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【事例】日本オクラロ株式会社

SAP S/4HANAでグローバルシステムを統合。サプライチェーン情報も一元化し、需要予測と意思決定の迅速化を実現

〔3〕SAP S/4HANAを中心としたソリューション群を11か月でビックバン導入

導入プロジェクトは2016年11月から始まり、2017年10月に本稼働を開始。SAP S/4HANAの会計、生産、販売、購買、品質管理に、サプライチェーン戦略を支援するSAP Integrated Business Planning(SAP IBP)、製造現場を可視化するSAP Manufacturing Integration and Intelligence(SAP MII)、調達・購買管理のSAP® Ariba® 、連結決算に利用するSAP Business Planning and Consolidation(SAP BPC)を加えたビッグバン導入となりました。 

プロジェクトを通じて、SAPのベストプラクティスをベースに業務プロセスを標準化してアドオンを抑制しました。それに大きく貢献したのが、日本オクラロがプロジェクト前から行った入念な準備でした。

「グローバル選定フェーズが始まる1年前から検討チームを立ち上げ、各業務部門から意思決定権を持つ人材を集めて業務のあるべき姿を徹底的に議論しました。標準機能を使うために譲れるところ/譲れないところを議論しながら、妥協点も設けて、アドオン開発を最小限に抑制しました。事前に徹底して議論していたため、プロジェクト開始後も日本チームが主導権を握ることができました」(會澤氏)

グローバルなプロジェクトのためプロジェクトメンバーは米国、イタリア、日本の各所に場所を移しながら2週間単位で要件定義を実施。毎回約100名近くのメンバーが参加し、さまざまな議論を重ねました。さらにモジュール単位で詳細な要件を詰めながら、マスター整備、移行テストなどを進めていきました。日立グループの的確なサポートも大いに役立ったといいます。

「日立のコンサルタントやSEのレスポンシビリティ(責任感)はすばらしいものでした。困難に直面しても真摯に向き合い、私たちの要求をSAPの標準仕様に落とし込んでくれました。また、米国PMO( Project Management Office)との情報の橋渡しもしていただき、意思疎通もスムーズに進みました。これだけ大規模なシステムにも関わらず大きなトラブルがなく、予算内で計画通りに稼働できて、日立グループを選定したことが間違っていなかったと改めて実感しました」(那倉氏)

特記事項

  • 本記事は、JSUG(Japan SAP Users’Group)ホームページに掲載されたものです。(2018年7月27日掲載)
  • 本事例中に記載の内容は初掲載当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
  • 本事例は、日本オクラロ株式会社さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
  • 記載されている会社名、製品名は、それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。
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