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Hitachi IoT Platform Magazine

2018年10月、東京国際フォーラムにおいて「Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO」が開催され、たくさんのご来場者の方へ、豊かな社会の実現に向けて社会イノベーションを協創する日立の取り組みを幅広くご紹介しました。ここではお越しになれなかった方のために、「Digital Transformation, Lumada」、「SECURITY」、「WORKSTYLE INNOVATION」の3つのカテゴリーについて、編集部が会場でキーパーソンにインタビューした、お客さまとの取り組み事例や経営課題解決につながるヒントなどをご紹介します。



顧客協創方法論「NEXPERIENCE」の進化について古谷さんに伺いました。


顧客協創方法論「NEXPERIENCE」とは

日立では、お客さまとの協創による社会イノベーションの創出をめざしています。そして、そのための手法、ITツール、空間を体系化したものが、顧客協創方法論「NEXPERIENCE」です。

さて今回は、NEXPERIENCEがAIの活用によって遂げた進化について古谷さんにお話を伺います。では、まだ知らない方のために、NEXPERIENCEとは何か、まずご紹介していただけますか。
はい。NEXPERIENCEとは、日立とお客さまによるワークショップを、将来事業機会の発見から、アイデアの創出、収益性評価まで円滑に進めるための方法論です。

この図のようにNEXPERIENCEでは協創のプロセスを5つのステップで捉えていて、それぞれのプロセスには目的に応じた成果を出すために日立が独自に開発したフレームワークとITツールが設けられています。これまで600件以上の事案を扱ってきましたが、その実績を生かして今も進化を続けています。


600件以上とはすごいですね。その経験が生きているということですが、ワークショップの方法論には一般的によく使われているものもあります。それらとNEXPERIENCEの違いはどこにあるのですか。

NEXPERIENCEの強み

日立では、社会イノベーション事業を創出するためのソリューション/サービス/テクノロジーを体系化し、お客さまにLumadaとして提供しています。そしてNEXPERIENCEは、Lumadaのソリューションを生み出すための方法論として位置づけられており、社会イノベーション事業の創出という大きなゴールを設定して体系化されています。

NEXPERIENCEは単なるアイデア出しの手順ではありません。事業分野の社会課題を的確にとらえて、生まれたアイデアからビジネスモデルを設計し、さらに収益性の評価までしっかりつながった一連の流れとして体系化されています。
この点が一般の方法論とは違う大きな特長です。
アイデアがいくら優れていても、ビジネスとして成り立たなければ、社会を変えることは難しいですものね。
はい。また、イノベーティブなサービスを生み出すために、異分野の知識の融合を促す点も強みです。

イノベーションは知識の新しい「つながり」から生まれます。日立1社だけでは解決が難しい社会課題も、お客さまの知識と組み合わせることによって打開できる可能性が高まります。そこでNEXPERIENCEでは、異分野の知識の融合に力を入れています。例えば日立グループには、エネルギー、産業、金融など幅広い事業分野がありますが、NEXPERIENCEの手法を活用することで、事業分野にまたがったアイデアを創出してきました。
確かに、例えばヘルスケア業界と金融業界など事業分野の異なる参加者が、それぞれの知見を融合したアイデアを発想するのは難しいものです。しかし社会課題のような複雑化した課題解決には、事業分野の枠を越えたアイデア創出が不可欠です。日立はそれを実現するために、複数事業分野を持つという強みをNEXPERIENCEで生かしているのですね。
そもそもNEXPERIENCE自体もさまざまな分野のメンバーの知識の融合から生まれたと聞いています。
はい。日立では以前から、デザイン部門はクリエティブにアイデアを発想する手法を、研究部門はロジカルにビジネスを設計する手法を研究していました。この2つをもとに体系化したものがNEXPERIENCEなのです。
そして一般的な方法論とNEXPERIENCEの違いとして、ITの最大限の活用も大きな要素です。
例えば、ITをどのように活用しているのですか。


会場で開催されたNEXPERIENCE体験会


付箋にアイデアを書いて壁面に貼っていくのは、よく見るアイデア出しの光景です。私たちはこれをデジタル化しています。参加者がタブレットでデジタル付箋にアイデアを書き、スクリーンに飛ばして、全員で合意を形成していくツールを使用しています。ワークショップ中、書き直しに時間をとられることはありませんし、以前のワークショップ成果物もすぐに見ることができます。また終了後に、成果物をすぐに共有することができます。つまり、熱が冷めることなくワークショップを進められるのです。お客さまからとても評価が高いツールです。
ワークショップでは、参加者の熱さが成否を左右しますものね。そして今回、NEXPERIENCEを大きく進化させたのも新しいITツールだと聞いています。
はい。AIを活用してイノベーティブなアイデアの創出を加速するしくみ、「業種横断型アイデア発想支援ツール」が、NEXPERIENCEに加わりました。






関連リンク

Hitachi Social Innovation Forum 2018 TOKYO