ページの本文へ

Hitachi

日立のクラウド Hitachi Cloud

 
 
リコーテクノシステムズ株式会社

SaaS事業の迅速な立ち上げとリスク低減を図るため日立クラウドソリューションHarmonious Cloudを採用

コストや導入スピード、柔軟性などに優れたクラウドコンピューティングの登場により、企業のIT活用は「所有」から「利用」へのパラダイムシフトを迎えつつあります。
この潮流にいち早く対応したリコーテクノシステムズ株式会社(以下、リコーテクノシステムズ)は、お客さま企業のPC調達から運用・回収までを支援する「クライアントマネージドサービス(以下、CMS)」のSaaS提供インフラとして、日立クラウドソリューションHarmonious Cloudを採用。
お客さまのニーズに即応したサービスの迅速な立ち上げとIT投資リスクの軽減を両立させながら、ビジネスで求められる高い信頼性とセキュリティを確保することに成功しました。

 
リコーテクノシステムズ株式会社

リコーテクノシステムズ株式会社 Webサイトを見る

項目 概要
[本社]

東京都台東区浅草橋5-20-8

[設立]

1977年10月1日

[資本金]

21億円(株式会社リコー100%出資)

[売上高]

1,389億円(2008年度)

[社員数]

8,094名(2009年10月1日現在)

[事業内容]

複写機・プリンタなどの画像機器、オープンネットワークシステムのPC/サーバやネットワーク機器のマルチベンダー保守サービス、ITインフラに関わるコンサルティングと関連諸工事の企画・設計、導入など

選ばれたポイント

  • クライアントPCのライフサイクル管理を支援するCMS
  • PC調達申請のWebワークフローをSaaSで提供
  • ビジネスパートナーとしての信頼感が決め手に
  • サービスの立ち上げ期間を大幅に短縮
  • サービス事業の拡大に向け、SaaS事業を積極的に推進
  • お客さま満足の最大化に向けた挑戦を続ける

Point1 クライアントPCのライフサイクル管理を支援するCMS

リコーテクノシステムズ株式会社 ITマネージド本部 コーディネートセンター CMSコーディネート部 部長 刀根 伸行 氏

リコーテクノシステムズ株式会社
ITマネージド本部 コーディネートセンター
CMSコーディネート部 部長
刀根 伸行 氏

国内最大級のトータルサービスカンパニーとして、複写機・プリンタなどの画像機器からIT環境の企画・構築・保守までをワンストップサービスで展開しているリコーテクノシステムズ。同社事業の大きな柱となっている「ITサービス」では、ITの導入・活用から、内部統制、セキュリティ、事業継続など、お客さま企業の環境変化に合わせたソリューションが多数ラインアップされています。
その中でも、全国約400拠点のオンサイトサービス網と約5,000人のエンジニア、コンタクトセンター/キッティングセンターなどのセンターサービスを活用し、PCの調達から導入・設置、管理、運用、保守、回収までのライフサイクル全般をトータルにサポートしているのがCMSです(図1)。

「CMSは、お客さまのIT資産管理の業務負担軽減を図るため、2002年にスタートしました。現在約380社のお客さまと契約を結んでおり、提供しているクライアントPCの台数は100万台近くにもなりました」と語るのは、ITマネージド本部 コーディネートセンター CMSコーディネート部 部長の刀根 伸行氏。「CMSは、PCだけでなくプリンタや複合機、ルータなどのネットワーク機器まで、オフィス内のさまざまなビジネス機器を、すべてリコーテクノシステムズ1社で対応できる『マルチベンダーサポート&サービス』が大きな特長です。また、24時間365日のフルタイムサービス、全国均一のサービス品質を提供している点なども、お客さまから高い評価をいただいています」。
刀根氏によれば、新入社員や人事異動などにともなう新たなPCの調達申請や承認などはこれまでお客さま側の業務であり、そこで確定された発注をメールやFAXで受け、リコーテクノシステムズが新規のPCを配備する流れになっていたとのこと。しかし、お客さま企業によってはこうした調達業務が小刻みに年間数十回にもおよぶことがあり、その業務負担の軽減が大きな課題となっていました。

図1 PCライフサイクルをトータルに支援するCMS

図1 PCライフサイクルをトータルに支援するCMS

Point2 PC調達申請のWebワークフローをSaaSで提供

リコーテクノシステムズ株式会社 ITマネージド本部 副本部長 土橋 勝 氏

リコーテクノシステムズ株式会社
ITマネージド本部
副本部長
土橋 勝 氏

リコーテクノシステムズ株式会社 執行役員 ITサービスセクター 副セクター長 ITマネージド本部 本部長 近藤 学 氏

リコーテクノシステムズ株式会社
執行役員 ITサービスセクター 副セクター長
ITマネージド本部 本部長
近藤 学 氏

「リコーグループでは10年ほど前からPC調達の申請・承認を社内ワークフローで展開しており、業務効率の向上を実現していました。そこで、この仕組みとノウハウをお客さまにもネットワーク経由で容易に導入していただけるよう、WebワークフローシステムをSaaSとして提供することを考えたのです」と語るのは、ITマネージド本部 副本部長の土橋 勝氏。2009年2月にスタートしたプロジェクトでは、SaaSとしてのサービス設計に続き、PCの調達申請と承認フロー、機器や契約などの調達・アセット管理業務を代行するWebワークフローシステムが、リコーグループのSE人員を集約した新会社リコーITソリューションズ株式会社(2009年7月設立)によって開発されました。そして同年8月、この新サービスを提供するITプラットフォームに採用されたのが、日立クラウドソリューションHarmonious Cloudです(図2)。
「当初は自社システムでの構築も検討しましたが、最初のトライアルユーザーとなるお客さまへのサービスインまで、残された期間がわずか2か月しかありませんでした。この期間内で確実に新サービスを立ち上げられる選択肢はクラウドしかなかったのです」と当時を振り返る刀根氏。さらにクラウドを選んだもう1つの大きな理由が「IT投資リスクの軽減だった」と強調するのは、執行役員ITサービスセクター 副セクター長 ITマネージド本部 本部長を務める近藤 学氏です。
「SaaSという新サービスを立ち上げるにあたり、まだ市場が不透明なままで自社設備を持つことは大きなリスクにつながります。これは当社に限らず、SaaSを始めようと考えている他のベンダーにも共通の悩みでしょう。ならば外部の力をお借りしてリスクミニマムでスタートさせるのが最善の経営判断です。リコーグループはこれまで、設備系やエンジニア、ソフトウェア開発などをずっと自前主義でやってきました。しかしこれからのビジネスで必要なリソースをすべて自社調達するのは不可能に近い。逆にそれにこだわると世の中のスピードから取り残される危険性があります。そこで、いいものは外部から積極的に採り入れ、お客さまにできるだけ早く、できるだけ高品質のサービスを提供していきたい――そういった考え方から日立さんのPaaSを利用させていただくことにしたのです」(近藤氏)。

図2 CMSへのHarmonious Cloudの適用

図2 CMSへのHarmonious Cloudの適用

Point3 ビジネスパートナーとしての信頼感が決め手に

数あるクラウドサービスの中から日立クラウドソリューションHarmonious Cloudを選択した理由を近藤氏は、「このサービスを一緒に育てていこうという情熱を最も強く感じたから」だと説明します。「新サービスを立ち上げ、拡大させていくには、単純にIT基盤を用意してくれるだけのベンダーでは不十分です。このサービスをどうやってお客さまに提供していくか、今後出てくる課題をどう解決していくか――そういった部分も一緒に考えてくれるパートナーをわれわれは求めていました。ITプラットフォームとしての信頼性やセキュリティがなければ、そもそも対象には選びません。それに加えて、ともにビジネスを成長させていくという信頼感と安心感を日立さんには感じたのです」。
日立クラウドソリューションHarmonious Cloudは、高い信頼性と堅ろうなセキュリティ、環境への配慮を備えたクラウドソリューションです。その中の「ビジネスPaaSソリューション」は、ネットワークを通じて高信頼なITプラットフォームリソースをオンデマンドで利用できるサービスで、お客さまのビジネスを短期間で立ち上げ、安定運用を実現する日立独自のメニューを取りそろえているのが特長です。
その基盤には、統合サービスプラットフォーム「BladeSymphony」やエンドユーザー間の完全独立性を確保する日立サーバ仮想化機構「Virtage」、日立ディスクアレイサブシステムといった高信頼・高性能、高セキュリティを備えた製品群が適用されており、これらを環境配慮型データセンターで運用することで、CO2削減と省電力性も追求しています。
「われわれ自身もデータセンター事業を行っているのでよくわかりますが、日立さんのデータセンターはファシリティやセキュリティが優れており、先進のグリーンITにも対応している。このセンターなら安心してサービスを任せられると判断しました」(土橋氏)。
リコーテクノシステムズと日立の共同チームは2009年8月から、すでに社内で検証を終えていたWebワークフローシステムの実装に着手。一般的なサーバ仮想化機能を用いたPaaSでは、仮想化固有のノウハウが必要になりますが、Virtageを適用したビジネスPaaSソリューションでは物理的な環境を透過的に見せることができるため、PaaS上のシステム構築や運用、既存システムからPaaSへの移行も容易な、優れた運用性と移行性を備えています。この特長がサービスの立ち上げを迅速化することにつながり、わずか2か月後の10月1日、予定どおりサービスインを迎えることに成功しました。

Point4 サービスの立ち上げ期間を大幅に短縮

「自社構築した場合を想定すると、サーバやストレージの発注からデータセンターへのセッティングなども含め、4か月近くかかっていたはずです。しかしPaaSを利用したことで、その期間が約2か月も短縮できました。スピードがまったく違います」と笑顔を見せる近藤氏。刀根氏も「われわれからの問い合わせや準備に対する日立さんのレスポンスも非常に速く、すべての面においてスピード感がありました」と付け加えます。また土橋氏も、「まずはミニマムな環境でスタートし、ボリューム拡大に合わせて柔軟にリソースを追加できるのもうれしいですね」と、PaaSならではの拡張性を高く評価します。
これによりリコーテクノシステムズは、SaaS事業の立ち上げに必要とされるIT投資とリスクを最小限に抑えながら、お客さまのニーズに即応した付加価値の高いシステムと運用負荷の軽減を実現。クラウドコンピューティング本来のメリットを享受しつつ、ビジネスで求められる高い信頼性とセキュリティを確保したのです。

Point5 サービス事業の拡大に向け、SaaS事業を積極的に推進

CMSのメニューに新サービスとして追加されたWebワークフローシステム。そのユーザーは、PCの調達申請から承認フロー、機器管理などのサービスを自社内のPCからネットワーク経由で利用することができます。このためリコーテクノシステムズへの発注も含めた調達業務が大幅に簡素化され、PCのライフサイクルをトータルに支援するCMSの付加価値が一段と向上しました。
「当面は、お客さまにサービスを使っていただきながら改善点を洗い出し、より完成形へと近づけていくことが目標です。サービス事業では、いかに完ぺきなものを作って世に出しても、その瞬間にもう"賞味期限切れ"ということがままあります。もしクラウド環境がなかったら、お客さまニーズを先取りしたサービスを先行的にスタートさせ、その後に改善のPDCAサイクルをまわしていくといった今回の手法を選択することはできなかったでしょう」と分析する近藤氏。
リコーテクノシステムズは現在、既存のパッケージビジネスに加え、サービス事業の強化策を推進中ですが、「お客さまの繁雑な業務を代替するサービスには、まだまだ手つかずの市場が豊富にある」とのことで、今後もさらにユニークなSaaSの登場が期待されます。

Point6 お客さま満足の最大化に向けた挑戦を続ける

「わたしたちの目標は、お客さまが必要とするサービスを迅速かつワンストップに提供し、お客さまの満足を最大化することにあります。そのためには日立さんとの強力なパートナーシップが重要な推進力となっていきます。互いにWin-Winの関係を構築できるよう、ともに新しいビジネスを育てていきたいですね」と力を込める近藤氏。
変化する市場、多様化する社会ニーズにいち早く応えていくために、今日の企業では、さまざまな経営課題へのスピーディな解決策が求められています。常にお客さまの立場に立ちながら、幅広い取り組みへの実践と挑戦を続けるリコーテクノシステムズ。そのビジネスパートナーとしての期待に応えるため、これからも日立は、それぞれの企業に最適なクラウド環境を提供できるよう、Harmonious Cloudの進化とサービス強化を積極的に推進してまいります。

 
 

このページを見た人はこんなページも見ています

人気コンテンツ