Hitachi

概要

Innovation Engineファームウェア0.1.4.4で構成されたシステムでは、システムの再起動後にサーバーテレメトリ・データの問題が発生することがあります。この現象の対策方法を以下に示します。

現象および影響範囲

Innovation Engine ファームウェア0.1.4.4で構成されたシステムでは、システムの再起動後にサーバーのテレメトリー・データを使用できないという問題が発生する可能性があります。この問題の影響は次のとおりです。

  1. プロセッサとメモリの温度監視が停止しシステムファン速度が上昇する可能性があります。
  2. 起動時にジッターコントロールが機能しないという問題が発生する可能性があります。
  3. Intel Xeon Scalable 6143 Goldおよび8165 Platinumプロセッサーを搭載している環境において、Core Boosting機能が動作しないという問題が発生する可能性があります。

回避策

(1):回避策はありません。
(2),(3):システムをリセットすることで問題が解決されます。

対策方法

Innovation Engineをバージョン0.1.5.2以降にアップデートしてください。Innovation Engineは次の日立Webページよりダウンロードしてください。

アップデートは、オンライン(Windows/Linuxの場合)もしくはオフラインで可能です。
なお、オンラインでアップデートした場合、サーバの再起動が必要となります。作業時間は1台あたりオンライン:約10分 オフライン:約20分となります。(当該ファームウェアのみ更新された場合)

対象製品

 
対象装置 HA8000V/DL360 Gen10
HA8000V/DL360 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL380 Gen10 for Nutanix
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

特定の条件はありません。

対象バージョン

Innovation Engineファームウェア0.1.4.4(0.1.4.4よりも前のバージョンでは発生しません)

バージョン確認方法

ファームウェアバージョンはiLO5のファームウェア & OS ソフトウェアページで確認してください。
詳細はご使用中のiLO 5のバージョンに合わせた「HPE iLO 5 *.** ユーザーガイド」を参照してください。

対象OS

OS依存はありません。

更新情報

2019年6月21日(更新)
2019年3月29日(更新)
2018年5月22日(公開)

本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。

文書番号

ADV-2018-0012