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Hitachi IoT Platform Magazine

フラッシュメモリサミット2016は、8月9日〜11日、カリフォルニア州サンタクララで行われました。
今年私は出席することができませんでしたが、すべての講演資料はオンラインで閲覧可能で、豊富な情報が掲載されています。フラッシュの技術や将来動向、ユースケースについて知りたいことがあれば、ここから見つけることができるでしょう。
今年のサミットでの共通メッセージは、『フラッシュの時代が今まさに訪れようとしているのに、あなたはどうしてディスクの購入にお金を浪費しているのか。』ということでした。『なぜ、フラッシュはすべてのワークロードのために使用されるべきなのか?』という、Marc Staimer氏のプレゼンテーションは、あらゆる視点からそれを示しています。性能、信頼性、可用性、インフラストラクチャのコスト、容量、記録密度、消費電力、生産性、エンドユーザーエクスペリエンスにおいて、フラッシュがハードディスクよりもはるかに優れたTCOとROIであるから、と語っています。

フラッシュメディアの多くは市場価格でSATAディスクよりも高いかもしれませんが、日立の圧縮機能を備えた7TB FMD(Flash Module Drive)は、すでにビット単価で15,000回転のハードディスクドライブよりも低コストです。ストレージスイス社の社長兼創設者のGeorge Crump氏は、7TB FMDに関する技術について、日立データシステムズのフラッシュストレージ部門ディレクターMatt Pujol氏にインタビューし、Matt氏は、近い将来での、より大容量のFMDに関する発表を示唆しました。また、シーゲイト社は、今年のサミットで60 TBのSSDを発表しており、ディスクテクノロジーが提供する能力を超えてフラッシュモジュールの能力が加速していくことが予測されます。シーゲイト社のようなディスクベンダーは、こうした動向を鑑み、自社の製品構成を変更しているのです。

Wellmark社のInformation Service and Support部門ディレクターDan King氏は、『フラッシュストレージにどのように投資をすべきか。』の講演の中で、フラッシュストレージのコストが高かったとしても、その設備投資コストを相殺する以上に運営費の節約につながるので、オールフラッシュのHitachi VSP G1000を導入したと紹介しています。
多くの人は設備投資を減らすことに焦点をあてたがりますが、彼の信念はそれに反し、通常、トータルコストの80%をも占める運営費を削減するために(フラッシュへの)設備投資を行うことでした。

今日、ディスクに対してフラッシュを購入する主な理由は、性能に代わって、大容量かつ低コストだからです。

一方で、データセンターへのオールフラッシュストレージ導入の活発化に伴い、こうした需要を満たすのに必要なDIMM(Dual Inline Memory Module)を製造する半導体製造工場は十分にあるのでしょうか?(半導体製造工場は、建設に何十億ドルを要します。)
新しい半導体製造工場が作られなかった期間を経て、半導体ベンダーは、フラッシュメモリ市場の需要を満たす為、再び半導体製造工場を建設し始めています。フラッシュメモリサミットでは、中国のフラッシュ市場に関するセッションが設けられていました。この中で、中国でも有数のテクノロジーメディアであるWatchStor社のCui Hao氏は、『Flash Anytime Everywhere 』の講演の中で、2016年から2017年までに、中国は総額一千億ドル!の投資で、10の半導体製造工場を建設すると関係機関が予測していることを紹介しています。新聞報道では、インテルとサムスンが新しい半導体製造工場のために何十億と費やしているとあり、SKハイニックス社は、2024年までに、3つの新工場を建設するために389 億ドルを投資する計画をしています。
半導体製造工場に対する何十億ドルもの投資を回収するために、こうしたベンダーは、多くのDIMMを販売する計画をし、その結果、私たちは需要を満たすための十分な供給を得ることでしょう。

私たちはこれまで、将来、データセンターのストレージは全てフラッシュに置き換えられるとお伝えしてきましたが、その時代が今まさに訪れようとしているのです。

  • * 記事中に記載の製品・ソリューションなどは、日立製作所による日本国内で提供するものとは異なります。

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