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概要

JP1イベント通知ツールでJP1イベントが途中から送信されなくなる現象が発生する場合があります。この現象の対策方法を以下に示します。

現象および影響範囲

JP1イベント通知ツールで、JP1/NNMiがHA8000VまたはRV3000からのSNMPトラップを受信してもJP1イベント通知ツールがJP1/NNMiから呼び出されず、JP1イベントが送信されなくなる場合があります。 この現象が発生するケースでも、JP1/NNMi起動後の最初の数回はsvevtool.bat*1)が呼び出され、JP1イベントが送信されます。しかし,svevtool.batが終了せずに残り続け、最終的新たにsvevtool.bat が実行できない状態になり,JP1イベントが送信されなくなります。

*1
... svevtool.bat は、タスクマネージャーなどではcmd.exeで表示されます。

発生条件

svevtool.bat から呼び出されるchecklogfilecount.batに、他のコンピュータから取得したことを示すZoneId(*)が付与されている場合に発生する場合があります。

(*)
他のコンピュータから取得したことを示すZoneIdは、HA8000VダウンロードサイトなどインターネットサイトからダウンロードしたJP1イベント通知ツール(ZIPファイル)から解凍して取得したchecklogfilecount.batファイルや、他のコンピュータから転送したchecklogfilecount.batに付与されることがあります。

回避策

以下の方法で回避することができます。

  1. エクスプローラーで<JP1イベント通知ツールインストールディレクトリ>\checklogfilecount.batのプロパティを開く
    checklogfilecount.batを選択して、右クリックのメニューを表示し、「プロパティ(R)」を選択してください。
  2. 「セキュリティ: このファイルは他のコンピューターから取得したものです。このコンピューターを保護するため、このファイルへのアクセスはブロックされる可能性があります。」が表示されている場合は、ZoneIdが付与されています。「ブロックの解除(K)」を押してブロックの解除(ZoneIdの削除)をしてください。

回復策

上記のZoneIdの削除を実施後、JP1/NNMiを再起動してください。
JP1/NNMiの操作方法は「JP1/Network Node Manager i セットアップガイド」を参照してください。

対策方法

JP1イベント通知ツールをバージョン01-03以降にアップデートしてください。JP1イベント通知ツールは次の日立Webページよりダウンロードしてください。

対象製品

対象装置 RV3000 A1
HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

対象バージョン

JP1イベント通知ツール 01-00 〜 01-02

バージョン確認方法

JP1イベント通知ツールの展開先ディレクトリにある「build」ファイルをnotepadなどのテキストエディタで開いてください。
Version=の後ろがバージョン番号になります。

対象OS

OS依存はありません。

更新情報

2019年6月21日(更新)
2019年3月29日(更新)
2018年11月16日(更新)
2018年10月19日(公開)

本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2018-0043