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Hitachi

徹底解説!一歩先のストレージ管理

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仮想マシンの性能低下の原因究明① ― Hitachi Tuning Manager ―

国府津さん

仮想マシンの性能低下の原因をすぐに突き止められると嬉しいのですが

品川
いつもは私が国府津君に状況を説明して、ストレージ側で何か問題が発生していないか確認してもらってるんだよね。
国府津
仮想マシンとボリュームの関連の把握が難しく、原因究明に時間が掛かるのが悩みです。

長江さん

そのお悩みを解決するソフトウェアがHitachi Tuning Managerです!

長江
Hitachi Tuning Managerをストレージの管理サーバにインストールすれば、自席からアクセスして利用できるようになります。では実際に、どのようにして仮想マシンとボリュームの関連が見えるのか確認してみましょう。

例:仮想マシンのI/O性能が落ちた場合に、その原因を究明する

長江
ここでは、仮想マシンでI/O性能が落ちた場合を例に挙げてご説明します。

画面:「ESX Hosts」から「ESXiサーバ」を選択する様子

長江
まず、I/O性能が落ちた仮想マシンが稼働しているESXiサーバを確認しましょう。左側のツリーで「ESX Hosts」を選択すると、右側にESXiサーバの一覧が表示されますので、該当するESXiサーバを選択します。

画面:選択した「ESXiサーバ」のデータストアが一覧から「datastore2」を選択する様子

長江
選択したESXiサーバのデータストアが一覧表示され、容量や使用済み容量、空き容量などを確認できます。今回は、I/O性能が落ちた仮想マシンが格納されているデータストアとして「datastore2」を選択します。

画面:選択した「datastore2」の詳細情報が確認できます

長江
選択した「datastore2」が、どのストレージシステムのどのボリュームなのかがわかります。ボリュームのチェックボックスにチェックを入れ、画面上部の「関連リソースレポート」ボタンをクリックすると、次に示すボリュームの応答時間や、ポートIOPSなどのレポートを確認できます。

「ボリュームの応答時間」、「ポートIOPS、転送量」、「キャッシュ書き込み待ち率」、「プロセッサビジー率」のレポート画面

長江
このようにして、仮想マシンからボリュームまでを一気通貫して確認できるため、性能障害の原因究明が容易になります。次の画面図で示すように、ESXiサーバにつながっているボリュームを一覧で確認することもできます。

画面:ESXiサーバにつながっているボリュームの一覧

国府津
Hitachi Tuning Managerを使えば、仮想マシン起点でも、ストレージ起点でも自由自在に構成要素の性能を確認できるのですね。
品川
問題の原因究明を迅速にできるので、ビジネスへの影響を最小限に抑えられそうです。

次ページは問題が発生する前に対処できるよう、仮想マシンとストレージを定常的に監視が可能な「Hitachi Storage Management Pack for VMware vRealize Operations」の説明