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日立 ITエコ実験村

エコ村だより

地域や大学とともにITを活用した生態系の保全活動に取り組んでいます。

雑木林、水田、畑地、小川といった身近な自然。日本の原風景ともいえる里山は、特有の動植物の生育・生息地であり生物多様性の観点からも注目されています。日立は、神奈川県の秦野市と東海大学、地域のみなさんの協力により「ITエコ実験村」を開村。ITで環境に貢献する「GeoAction100」の取り組みとして、里地里山の自然環境を保全する活動を進めています。

エコ村の様子や活動を、エコ村スタッフよりみなさんにお伝えします。

従業員と家族「稲刈り体験2018」

2018年10月6日(土)

日立グループの従業員とその家族、地元の方々の約130名が稲刈り体験に参加しました。

従業員と家族が5月に田植えをした田んぼ4枚(うるち1枚、もち3枚)すべての稲を刈りました。

稲刈りの様子
稲刈りの様子

今年初めて植えた神奈川県で開発された「はるみ」は、食味ランキングで2年連続「特A」の評価を受けた品種です。
今年は雨が多かったためか多くの稲が倒れていたので、刈るのが大変でした。台風と前日の雨の影響で田んぼの中はぬかるんでいたため、足が埋もれて動くのが大変そうでした。

小さな子どもも鎌で稲を刈ります
小さな子どもも鎌で稲を刈ります

うるち米「はるみ」のハサガケ
うるち米「はるみ」のハサガケ

参加者全員が、鎌で稲を刈り取り、束ね、天日に干すためにハサガケを行う一連の作業工程を体験しました。
刈った稲を稲藁を使って束ねるのですが、束ね方がゆるいと直ぐに稲がばらけてしまうので、とても重要なのですが、うまく束ねられず大変という声が聞こえてきました。

稲刈り後は、2つの見学会を同時に実施しました。
一つ目は、東海大学の4名の学生たちによる生きもの観察会です。

生きもの観察:子どもたちは楽しそうでした
生きもの観察:子どもたちは楽しそうでした

この生きもの観察会は毎回従業員の親子から好評で、今回もたくさんの方が興味を持って参加されました。あとで生きものの先生に聞いたところ、やはり一番人気は神奈川県の希少種でエコ村のアイドル「アカハライモリ」に興味津々の子どもたちがたくさんいたようです。またバッタやイナゴが飛び回っている光景を珍しそうに眺めたり触ったりしてました。 秋の里地里山の素晴らしさを五感で感じることができ、とても良い経験となったようです。

もう一つはフィールドに設置されたIT機器の自由見学です。
林縁に設置してある新鳥獣害対策ソリューションや先行実験をしている鳥獣害対策支援で活用する捕獲監視のオリワナシステム(※1)や、フィールド内に設置した動物観察カメラ、田んぼに設置しているe-kakashiなど、説明用の看板を立てて紹介しました。

今回は、エコ村フィールドでのイベント終了後の懇親会では、収穫祭ということで、餅つきを3臼実施しました。また、参加者にも、つきたてのお餅を切り分けてもらうお手伝いを積極的にしていただきました。
最後に、春に植えたサツマイモ(ベニアズマ)を1世帯1株ずつ芋掘り体験もしてもらい、お土産として持って帰っていただきました。

餅つきも体験できました
餅つきも体験できました

サツマイモ掘りを体験してもらいました
サツマイモ掘りを体験してもらいました

今後、刈り取った稲は脱穀をして、計量し、収穫量を集計します。e-kakashiに収量データを登録し、温度・湿度・水温といった環境情報との関係を確認し、来年度の稲作へも反映していきます。

集合写真:今回もたくさんの方に参加していただきました
集合写真:今回もたくさんの方に参加していただきました

※1:「オリワナシステム」は株式会社フォレストシーの商品です。

しぶさわこども園「秋の収穫体験2018」

2018年9月25日(火)

年長園児約80名、年少園児約70名と先生の約160名が、稲刈りとサツマイモの芋掘りを行いました。これは、こども園が食育の一環で行っている行事のひとつです。

この日は天気予報が雨となっており実施が心配されましたが、午前中なら何とか持ちこたえそうと、こども園の英断によって実施しました。行事の時間は小雨が一瞬ぱらつきましたが、お天気は最後まで持ちこたえてくれて、収穫を体験することができました。

年少園児は芋掘りにチャレンジしました。
このサツマイモは、渋沢小学校2年生の児童が、自分たちの苗植えのときに、こども園の分も一緒に植えてくれたものです。
天候のお陰か、植え方が上手だったのか、今年も大きいサイズのお芋がたくさん収穫できました。お芋が大きいために深くまで埋もれていて掘り出せないでいる園児には、地元ボランティアの人たちが一緒に手で掘ったり、シャベルで掘り出したりしてくれました。
園児たちは、「大きなお芋掘れたよー」と大きいお芋を持ち上げて声をだして嬉しそうにみんなで喜んでいました。

ボランティアと一緒に掘りました
ボランティアと一緒に掘りました

大きなお芋が掘れて喜ぶ園児
大きなお芋が掘れて喜ぶ園児

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年長さんは稲刈りの体験です。
5月にもち米の苗を植えたときは15cmくらいでしたが、稲刈りの時には110〜120cmに成長して、園児たちの身長よりも大きくなった稲を見て驚いている様子でした。

最初にお米作りの名人に稲刈りの方法を教えてもらいました。
最初にお米作りの名人に稲刈りの方法を教えてもらいました。

実際に鎌を使って刈ります
実際に鎌を使って刈ります

稲刈り鎌に触れるのが初めてという園児が多く、最初は緊張した面持ちで鎌を地元ボランティアの人と一緒に持って刈っていましたが、慣れてくると一人で鎌をもって稲を刈れるようになりました。1人4束ずつ刈りました。
稲刈りが終わってお友だちが終わるのを待つ間に少し生きもの観察も実施しました。先日の「秋の自然観察会」では見つからなかったサワガニを見て触れてすごく嬉しそうでした。

見つけたサワガニを観察しました。
見つけたサワガニを観察しました。

稲刈りは、テレビ神奈川の取材が入り、当日の夕方と夜のニュースで放映され、「餅つきしていっぱい食べたい」、「稲刈り、切るのが楽しかった」などの感想がありました。

最後に、刈れたよー!っと、大きな声でみんなに見せてくれました。(テレビでも放映されてました)
最後に、刈れたよー!っと、大きな声でみんなに見せてくれました。(テレビでも放映されてました)

刈り取った稲は、天日で乾燥させた後、脱穀、籾摺り、精米を行い、11月上旬にはエコ村スタッフと地元ボランティアでこども園に届ける予定です。

しぶさわこども園「秋の自然観察会2018」

2018年9月10日(月)

しぶさわこども園の園児と先生約160名が秋の自然観察会を行いました。

東海大学の学生さん4名に生きものの先生になっていただき、園児たちに色々な生きものを見たり触れたりしながら名前などを教えました。

生きものの先生の紹介
生きものの先生の紹介

園児たちは、年長園児と年少園児が手つなぎペアとなり、主に草地の「みんなの広場」と池の近くの2カ所を中心に生きもの探しをしました。

「みんなの広場」では飛ぶ昆虫がたくさんいて、虫取り網を使ったり素手で昆虫を捕まえたりして観察しました。イナゴやキリギリスの仲間が多くいました。広場に持って行った標本を見ながら何の昆虫を捕まえたのかを調べてみたりしました。

網で捕まえたけど、先生捕って!と頼む園児
網で捕まえたけど、先生捕って!と頼む園児

ここにいる生き物の標本。捕まえたらどれか調べてみよう!
ここにいる生き物の標本。捕まえたらどれか調べてみよう!

池の近くでは、池の生きもののアカハライモリやトンボのヤゴ、ゲンゴロウなどに触れました。トンボのヤゴについては、季節によって姿を変える生きものということを生きものの先生から教えてもらっていました。

アカハライモリを興味津々に観察する園児たち
アカハライモリを興味津々に観察する園児たち

約30分という短い時間でしたが、園児たちは楽しみながら秋の虫を中心にたくさん虫を見つけて楽しんでいる様子でした。普段は虫に触れることが苦手でも、みんなと一緒なら大丈夫という園児が多くいるようでした。

トンボのヤゴを教えてもらいました
トンボのヤゴを教えてもらいました

実際にヤゴに触れてみました
実際にヤゴに触れてみました

最後は捕まえた生きものたちにお礼を言って、元にいる場所に放しました。

米作りの出前授業実施

2018年6月29日(金)

秦野市立南ヶ丘小学校5年1組の児童41名と担任の先生が、総合的な学習の時間(総合学習)を利用し、校内で米作りを実施しています。児童からは米作りの過程においていくつかの疑問がでてきたので、実際に米作りをしている人の声を聴きたいと父兄を通じてエコ村関係者に声がかかりました。今回もエコ村の地元ボランティアの米作り名人に協力いただき、お米作りの話しや、学校の田んぼを見学して今後の田んぼ管理についてのアドバイスなどの、出前授業を実施しました。

まずはじめに、5年1組の教室でエコ村について紹介映像を交え紹介しました。その後、米作り名人から米作りの工程についての説明をしました。 現在は生育期間の分けつ期であり、今後は水を切る「中干し」という工程がとても重要であることを伝えました。いくつか理由があるようですが主に以下のことを伝えていました。
・分けつを止める
・稲が倒れることを防止する

教室での授業の様子。ITエコ実験村の村長代理(右)
教室での授業の様子。ITエコ実験村の村長代理(右)

その後、お米には色々な分類があることやお米の食味ランキング(*)についてのお話をしました。食味ランキングについては、神奈川県は2年連続で「はるみ」という品種が特Aの評価を受けていることを伝えると児童や先生から歓声があがりました。

教室での質疑応答コーナーでは、こんな質問がありました。
Q.お米作りに対して大切にしている思いはなんですか?
A.自然の恵みに感謝することです。太陽や雨、風など天候はもちろんツバメや蜘蛛などの生き物にも感謝している。田んぼにはホトケドジョウや水生昆虫などの生き物がたくさんいます。それらの生き物によって苗も元気に育つ。自然や生き物は友達と思ってお米作りをしています。

教室での授業後、学校でお米を育てている校舎裏へ移動しました。田んぼとなっていたのは使われなくなったビオトープとたくさんのバケツでした。米作り名人からは次のアドバイスがありました。
・植えている品種がコシヒカリとのことで背が高く倒れやすい。中干しは7/10頃から始めるとよいのではないか。
・稲は倒れているだけでは問題はない。ただし、籾が水につかっていると発芽するので注意が必要。
・夏休み期間、水を切らさないこと。
・収穫に近づくとスズメに米を食べられる可能性がある。案山子を作ったり網を張るなどの対策をしたほうがよい。
・収穫は9月末頃。

米作り名人(中央)のアドバイス
米作り名人(中央)のアドバイス

児童たちはお米作りの名人の話を真剣に聞いてメモを取っていました。
総合学習後、児童たちから「とてもわかりやすく教えてくださり、ありがとうございました。」との御礼の言葉がありました。

ビオトープ水田の様子
ビオトープ水田の様子

プランター(手前)とバケツ(奥)水田の様子
プランター(手前)とバケツ(奥)水田の様子

この総合学習のテーマである「お米作り」は、児童たちが自分たちで育てたお米を食べてみたいと意見を出し合い、相談して決めたそうです。校内で田んぼにする場所も自分たちで探して土入れから行ったとのことです。

稲刈り後の脱穀、籾摺り、精米等どうやって実施していくかは未定だそうですが、今後も相談や要望があれば、協力していきたいと思います。

(*)一般財団法人日本穀物検定協会が毎年実施している炊飯した白飯を試食して評価する食味官能試験

田植え2018:従業員とその家族編

2018年5月26日(土)

日立の従業員とその家族、地元の方々約150名が田植え体験に参加しました。日立は日立の環境ビジョンがめざす自然共生社会を実現していくために、生態系保全活動や従業員への環境教育を推進しており、その活動の一環となるこの田植え体験は今年で8回目を迎えました。

参加者の多くは、エコ村に初めて来ることや田植え自体も初めての方となりました。また、今回はこれまでにエコ村の田植えを複数回経験している従業員の方々にボランティアとして参加いただき、地元ボランティアと従業員ボランティアが力を合わせて、田植え初心者に丁寧な指導をしたため、4枚の田んぼにまっすぐ美しく苗を植えることが出来ました。

今年もたくさんの人が集まりました
今年もたくさんの人が集まりました

小さな子も楽しそうに、上手に植えていました
小さな子も楽しそうに、上手に植えていました

田植え後は、東海大学の学生5名に協力いただき、子ども向けに大人気の生きもの教室を実施したり、大人向けにはエコ村のフィールド散策ツアーを行いました。

参加者から後日寄せられた感想を一部ご紹介します。

・自然の中での作業は、非常に心地よく、癒されました。里山保全や地域連携といった部分も社会に貢献する活動だと思いますので、それに参加できてよかったです。
・子どもに貴重な経験をさせることができてとても良かったです。是非、秋の稲刈りにも参加したいです。
・エコ村に設置してある実験機器類の説明を聞くことができて非常に勉強になりました。
・とても貴重な体験をさせていただきました。短時間の体験でしたが、筋肉痛になり、昔の人は、大変だったんだと実感しました。
・子供への食育の一環で、親子で良い体験ができました。

生き物観察の様子
生き物観察の様子

フィールド見学の様子
フィールド見学の様子

大人も子どもも、田んぼは多様な生きものが生息する場所として、大事な役割を担っているところであることや、里地里山の素晴らしさを五感で感じることができ、とても良い経験となったようです。

今年もe-kakashiを活用して田んぼの水分量など生育管理をし、みなさんが心を込めて植えた苗を大切に育て、たくさんのお米を収穫できるようスタッフ一同がんばります!

田植え・自然観察2018:秦野市立しぶさわこども園編

2018年5月22日(火)

しぶさわこども園の園児と先生約90名が田植えと自然観察を行いました。

初めて田植えをする園児が多く、田んぼに入るときに戸惑いがあるようでしたが、地元ボランティアの人たちが優しくサポートしてくれたことで、少しずつ田んぼの中の泥のねっとりとした感覚に慣れていったようです。また、田植えのコツとして「苗の根元を持って植える」と教わり、上手に植えることが出来ました。今年もテレビ神奈川の取材が来て、その夜のニュース番組で園児たちの田植えの様子が放映されました。

根元から苗を上手に植えることが出来ました
根元から苗を上手に植えることが出来ました

園児たちが楽しみにしていた自然観察会では、東海大学の北野先生と北野研究室の学生たちが生き物の先生になって、匂いのある植物(ニッケイ、ニホンハッカ、ドクダミなど)、池にいるホトケドジョウやアカハライモリなどを園児たちに紹介しました。さらに「人の手のひらの上にツチガエルを乗せておなかをさすると死んだふりをする」ことを教えられた園児たちは、先生に促されて恐る恐るカエルのおなかをさすると、「ほんとに動かない!」「プニプニしている」と、歓声を上げていました。 この日は園児全員が生き物に触れるということを目標としていたようで、全員がなんらかの生き物に触れることができたようです。

学生の生きもの先生から実物を見ながら教えてもらいました
学生の生きもの先生から実物を見ながら教えてもらいました

後日、こども園の先生から、「園児たちは田植えも生きもの観察も楽しかったようで、園に戻ってからも特に生き物の話でかなり盛り上がっていました!」との連絡を受けました。園児たちの良い思い出になったようでスタッフ一同うれしく思いました。

芋苗植え・田植え2018:秦野市立渋沢小学校編

2018年5月15日(火)、21日(月)

5月15日(火)に2年生児童と先生約125名がサツマイモの苗植えを行いました。

植える前に、地元ボランティアから、「サツマイモは種から育てるのか?苗を植えるのか?」と児童に質問してみたところ「苗!」と返事がありました。でも、どうやって苗になるかは知らなかったようで、昨年収穫したサツマイモの姿を見てもらいました。そのサツマイモからは芽がたくさん出ていました。 このサツマイモをタネイモと言い、タネイモからさくさん出ている芽を20〜30cmほど成長させたものを切り取って、苗として植えるということを学びました。

サツマイモのタネイモ
サツマイモのタネイモ

みんな真剣です
みんな真剣です

そして、エコ村の村長からは、サツマイモは食物繊維やビタミンが豊富な食材ということを学びました。
植えるときには、児童たちはスコップを使って土を深く掘り、苗を入れ土をかぶせていきました。今回は、しぶさわこども園から、年少さんが秋に掘るためのサツマイモを植えて欲しいとのお願いがあり児童たちに伝えたところ、快く植えてくれました。最後にどのクラスがどこに植えたかわかるように看板を立てました。

大きなお芋に育ちますように
大きなお芋に育ちますように


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5月21日(月)は4年生児童と先生約150名が田植えとフィールド見学を行いました。

最初に地元ボランティアから田植えのやりかたを教えてもらいました。また今年は植えるうるち米について、昨年、一昨年と2年連続 神奈川県で特Aランクの評価を受けた「はるみ」という品種ということを伝えました。 その後、児童たちは靴下を履いて田んぼに入り、普段経験することのない独特の感触に物珍しさを感じながら田植えをしました。

今年は田植えの空き時間を利用し、村のフィールド見学を実施しました。児童たちは田植えをしていない田んぼの中にいるドジョウやオタマジャクシを見たり、春ぐらいから夜に姿を現している動物がいることを伝えると帰り間際に「キツネやタヌキがいるって聞いた!」と元気よく答えてくれました。 また、村に設置している新鳥獣害対策ソリューションについても実際に光で動物を忌避させる様子を見てもらいました。

ボランティアに見守られて植えました
ボランティアに見守られて植えました

新鳥獣害対策ソリューションの説明
新鳥獣害対策ソリューションの説明

児童たちは、田んぼの中を移動するのに苦労していたようですが、楽しそうに田植えをしていました。児童のなかにはこども園時代に植えたことがある子が半分ぐらいいて、田んぼの感触を思い出していたようです。