Hitachi

概要

12Gb/s SASエキスパンダーカード(以降エキスパンダーカード)搭載時、Windows Storage Spaces DirectなどのSoftware Defined Storage(SDS)環境が構築できない場合があります。この現象の解決方法を以下に記載します。

現象および影響範囲

エキスパンダーカードのユニークIDとドライブベイ1(BOX1)-ベイ#1に搭載されたSATAデバイスのIDが競合してしまい、当該SATAデバイスがOSから認識されず、SDS環境の構築ができません。

回避策

回避策はありません。

対策方法

対策版のエキスパンダーカード ファームウェアを同梱した「Service Pack for HA8000V(SPH)」をダウンロードサイトで提供しています。
アップデートは、オンライン(Windows/Linuxの場合)もしくはオフラインで可能です。なお、オンラインでアップデートした場合、サーバの再起動が必要となります。作業時間は1台あたりオンライン:約10分 オフライン:約20分となります。(いずれもエキスパンダーカードのファームウェアのみ更新された場合)

Service Pack for HA8000V(SPH):Ver.3.00
本SPHに同梱される12Gb/s SASエキスパンダーカード ファームウェア:4.02

次の日立Webページに上記対策版のエキスパンダーカード ファームウェアを同梱したSPHを掲載しております。
SPHをダウンロードの上、適用してください。

対象製品

対象製品名 12Gb/s SAS エキスパンダーカード
 DL380 Gen10 SASエキスパンダーカード (TQ-RNC-870549-B21)
 DL580 Gen10 SASエキスパンダーカード (TQ-RNC-881101-B21)
 ML350 Gen10 SASエキスパンダーカード (TQ-RNC-874576-B21)
対象装置 HA8000V/DL380 Gen10
HA8000V/DL580 Gen10
HA8000V/ML350 Gen10

発生条件

エキスパンダーカードおよびドライブベイ1(BOX1)-ベイ#1にSATAデバイスを搭載し、そのSATAデバイスをHBAモード(パススルーモード)で使用するシステム装置において、SDS環境を構築しようとした際に発生します。

対象バージョン

12Gb/s SASエキスパンダーカード ファームウェア:3.17

対象OS

対象製品がサポートする全OS

更新情報

2018年03月30日

本ページで記載している内容を予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。