をめざして、新しい取り組みに挑戦しております。例えばオフィススペースは旧来の島型ではなく、出会いを促す仕掛けが多彩に施されたオープンな空間です」。このオフィスは第31回日経ニューオフィス賞で経済産業大臣賞を受賞した。

もちろん、ICTサービスも外部企業と連携して多彩に実証中だ。例えば、指紋認証を使った入退室管理システムや決済システム。フリーアドレスでも携帯端末を利用して社員の位置を把握できるしくみ。さらに顔認証セキュリティの精度の検証などを行っている。

「日立さんには、ビル内監視カメラの映像を解析して、出勤率や施設の利用属性などを検証する実証実験でご協力をいただいています」。

丸の内エリア全体をICTサービスの実証実験の場に

さらに三菱地所では、丸の内エリア全体を先端技術・テクノロジーを活用した実証実験の場として提供する「丸の内アーバンテックボイジャー」という取り組みも推進中だ。

「例えば、本セミナー司会のエミュー君にも当社の総合受付で働いていただきました」。

日立のコミュニケーションロボット「EMIEW3」の受付での活用の他、自律飛行ドローンによるトンネル点検、公道自動運転バスやタクシー、監視カメラ解析による「困っている方」の検知、警備・清掃・運搬ロボットの導入など、これら「丸の内アーバンテックボイジャー」で得た知見も東京駅前常盤橋プロジェクトに生かされていく。


当日、セミナーの司会も務めた日立のコミュニケーションロボット「EMIEW3」

タワーAのチャレンジを、日本一の高さを誇るタワーBへ。

「さらに2023年には、高さ日本一のタワーBの着工が予定されています。2027年の街区全体竣工時には広場も3,000平米から7,000平米に広がり、さらに北側の常盤橋公園と合わせて1万平米以上の広場が東京駅前に出現することになります」。

タワーBではタワーAでのチャレンジを生かすことはもちろん、スカイリゾーツなど、若い人たちのアイデアをふんだんに取り入れた都市観光機能も充実させていく構想だという。

「これからも三菱地所は、外部企業の皆さまとの協業を通じて、先端技術・テクノロジーを活用した次世代オフィスの創造に努めてまいります。東京駅前常盤橋プロジェクトのまちづくりにぜひご期待ください」と平井氏は締めくくった。

続いて、日立製作所の古賀裕司が登壇した。







関連リンク

Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO