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Hitachi IT Platform Magazine

本イベントでは、「インダストリー」「ビジネス&サービス」「セキュリティ」の各カテゴリーにて、さまざまなITプラットフォームの展示、ソリューションの紹介が行われました。

「インダストリー」では、海外対応、設備管理・予防保全を実現するM2M基盤やIoTソリューション、人工知能や分析・可視化技術(Pentahoソフトウェア)を適用したデータ利活用の実現をご紹介。「ビジネス&サービス」では、ワークスタイル変革や、クラウド環境の運用を支援する「JP1」、業務継続性を高めるストレージソリューションをレポート。「セキュリティ」では、ビッグデータを活用した火山噴火の被害予測や、監視カメラの基盤ソリューション、情報を守る為のデータ保管ソリューションなどをご紹介。

毎回、会場の熱気をそのままに、みなさまにお伝えしていきます。

「インダストリー」編 ★「ビジネスの先を読み、次の手を導くデータ利活用」

生産・販売・在庫情報などのさまざまなデータに人工知能や分析・可視化技術(Pentahoソフトウェア)を適用し、従来では得られなかった新しい気付きを得て、製造業や流通業における売上向上、コスト削減、リスク回避に貢献します。

データを活用してビジネスに活かすためには何が必要でしょうか。
ビッグデータを利活用するためには、リアルタイムなデータ収集・蓄積・処理を行うデータ連携統合基盤、多種多様なデータから新たな価値を発見する人工知能、データをすばやく分析して可視化することで意思決定を支援するビジネスインテリジェンスなどの基盤が必要となってきますが、日立はこれらをトータルにご提供できるソリューションを用意しています。
流通や製造などの現場で、実際にどのようにビッグデータを活用されているのですか。
お客さまの業種や目的によって異なります。いくつか事例をご紹介しましょう。一つ目は、流通・小売業において顧客の売上単価を向上する事例。二つ目は、製造業におけるグローバルサプライチェーンマネジメント(SCM)を最適化して機会損失を無くす事例。三つ目は、製造業の海外工場において製品の品質を向上する事例です。
一つ目の流通・小売業からお話しします。消費者の価値観やニーズが多様化している現在では、従来型のマスマーケティングやセグメントマーケティングを行っても、なかなか売り上げは伸びません。そのため、個々のニーズにあったマーケティング、すなわちパーソナルマーケティングが重要になってきています。
パーソナルマーケティングを行うには、一人一人がどういう嗜好で買い物をしているかについて、お客さまの心とお客さまの行動を知る必要があり、これらをデータ活用によって見える化します。
具体的には、店舗で販売している各商品に対して「高品質」とか「低価格」などの商品の特長を表すタグ情報(商品DNAと呼ばれています)を紐付けることで、同じ30代の女性でも、高品質で安心なものを選ぶお客さまとコストパフォーマンスにこだわった買い物をするお客さまなど、それぞれの嗜好を読み解きます。


一方、行動の見える化では、店舗に入ってからのお客さまの動きを把握することで、ある商品の前で長く立ち止まったけれど購入しなかった人など、購入履歴のPOSには現れない情報を把握することができます。それをもとに、例えば人が多く集まるが売り上げが伸びない売り場で特売セールを行うなど、様々な施策を企画することができます。


また、外部情報として、オープンデータによる天候や気温の情報、ソーシャルネットワークによる近隣の運動会などのイベント情報などと組み合わせて分析することで、イベント前日の夕方にお弁当用のおかずの値引きクーポンを発行したり、年金支給日にお年寄り向けに宅配サービスの紹介をしたり、一人一人にあわせたタイミングで効果的なキャンペーンを実施することが可能になります。


最近はあまりに情報が多くて選ぶのも大変ですが、自分のその時のタイミングにあわせた商品やサービスをお勧めしてくれるのはうれしいですね。
次の事例は製造業のグローバルSCMです。M&Aなどによって世界中に生産拠点や販売拠点が存在する企業では、各拠点のシステムやデータの不統一が原因で、各拠点の状況をタイムリーに把握することが困難になっているケースがあります。このような場合、需要と供給のバランスが崩れて機会損失が発生するなどの問題が起こります。それを解決するには、各拠点の最新状況を素早く把握して問題を検知し、対策案をシミュレーションすることで、適切な対策を実行する必要があります。


需要に対して供給が追いつかないなどの機会損失をしている場合、その地域周辺の工場の生産状況もモニタリングしていれば、生産ラインのキャパシティーに余力がある工場に生産を委託するなどの対応ができます。このようなモニタリングやシミュレーションを行うには、世界各地の情報をリアルタイムに収集する必要がありますが、それを可能にするのが日立のデータ連携・統合ソリューションです。このソリューションでは、データのリアルタイムな収集やデータのクレンジングを行うデータ連携統合基盤の導入・運用をサービスとしてご提供しています。



ビジネスチャンスを逃さないために、需要変動へのすばやい対応、グローバルでの効率のよい生産管理は、ますます重要になってきていますね。
三つ目の事例です。この事例では、海外のある機器生産工場における3つのM(Material(部品)、Man(人)、Machine(機械))のそれぞれについて、データを活用して品質を向上している取り組みを紹介します。
まず、Material(部品)ですが、従来はベテランの作業員が部品のひび割れや空洞がないかを逐一ハンマーで叩いて耳でチェックしていたのですが、誤判定やチェック漏れが発生していました。そこで、ITを導入して、部品の打撃音の波形を計測し、データを可視化することで自動判定できるようにして、部品の不良発生率を下げることができました。
また、Man(人)については、労働者の動きをカメラでモニタリングすることで、正常な動きと異なる動きがあった場合にアラートをあげて、不良の作りこみの可能性がある製品の検査を強化することで、市場への不良製品流出を防止するようにしています。


さらに、Machine(機械)では、製造機器にセンサーを組み込んでモニタリングすることで、突然の故障による製造ラインの長期停止を避けて、計画的に止めてメンテナンスすることができます。
これらのデータを活用するにあたってキーとなるデータの収集・加工、可視化する部分に、分析・可視化技術(Pentahoソフトウェア)を使用しています。

また、さらに高度な課題として、3つのMそれぞれの品質は誤差の許容範囲でOKであっても、その誤差が特定の条件で重なったときに不良が顕在化するというパターンがあります。このような複合要因が重なった不良の防止については、人工知能を使って様々な製造条件の組合せから不良発生につながる相関関係を見つけ出そうという取り組みを検討しているところです。


ビッグデータの分析が、実際のビジネスの場面でどのように活かされるのかが、事例を通じてよくわかりました。ありがとうございます。

さらに詳しく知りたい方は・・・

事例紹介資料一式を下記からダウンロードいただけます。
ぜひ、ご活用ください。

※ダウンロードには、日立ID会員サービス、Hitachi IT Platform Magazineメールに
登録する必要があります。

[日時]2015年10月29日(木)・30日(金)
[場所]東京国際フォーラム
[イベント概要]
北米、欧州、アジアをはじめ世界の各地域で開催している自主イベントのフラグシップイベントとして位置づけられる、「Hitachi SOCIAL INNOVATION FORUM 2015 ‐ TOKYO ‐」。 本フォーラムは、日立がインフラ技術と最先端のITを有機的に融合させ、より高度な社会インフラを築く「社会イノベーション事業」によって、世界が抱えるさまざまな課題を解決し、明るく豊かな未来を創っていきたいという想いを、お客さまやパートナーに紹介するものです。

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