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Hitachi IoT Platform Magazine

2018年10月、東京国際フォーラムにおいて「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」が開催され、たくさんのご来場者の方へ、豊かな社会の実現に向けて社会イノベーションを協創する日立の取り組みを幅広くご紹介しました。ここではお越しになれなかった方のために、「Digital Transformation, Lumada」、「SECURITY」、「WORKSTYLE INNOVATION」の3つのカテゴリーについて、編集部が会場でキーパーソンにインタビューした、お客さまとの取り組み事例や経営課題解決につながるヒントなどをご紹介します。



日立のAI、アナリティクスの強みを浅見さんに伺いました。


AI、アナリティクスを使いこなす技

今イノベーションのキーワードとして、AIやアナリティクスにおけるお客さまの関心度は非常に高まっています。その一方で、いざAIを導入したものの上手く成果が上がらない、というお客さまも少なくないようです。

今日はそうしたお客さまに向けて、AI、アナリティクスの導入成功のヒントを浅見さんからいただきたいと思います。よろしくお願いします。
はい。まず、AIやアナリティクスの技術は「道具」に過ぎないという点を踏まえることが第一歩ではないでしょうか。日立はさまざまなお客さまの課題解決にAIで取り組んできた数多くの経験から、導入の成果を出すためには、AIという道具を使いこなす技が重要だと認識するに至りました。
AIと聞くと、人間に代わってなんでもやってくれそうなイメージがありますが、そうではないのですね。
はい。現状のAIは言うまでもなく、人に代わって「なんでも」できるというものではありません。まず人間が課題を明確にして、その課題に向けてAIを使いこなすことによって初めてAIは価値を生み出すことができるのです。だから日立はAIを使いこなす技を懸命に磨き、今、その技に大きな自信をもっています。
なるほど。その自信の根拠を教えてください。
私たちは、デジタルイノベーションを加速するためのソリューション/サービス/テクノロジーを体系化し、お客さまにLumadaとして提供しています。
そのLumadaのユースケースは今、業界、業種を超えて数100を数えていますが、その中で、AI、アナリティクスを数多く活用しています。これは私たちがAIをきわめて多彩に使いこなすことができる証です。

イノベーションにつながる3つのステップ

私たちはAI導入の成果を出すために、段階を踏むことも大事だと考えています。
それは、「現場を改善」→「ビジネスを加速」→「イノベーション/変革」というステップです。これはユースケースを蓄積する中で獲得した成功パターンとも言えます。


いきなりイノベーションを求めるのではなく、現場の改善から一歩ずつ、ということですね。もう少し具体的に教えてもらえますか。
AI、アナリティクスの技術は大量のデジタルデータを高速に解析することが可能ですが、私たちは最初から大量データを扱うのではなく、AIによる現場レベルの改善をつなぎながら最適化の領域を徐々に拡大し、イノベーションをめざしていきます。
製造業を例にとると、まず「現場を改善」のステップとして、生産現場の見える化や自動化などを推進します。次の「ビジネスを加速」のステップでは、生産現場だけでなく設計や検査など他部門のデジタルデータをつないで生産工程全体の最適化を推進し、ビジネスとしての新しい施策を生み出します。さらに「イノベーション/変革」のステップでは、この「つながり」をさらに拡大して新しい価値の発見を促進し、イノベーションを創出します。
例えば、日立でも以前から小集団活動という現場の改善を全社の変革に生かす取り組みがさかんですね。
そういう意味でもこの3つのステップは、日本に馴染みやすい考え方と言えるでしょう。
そして今私たちは大量のデータを高速に扱えるようになりました。これまで何度も現場の作業を繰り返す中で獲得していた気付きも、今ではAIによって大量のデータからスピーディーに発見することが可能ですし、各現場のデータをつなぐ技術も揃っています。
もちろん大きなイノベーションをいきなり狙ってもいいのです。でも業界を再編したと言われるような昨今のグローバルなイノベーションも、実は現場の改善をつないだ結果であることが多いのです。
スピードが速いから一気に起きたように感じるのかもしれません。
はい。イノベーションのスピードを上げるために、課題に合わせてAI、アナリティクスという道具を目的のためにどのように使いこなすか。これがやはり大きな鍵になります。
そしてAI、アナリティクスにはさまざまなタイプが存在します。課題に合わせた道具選びも、AIを使いこなす技の重要な要素になります。






関連リンク

Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO